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夕焼けとトンボ posted by (C) asamiさんの写真「山影へ沈む夕日に誘われてとんぼつながり飛び続けゆく」
2006年11月30日

「思い出になってしまって構わない あの人だけは永らえさせて」百人一首の右近の歌です。さすが女性が作った切ない句ですよね。
2006年11月29日

「あの人を一人想って寝る夜はなんでこんなに長いのかしら」百人一首の柿本人麻呂の歌です。口語体過ぎたかしら(笑)
2006年11月29日

20分休みに、五色百人一首をやりたい子達だけ集めてやってしまいました。初任者指導の先生から、授業中にやるのを担任が嫌がってると聞いたから・・・。担任は直接私に言わないのだけど、言いにくいのかな?無理してやっても、差しさわりがあるので、やめました。休み時間に好きな子達だけならいいでしょう。他にトランプなどやってるし、それの一種ですよね。まあ、雨以外は外で遊ぶように言われてるから出来ないけど。その代わり、今日は理科で、太陽の影の観察が出来なかったので、3,4時間目の国語で、カルタ風の音訓歌をやりました。リズムカルな五七調は、子ども達も音読しやすいらしく、私が最初に読んで、「ハイ」と言ってから、子ども達に読ませると、子ども達も「ハイ」を最後に付けるのです。乗ってくれて楽しかったです。やはりうるさかったけど、こういううるささはいいよね。これは、初任者指導の先生も良かったと言ってくれて嬉しかった。なかなか褒められることはないもので(笑)社会の1時間目は、「野菜作り」のテスト返しと、答え合わせ。以前、私が授業したところだけど、なかなか難しかったかな・・・。2時間目は、前にやったらしい「スーパーマーケット」を復習して、テストさせたけど、これも難しかったみたい。テスト通り教えても、理解してなかったり、写真や文章が分かりにくくて、質問ばかり・・・。あんまりヒントを教えると、答えに近くなっちゃうし。5時間目の書道は「ビル」です。パソコンとプロジェクターで、見本の動画を見せたかったけど、時間が無かったのでやめました。来週からは、書初めの練習だそうなので、今日だけで清書を出さなければいけないのです。清書を新聞紙にはさむことを初めてしたけど、それにかかりっきりになってしまって、書き方や、片付けの指導は出来なかった。今日は一日、初任者指導の先生がTTに付いてくれたのだけど、それでも煩かったですね。居なかったら、もっと煩かったのでしょうが。今年はこれで仕事は終わりです。今度は1,2月。淋しいけど、ホッとしたりして(笑)チャレンジシートと言う担任が用意した、社会、文化、国語、スポーツ、その他の8つずつの暗記ものが子ども達に好評で、私にも暗記できてるか確かめて判子を押してと言われました。ヒントを出したりして、甘かったかもしれなかったけど、私も楽しかったです。紙をもらってきたから、私もいつか試してみようかな。百人一首は高度で時間が勿体無いと言う割には、夏目漱石や宮沢賢治の著書8冊の題名とか、結構、3年生には難しいと思うけどな(笑)まあ、給食の準備中、休み時間、放課後など、授業以外だから、時間は勿体無くないのかもね。確かに、授業時間は足りないくらいだからなあ・・・。国語も2時間で、漢字の単元を終わらせるのに必死でした。ここまで進ませて欲しいと担任が言うところまでやるのは結構大変です(笑)1月は、まだ進度など分からないので、また近くなったら、ファックスが来るそうです。理科、社会、図工、書道以外でも、進度の遅れた科目をやることあるのですよね。国語はやったけど、算数もやってみたいな。音楽はもう選科なのかしら?頼まれたことをやる何でも屋です(笑)
2006年11月28日

「忍んでも忍びきれない恋しさを分かって欲しいまばらな茅から」「浅茅生の小野の篠原忍ぶれどあまりてなどか人の恋しき」(百人一首)(参議等)「浅芽生の小野の篠原」は、「まばらに芽(かや)の生えてる野原の篠竹」だそうです。「篠原」と「忍ぶ」の語呂合わせなのでしょうか。「茅(かや)」を「芽」と間違えそうになってしまった(笑)
2006年11月27日

解説は、以前の日記から・・・ 花言葉は「嫉妬、絶望」ですが、こんな伝説から出来たそうです。「カルタは太陽神にあこがれ、朝一番の太陽を待つ毎日を過ごしました。しかし、恋の炎が激しすぎたのでしょうか、彼女は次第にやせ、肉体を失い魂だけになってしまいました。それまで彼女の立っていた場所には1本のマリーゴールドが生えていたそうです。」灼熱の太陽のイメージですよね。絶望の淵からも這い上がって欲しい。
2006年11月27日

