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2012年10月25日
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カテゴリ: きりぎりす
 あまりにも信じられぬような話が続くので、堀河の頭は混乱していた。それで、自分を納得させるように小声で呟いた。

「それでは、あの男は師時殿らの誰かが造った、源義親の甦(よみがえ)り。だれが、何のためにそうしたかはわからないけれど」

 実能も頷いた。

「そう考えるしかあるまい。顔も生前の義親に生き写しだそうだからな」

「実能様は義親の顔を知っているのですか」

「私は直接会ったことはないから知らぬ。だが、何人かの者たちが密かに鴨院に呼ばれ、義親と対面したのだそうだ。私はその一人である義親の妻だった女を呼び出して、密かに訊ねてみた」

 妻、という言葉を聞いて、堀河の胸は少し痛んだ。確かに、年齢や地位からして義親に妻がいるのは当たり前だが、はっきりとそう聞くと何となく苦しかった。実能はそんな堀河に気づかぬ振りをしながら続けた。

「その女ははっきりと、その男は夫ではなかったと言った。確かに、鴨院で対面させられた男は、顔立ちも身体つきも、夫にそっくりだったそうだ。だが、面前で話しかけても、まるで女が誰だかわからぬようだった。それに、自分の問いに答える口調も、子供っぽいと言うか、何となくひどく頼りない感じであったとか。以前は、堂々としてはっきりとした物言いをする男だったそうだがな。それに、本人であるはずがない理由がもう一つあると言った」


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最終更新日  2012年10月25日 14時25分36秒
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