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漢字文化圏あれこれR12
本屋に出向くと、右翼雑誌、文芸春秋、週刊誌の特集のタイトルは、もはや開戦前夜であり・・・
メディアの警鐘だとしても、売り上げUPに協力する我が身をちょっと反省しないでもない昨今ですね。
領土に目を向けると、日中韓による共同体など永遠に実現できないとするのが、先人の教えであるが・・・・
日中韓それ自体が既に漢字文化圏であることは、歴史的事実であるわけです。
で、蔵書録などから以下に「漢字文化圏」に関する本を集めてみました。(ネット情報を含む)
・語学の天才まで1億光年(2022年)
・タイワニーズ(2018年)
・チャイニーズ・タイプライター(2021年)
・文字渦(2018年)
・だめだし日本語論(2017年)
・ぐるぐる博物館(2017年)
・竜宮城と七夕さま(2017年)
・漢文の有用性(2017年)
・台湾生まれ 日本語育ち(2016年)
・古典を読んでみましょう(2014年)
・韓国が漢字を復活できない理由(2012年)
・漢字で覚える韓国語(2006年)
・中国人のものさし日本人のものさし(1995年)
・ハングルへの旅(1989年)
・閉された言語・日本語の世界(1975年)
R12:『語学の天才まで1億光年』を追加
図書館に予約していた『語学の天才まで1億光年』という本を、待つこと7ヵ月ほどでゲットしたのです。
ノンフィクション作家の高野さんが学んだ言語は25以上ってか・・・すごいではないか♪
【語学の天才まで1億光年】
高野秀行著、集英社インターナショナル、2022年刊
<出版社>より
語学は魔法の剣!
学んだ言語は25以上!の辺境ノンフィクション作家による、超ド級・語学青春記。
自身の「言語体験」に基づき、「言語」を深く楽しく考察。自動翻訳時代の語学の意味を問う。
さらにネイティヴに習う、テキストを自作するなどユニークな学習法も披露。語学上達のためのヒントが満載。
そしてコンゴの怪獣やアマゾンの幻覚剤探し、アヘン栽培体験などの仰天エピソードにおける語学についても語られる。『幻獣ムベンベを追え』から『アヘン王国潜入記』まで、高野作品の舞台裏も次々と登場。
<読む前の大使寸評>
ノンフィクション作家の高野さんが学んだ言語は25以上ってか・・・すごいではないか♪
<図書館予約:(10/18予約、副本2、予約65)>
rakuten
語学の天才まで1億光年
p241~245
中国語を習い始めてすごく意外だったのは、中国に「中国語」という単語がなかったことだ。それどころっか、日本語の「中国語」に一致する言葉もない。状況に応じて「中支」「漢語」「普通話」「中国語」などとさまざまな言い方が用いられている。実際、中国語とは何かを正確に言おうとすると、ひじょうに難しい。
そこで私はざっくりと「狭い意味での中国語」と「広い意味での中国語」の二つに分けて考えたい。そうすると、わかりやすいと思う。
前者は日本人が「中国語、話せる?」とか「私、大学で中国語を習ってるの」などというときの中国語。日本では「北京語」という言い方もされる。英語の「チャイニーズ」もこれに相当する。
これは清朝以前から全国各地の官庁で使用されていた「官話」(英語では「マンダリン」)をもとに中国の北方の各方言から語彙を集めて作った標準語で、中国では「普通話」と呼ばれる。中国の国営放送のアナウンサーが話すのも、学校の国語教育で使用されるのも基本的にこの普通話である。とはいうものの、各地では官話に由来するさまざまな方言が使われている。それらはひっくるめて北方方言と呼ばれる。
名前は北方だが、実際は東南アジアに国境を接する南方の雲南省や貴州省などでも用いられている。それらの地域はわりと最近(数百年前)、北方の漢族が、先住民である少数民族を南や山岳部に追いやる形で移り住んでいったからである。