バイカラーの八重インパチェンスです。初々しく頬を染めるのも、年頃があるのかしら(笑)また、以前の日記から。手抜きだなあ(笑) 八重インパチェンスのカリフォルニアローズです。本当に薔薇みたいですよね。インパチェンスの花言葉は、「短気」、「目移りしないで(浮気しないで)」です。
2006年11月27日
零れ種から咲いたスイートアリッサムです。親株以上に大きくなったのですよね。
2006年11月27日
メネシアの白い模様が瞳に見えます。この花は横向きですが(笑)いくら、涙目で見つめられても、心を揺るがせないようにしたいです・・・
2006年11月27日

真ん中の花びらの切れ込みが、星のようですよね。本当は白の斑入りで、もっと星に見えるはずなのに(笑)もう疲れちゃったのかな。でも、最後まで咲き続けて欲しい。以前に撮った写真です。
2006年11月27日
野紺菊も、もう終わりかも・・・。細長い花びらが更に細く、少なくなってきてしまいました。これでは、恋占いも結果が予想ついてしまって、出来ませんね(笑)
2006年11月27日
カールしてる花びらから、「初恋」を連想してしまいました。「初恋」島崎藤村まだ上げ染めし 前髪の 林檎のもとに見えし時前にさしたる花ぐしの花ある君と思いけり・・・
2006年11月27日
今年最後の薔薇の花かもと思いつつ、プリンセス・マサコは気高く咲いてます。雅子様も頑張って欲しいな・・・。
2006年11月27日

「心寄せ夜に落ち合う夢でまで人目を避けるあなただけれど」「寄る」と「夜」を掛けているのですよね。「寄る」自体も、波と心をかけてみました(笑)「住の江の岸に寄る波寄るさへや夢の通ひ路人目よくらむ」藤原敏行朝臣の作です。五色百人一首の黄札を、勤務してる小学校でやってるのですが、その中の一首です。私も意味がよく分かってなかった(笑)勉強します。
2006年11月27日

「君に逢うまでは知らずにいた想い 切ないけれど逢えて良かった」百人一首の中の、後衣の歌です。小学生には説明できないな(笑)「あひ見ての後の心にくらぶれば昔は物を思はざりけり」(権中納言敦忠)
2006年11月27日

