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2012年01月05日
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カテゴリ: きりぎりす
 床の下で、きりぎりす(注1)が鳴いている。

 ここ二、三日はもうすぐ雪が降るのではないかと思うほど冷え込んできたというのに、この三条西殿の裏庭にはまだ秋虫が生き残っているらしい。

 その涼やかで弱々しい鳴き声を聞きながら、堀河は幼い頃よく遊びに行った西山(注2)の野山を思い出した。

 西山には堀河の母が遺した小さな山荘がある。

 子供の頃、姉妹たちと一緒にそこへ避暑に行ったものだった。山里の秋は早く、堀河たちが避暑を終えて去る頃には、山荘の草深い庭ではもうきりぎりすの声が聞こえていた。堀河はその光景を思い出し、ふと思いついた戯れ歌をそっと呟いた。

  秋は霧 霧すぎぬれば 雪降りて はるるまもなき 深山辺の里

(秋は霧が深く、その霧が晴れたと思う間もなく雪が降ってきて、空の晴れ間が覗く暇もないことだ、この深い山里では)


注1…現在のコオロギのこと。
注2…現在の京都府西京区。西芳寺(苔寺)などがある辺りで、平安時代には寺院や神社の他、貴族の鄙びた別荘などもありました。


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最終更新日  2012年01月05日 14時26分08秒
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