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2012年01月11日
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カテゴリ: きりぎりす
 翌朝、またもや堀河は寝過ごした。

 昨夜のなごりか、深い眠りに陥っている獅子王を帳台の中に残したまま、堀河は急いで身支度をし、寝殿の御座所へ急いだ。

 今頃はもう、待賢門院の朝の身じまいと朝餉(あさげ)の仕度に皆おおわらわだろう。

 堀河が焦って急いでいると、後ろからおっとりと呼びかける者がいる。

「堀河殿、お早いこと……」

 厭味ではない。

 その品の良い優しい声音は、冷泉殿のものだった。

 冷泉殿は待賢門院に仕える上臈女房(じょうろうにょうぼう)で、堀河以上に朝に弱く、御前に出仕して来るのはいつも午後になってからである。

 それに較べれば、堀河の方が遥かに早起きで勤勉だ。


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最終更新日  2012年01月11日 15時14分06秒
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