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2011年10月05日
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カテゴリ: きりぎりす
 播磨はまだ年若く、真紅の八重咲きの椿を思わせるような、はっきりとした美貌の女だった。

 播磨は元々御殿の雑用を務める賤しい半物(はしたもの)だったのだが、気の利いた饒舌(じょうぜつ)とその派手な容姿で、御所を訪れる若い公達の人気を集めていた。

 それを目に留めた待賢門院が、いつもの気紛れで女房に取り立てたのである。

 そして、そのような女のご多分に漏れず、低い身分からの急な出世と媚を売るような態度が反感を呼び、他の女房たちから嫌われ疎(うと)まれていた。

 だが、それを気に病むようなたちの女ではないらしい。

 今も、上臈女房である中納言の前にいるにもかかわらず、手伝いを申し出ないどころか、局から鏡を持ち込んで何やら髪などいじっている。

 人の良い中納言は、播磨に聞こえないように小声で言った。

「御所の女房になったのだから、少しは女子の嗜(たしな)みなど教えねばとは思っておるのですが。女院様の気紛れも困ったものですのう。まあ、あれはあれで、内輪の宴の座持ちなどさせるのには重宝しているのだけれど」

 播磨を見やっていた中納言は、また苦笑しながら堀河を促すと、待賢門院の朝の御膳を整えるために詰め所を出ていった。


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最終更新日  2011年10月05日 14時52分01秒
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