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2011年12月19日
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カテゴリ: 山吹の井戸
 まさか、頼政のことを気にしているのか?

 堀河は何となく意外な気がした。

 獅子王という名のせいだろうか。堀河はいつの間にか獅子王のことを、大きな忠犬のように感じていたのだった。

 それが言い過ぎならば、忠実な召使か、友人か。だから、堀河は獅子王と一つの部屋で寝ていても、別に危険や違和感を覚えたことがなかった。

 だが、考えて見れば獅子王もやはり男なのだろう。いつも側にいる女の過去をあからさまに聞けば、面白くない気もするのかもしれない。

 そう思うと、堀河の胸はなぜかふと熱く騒いだ。堀河は屏風の陰にいる獅子王に向って言った。

「男と言っても、もうずっと昔の話。頼政殿は、もうわたくしのことなど忘れてしまったようだった。男と女の交わりなど儚いものじゃ。終わってしまえばほんの幻。真実などありはしない。ただひとときの気の迷いに過ぎぬ」

 そう言うと、堀河は疲れた身体を側の脇息の上に伏せた。頼政とのことを思うと、ふと涙が込み上げて来たのだった。

 だが、それを誰にも見せたくはなかった。



 年を取るにつれ、いつの間にか堀河は人前で涙を見せることを恥じ、それを自分に許さない女になっていた。


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最終更新日  2011年12月19日 15時28分13秒
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