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2012年01月13日
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カテゴリ: きりぎりす
 だが、誰も文句は言えない。

 冷泉殿は普段『三宮姫(さんのみやのひめ)』と呼ばれていることからもわかる通り、後三条院の皇子である輔仁親王の王女だった。

 輔仁親王は白河院の異腹の弟にあたり、父の後三条院は生前、白河院の後にはこの皇子を帝位につけようと考えておられた。その遺志を無視して、白河院は実子の堀河院に電撃的に帝位を譲ってしまったのである。

 そのため、輔仁親王は不遇の内に生涯を終えることになったのだが、その忘れ形見である冷泉殿は、世が世ならば内親王宣下を受けていてもおかしくない高貴なお方であった。

 その血筋の尊さを示すように、冷泉殿は色白でふっくらと清らかに太っており、声音も立ち居振舞いも上品でおっとりしている。あまりにも世間知らずなお姫様育ちのせいで、忙しく御所の切り盛りをする女房としてはほとんど役に立たないが、上流の出身らしい嗜みの深さとその吉祥天女を思わせる典雅な美貌は、大事な儀式や晴れの席でことのほか喜ばれた。今上が即位された時の帳上げの大役(注)をおおせつかったのも、この冷泉殿である。

 性格も穏やかで優しかったから、時々その浮世離れした言動に驚かされながらも、堀河はこの上司が好きであった。


*注…?帳(けんちよう)といいます。即位式の時、帝は高御座(たかみくら)の中に着座され、即位されると高御座の帳(カーテン)がじゃじゃーんと開けられて登場されますが、その帳を開けるのは女王(親王の娘など皇室の血筋の女性)の役目とされていました。(時代によっては、片方は女官である典侍が行う)即位式のハイライトシーンですから、とっても名誉なことだったんでしょうね。


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最終更新日  2012年01月13日 14時59分07秒
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