出来たら、「メビウスの輪」1から読んでくださると嬉しいです。ページの最後の「続き」をクリックすれば、次のページが読めます。良かったら、感想・アドバイスなど、コメントやBBSに書き込んでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。別荘から幸恵と一緒に帰ってきてからまだ一度も会ってはいない。幸恵から、治るまで会えないと言われたからだ。迷惑をかけたくないという気持ちは分かるが、人に頼らず、どこまで出来るというのだ。桜井先生だけは頼ってるくせに。まあ、恩師のカウンセラーだから仕方がないが。こうして待ってる間は、かえってイライラする。そばに居てもハラハラするけど、どうなってるのか想像して心配するほうが不安だ。仕事が手に付かない。こんなことをしてる間に啓一に水を空けられてしまう。上の空で社内を歩いていると、「信吾君、この頃成績悪いようだね。君としたことが、どこか調子でも悪いのかい?」すれ違いざまに冷水を浴びせかけられた。嫌味王子の啓一だ。「別に。」素っ気無く返事したが、「さては、幸恵とケンカでもしたのか?」と、鋭いところを突いてくる。「そんなことはないさ。」軽く振り払って、立ち去ろうとしたが、「別荘に二人で行ったんだろう?」と言われ、思わず振り向いてしまった。「なんで知ってるんだ?」「あそこには僕も何度か行ったけど、趣があるだろう。」はぐらかす啓一に、カッと来た。「だから、なんで知ってるのかと聞いてるんだ。」声は抑えながらも、心は逸る。「父から聞いたんだ。幸恵がひさしぶりに君と行ったら、気に入ってしまい、しばらく居たいから僕には行かないようにってね。」「何だって?」「知らなかったのかい?恋人だろ。」あれから、ずっと千倉の別荘に居るのか。ショックを受けてる俺に追い討ちをかけるように「それじゃ、スクールカウンセラーを休職してることも知らないのかな?」「休職?」「そうだよ。父も心配してた。せっかく就職が決まったばかりだというのに。まあ、母校ということで、首にはされなかったようだが。」父親から情報を得てるくせに、俺より知ってるというだけで優越感に浸ってる啓一が許せない。父親も兄も、親身に心配してるわけではない。ただ、世間体をはばかって、別荘に押し込めてるだけではないか?兄と言っても、半分しか血は繋がってないし、一緒に育ったわけでもない。そんな奴に幸恵の兄貴面をされるのは不快だ。ただ、情報をくれたことだけは助かる。「教えてくれてありがとう。今度、千倉に行ってみるよ。」にこやかに啓一に礼を言うと、啓一はあっけにとられた顔をしていた。嫌味王子のお株を奪ってやったぞ。気持ちがスッとして、コツコツ踵を鳴らしながら立ち去った。啓一は、呆然としてることだろう。今週末にでも、千倉に行こう。すぐにでも、行きたいところだが、それも悔しい。幸恵に「会わない」と言われたこともあるし、啓一にも足元を見られてしまう。まずは仕事を片付けてからだ。そう思えば、やる気になるのが不思議だ。啓一になんて、抜き返してやる。やっと週末になった。長かったような、短かったような・・・。電車に乗って、海を眺めていると、一緒に行った時のことを思い出す。線路と道路が、海と並行して走ってる。電車に追い越されると、負けず嫌いの幸恵は、「スピードを出して」と言ったのだ。「電車を抜かすなんて無理さ」と俺が言っても、「やってみてよ」と、言うことを聞かない。そんなところはやはりお嬢さんなんだよな。一応、スピードは上げたが、こんなところで事故起こしてもつまらないから、「これが限界だよ」と嘘をついた。あの時、もっと出してやれば良かったかな。「なーんだ。つまらないの」と言ってから、あまり口を利かなくなった。もうおかしくなっていたのか・・・。それでもいい。今はとにかく幸恵に会いたい。幸恵が会いたくないと言ったって、そんなの本心じゃないに決まってる。せめて顔だけ見て安心したい。駅からタクシーに乗り、別荘に乗りつけた。ドアベルを鳴らしても、なかなか返事が無い。居ないのだろうか。それともまた倒れてるのではないかと心配になる。思わずドアをこぶしでドンドンと叩いてしまった。「どなた?」やけに悠長な声が響いた。「俺だよ。信吾だよ」つい叫んでしまったが、「ごめんなさい。知らない人には開けないようにと言われてるの。」と他人行儀な声。また別人格になってるのか。それとも幸恵がとぼけているのか。「堂本信吾だ。知らないはずはない。もし疑うのなら、携帯のアドレスを調べてくれ。載ってるはずだ。」こうなったら、頼るは携帯だけか。「ちょっと待ってください。調べてみますから。」素直に携帯をいじる音がする。「ありました。なんで載ってるのかしら?」不思議そうな声に、「俺は君の恋人なんだ。」悲痛な叫びをあげてしまった。「そうなの?」ガチャリとドアノブが回ると幸恵が目の前に現れた。ポカンと口を開けたまま、俺の顔をまじまじと見つめる。「幸恵、しっかりしろ。」肩をつかんで揺すってしまった。「痛い!」俺の手を振りほどいて、後ずさりする。「ごめん」怯えた表情の幸恵に戸惑ってしまった。俺はどうすることも出来ないのか。「いいえ。私こそ、ごめんなさい。」「なんで謝るんだ?」「私は今、誰も分からないの。だから、怖くてこの別荘に閉じこもってるのです。」うつむいた幸恵が哀れで、抱きしめたくなる。でも、また怯えさせてしまうだろう。どうしたらいいのだろうか?途方に暮れて、二人とも突っ立ったままだった。
2006年11月26日
