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2012年07月09日
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カテゴリ: きりぎりす
「なるほど、名乗らなかったか。では、私が教えてやろう。あの男の名は、源義親という」

「源義親?」

「そうだ。その名を聞いたことはないか?」

「さあ」

「それでは、源義家はどうだ」

「それはもちろん知っております」

 源義家は、八幡太郎という通り名で呼ばれる、河内源氏の頭領だった人物である。

 義家は前九年、後三年の役で陸奥の戦乱を平定し、東国に源氏の一大勢力を築いた名高い武将だった。もう二十年以上も前に死んだが、その勇名は天下に轟き、今も人々の記憶に残っている。

 京の巷では今でも、



と、今様で歌われているほどだ。

 堀河は会ったことはないが、その名と武将としての功績は、父などから度々聞いたことがあった。

「その義家の嫡男が、義親だ」


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最終更新日  2012年07月09日 14時53分46秒
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