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2011年12月28日
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カテゴリ: きりぎりす
 その時、何かが堀河の肩に触れた。

 それは獅子王の掌だった。温かくて、力強い大きな手だ。

 堀河が疲れた素振りを見せると、獅子王はいつもこうやって肩を揉んでくれた。最初の頃は力が強すぎて痛かったが、最近は加減を心得たらしくとても気持ちが良い。

 堀河は脇息から身を起こして、獅子王の手に身を委ねた。

 獅子王はゆっくりと柔らかく揉みほぐす。堀河はゆったりと身体の力を抜き、獅子王に寄り掛かった。

 堀河の背が獅子王の胸に当たる。何かに包まれているように、身体中に温かさが広がった。堀河は目を閉じ、さらに獅子王に持たれかかる。

 いつの間にか、肩を揉んでいた獅子王の手は止まっていた。

 やがて、何か濡れた熱いものが、堀河の首筋に触れた。それは獅子王の唇のようだった。堅い指先が堀河の髪を掻き分け、舌が滑らかな首筋の上を這う。

 堀河は堪らなくなり、獅子王の腕の中で身を捩(よじ)って、その顔を見上げた。当惑したようないつもの目の中に、欲望の輝きが見え隠れしているのがわかる。



 堀河の頭の中を、頼政の冷たい横顔がよぎって、消える。

 堀河は獅子王の舌の感触を味わいながら、帳台の帳を掻き上げ、その中にいざなっていった。


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最終更新日  2011年12月28日 15時49分10秒
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