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2014年10月21日
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カテゴリ: 羅刹
 とにかく、もう少し小八条第の様子を探ってくれと、兵藤太は右京へ戻らせた。

 後は、行綱の方の報告を待っていたのだが、結局その夜は現れず、翌日になっても何の連絡もない。

 日中は宮中での仕事があり、能季も何とか自分を押さえていたのだが、夕方になって家に帰った時にもまだ行綱から連絡がないと知ると、さすがに能季も激怒してしまった。

 あのような悲惨な姿になった師実を見たばかりだ。心は重圧に押しつぶされ、焦りに身を焼かれるようでじっとしていられない。

 それなのに、自分の主の師実をほおっておいて、行綱は一体何をしているのだろう。

 兄の家綱から能季の文が届かなかったのだろうか。だが、そうだとしても、約束の刻限には戻ってくるべきだ。大方、あのお調子者で女好きのこと、目当ての女の寝所に引き篭って、つい長居でもしているのだろう。

 能季は無性に腹が立ち、何度も行綱の家に文の遣いをやった。だが、行綱は依然帰宅しておらず、何の音沙汰もない。

 自分一人で気軽に動き回れるような低い身分だったなら、行綱などに任せずに自分で何とか探ってこられるものを。

 能季がひどくいらついているのに気づいて、真砂さえ近くに寄ってこない。




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最終更新日  2014年10月21日 16時30分10秒
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