北方方言は文字通り方言であり、ネイティヴの人たちは互いにだいたいコミュニケーションをとれるとされている。大連の人が雲南省へ行っても(少なくとも都市部なら)困ることはない。
いっぽう、「広い意味での中国語」とは上海語、広東語、台湾語など南方方言を含む言い方だ。実際にはこれら南方方言は発音も語彙も差異が大きく、それぞれ別言語とも言える言語群である。でも、どの言語も漢字で表記されるから漢語、すなわち中国語だとも考えられる。何より、「これらの広い意味での中国語を話す人=漢族」なのである。
中国もまた「言語=民族集団」となっているのだ。
【タイワニーズ】
野嶋剛著、小学館、2018年刊
<「BOOK」データベース>より
日本は台湾を二度も捨てた。それでも彼らがいたから、強く、深くつながり続けた。在日台湾人のファミリーヒストリー。
<読む前の大使寸評>
温又柔、余貴美子、陳舜臣、蓮舫など、この本が取り上げている在日台湾人がええわけです。
rakuten
タイワニーズ
『タイワニーズ』4
:台湾人と日本語文学
『タイワニーズ』3
:陳舜臣(続き)
『タイワニーズ』2
:陳舜臣
『タイワニーズ』1
:温又柔
【チャイニーズ・タイプライター】
トーマス・S・マラニー著、中央公論新社、2021年刊
<「BOOK」データベース>より
中国語タイプライターの“不可能性”から繙かれる圧巻の言語技術文化史。漢字についての発想の転換や戦時中の日中関係、入力や予測変換といった現在につながる技術の起源まで、波瀾と苦渋に満ちた展開を鮮やかに辿る。
<読む前の大使寸評>
圧巻の言語技術文化史ってか・・・これは読むしかないでぇ♪
<図書館予約:(7/17予約、副本1、予約3)>
rakuten
チャイニーズ・タイプライター
ウン 中国語タイプライターの進化を見たいではないか。
この本を図書館から借出したので、
『チャイニーズ・タイプライター』1
で、レポートします。。
<『文字渦』1>
図書館に予約していた『文字渦』という本を、待つこと1ヵ月ほどでゲットしたのです。
「紙の動物園」のような言語学的SFが大使のツボであるが、この本はそれよりもさらに学術的であり・・・果して読破できるか?と、思ったりする。
【文字渦】
円城塔著、新潮社、2018年刊
<出版社>より
昔、文字は本当に生きていたのだと思わないかい? 秦の始皇帝の陵墓から発掘された三万の漢字。希少言語学者が遭遇した未知なる言語遊戯「闘字」。膨大なプログラミング言語の海に光る文字列の島。フレキシブル・ディスプレイの絵巻に人工知能が源氏物語を自動筆記し続け、統合漢字の分離独立運動の果て、ルビが自由に語りだす。文字の起源から未来までを幻視する全12篇。
<読む前の大使寸評>
「紙の動物園」のような言語学的SFが大使のツボであるが、この本はそれよりもさらに学術的であり・・・果して読破できるか?と、思ったりする。
<図書館予約:(9/05予約、10/16受取)>
rakuten
文字渦
『文字渦』3
:「新字」の謎
『文字渦』2
:「第5回遣唐使」
『文字渦』1
:CJK統合漢字
【台湾生まれ 日本語育ち】
温又柔著、白水社、2016年刊
<「BOOK」データベース>より
3歳から東京に住む台湾人作家が、台湾語・中国語・日本語、三つの母語の狭間で揺れ、惑いながら、自身のルーツを探った4年の歩み。
<読む前の大使寸評>
著者の母語体験や台湾語と中国語の違いが語られているそうで・・・興味深いのです。
<図書館予約:(9/22予約、10/19受取)>
rakuten
台湾生まれ 日本語育ち
『台湾生まれ 日本語育ち』1
:わたしのニホン語事始め
(長くなるので後略、全文は
ここ
)
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