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2012年01月25日
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カテゴリ: きりぎりす
 気だるい昼下がり。

 堀河は寝殿の簀子の匂欄(こうらん)に寄りかかって、三条西殿の南庭を眺めながら、獅子王のことを思う。

 力強い腕、抱きすくめられた時の逞しい胸の感触……それらがまざまざと甦ってきて、堀河の胸を騒がせ締めつける。こんな物思いをするのは一体何年ぶりだろう。

 獅子王とああなってからまだ三夜にも満たないのに、堀河は昼間なかなか仕事が手につかなくなった。待賢門院の御前にいる時もどこかいつも上の空で、時々上臈女房たちにたしなめられる。

 だが、堀河は獅子王のことを考えるのをやめられなかった。御前に人が多くてこっそり抜けられそうな時は、すぐに局へ戻りたくなる。ほんの短い間でも、獅子王のいる帳台の中へ入り、くちづけを交わしながら互いの身体を探り合っていたかった。


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↓建物の一番外側にある手すりのようなものが「匂欄」です。





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最終更新日  2012年01月25日 13時34分15秒
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