結局パソコンは使えませんでした。ランになってるのは、職員室だけで、それも設定しないと使えないそうです。パソコンルームは、キッズガードがかかっていて、授業で使いたいサイトは見られませんでした。テストのために、教科書に載ってない見沼代用水を教えるから、資料を見せたかったのですよね。まあ、パソコンルームに行くとはしゃいでしまうのは以前経験しているので、見られても行きたくはないけど(笑)プロジェクターで教室のスクリーンに映したかったのだけど、ダウンロードして保存しておかないとダメですね。見沼代用水の見沼通船堀の仕組みをアニメで見せたかったのですが、プリントを配り、拡大コピーを貼り、黒板で絵を描いて説明したけど、やはり分かりにくかったみたい。熱心に聞いていてくれたH君だけは、頷いていたけど、騒がしいし、あまり興味がないみたい。パナマ運河のような閘門式運河を、パナマ運河の180年前に日本で作ったのは、すごいと思うのにな(笑)低い水位から高い水位へ船が移動できる仕組みは画期的ですよね。ことばで説明するのはむつかしいけど(笑)理科でも、桜の冬芽の写真をパソコンで見せたかったけど、パソコンが使えなかったので、うちのパソコンで、拡大印刷してきたものを黒板に貼りました。A4だから、後ろまで見えたかな?念のため印刷しておいてよかった。花芽と葉芽の写真を見せて、「どっちがどっちか?理由は?」と聞きました。割と簡単だと思ったのに、3分の2以上の子どもが逆に答えてました。意外と分からないものですね。葉芽など、緑色してるのに(笑)その後、テストに出る動物や昆虫の季節ごとの生態を説明しました。「秋の自然」だからと言って、秋だけ教えるのも不自然だし(笑)4時間目に、社会の「昔の暮らし」と理科の「秋の自然」のテストをまとめて、やってしまいました。本当は1枚25分で2枚で50分必要なのだけど、余った時間も活用できるから、2枚で45分で十分ですよね。割とすぐに終わってしまい、見直しをさせた後、読書か、自由帳にお絵かきさせてました。先に終わったテストを、掲示物の隙間に入れ込んだ子が居て、取れなくなって困ってました。つい、画鋲をはずして取ってあげたりしてしまったけど、初任者指導の先生が来て、真剣にやりなさいとその子に注意していました。私も叱らなくてはいけないのですよね。また、給食の最後に、係り祭りの道具を直してる女子が居たのですが、「まだごちそうさまが終わってない」と男子が注意して、発泡スチロールから楊枝を抜き取り、折ってしまったので、その女子がまた泣いて抗議してました。初任者指導の先生が中に入ってくださり、お互いの言い分を言わせた後、「これからどうしたらいいと思う?」と促すと、自主的にお互い謝ったそうです。やはりベテランは違いますよね。教師が謝るように促してはいけないそうです。掃除がない長い昼休みの日で、クラスの全員参加レクリエーションなのだけど、ドッジボール大会が終わっても、相変わらず、毎日のようにドッジボールばかりなのですって。男子がボールを占有してるので、女子は居ても居なくても同じだと、外野で見てるだけになってしまってる。教室からまず出たがらないので、私も一緒に行くからと渋る女子を連れてきたのだけど。不満を言って参加しないのではなく、ちゃんと意見を言って、他のゲームにしてもらったら?と言っても、10回参加しないと発言権がないんですって。じゃあ、参加するしかないよね。帰りの会で、話し合いが必要では?と一石投げたけど、波は広がったかな。電話が担任からかかって来たとき、報告したけど、毎日のように全員参加のレクをしてることは知らなかったらしい。一応、話は聞くけど、とあまり快く思われなかったようだ。担任に言えない裏話というか、愚痴を子どもが私に言うのかも。と、初任者指導の先生も言っていた。その先生が、放課後、「五色百人一首もいいけど、授業時間を削ってしまうから、担任は快く思っていない。自分のやりたいことをやりたいのなら、教員採用試験を受けて、正規教員になり、担任を持った方がいい。」と言われてしまいました。好意で言ってくださってるのは分かるけど、耳が痛いです・・・。その先生の元同僚で、出産で正規教員をやめたけど、子どもの手が離れたから、また臨時教員を少しやった先生が、49歳で教員採用試験に受かったそうです。私にも受けたほうがいいと勧めてくださったのだけど、その先生は経験も加味されたのですよね。でも、ダメ元で受けてみるのもいいかも。介護を避けるためというわけでもないけど(笑)50歳を過ぎたら、臨時の常勤の仕事は来ないし、非常勤の仕事さえ、来るかどうか分からない。主人も5年後には定年になり、嘱託も5年で、収入も3分の1になってしまう。同じ頃に、お互いの収入が激減してしまうのですよね。教育費はかかる一方だし、介護もあるかもしれない。どうしたらいいのかな?先のことは分からないけど、このまま育児と介護で終わりたくないな。やはり自分自身の生き甲斐を持ちたいです。
2006年11月22日
朝から主人とけんかしてしまいました。 明日の仕事にパソコンを持っていきたいから、 車で行きたいと行ったら、 義母の病院の送り迎えができないから困ると言うのです。 明日の午前中、そのために休もうと思ってたのにと。 ついでに私も駅まで送ってくれるとは言うけど、 私のためには休んでくれたことなどないのです。 パソコンを他の先生に借りろと言うけど、 みんな個人の物だから、借りられませんよね。 そう言うと、もうお前の心配はしない、勝手にしろと言うのです。 心配してくれたのだろうか? もう、腰膝は治ったんだろうと、義母の送り迎えさせてたくせに。 今日も義母を病院に送り、その後すぐに、次女も中学に送りました。 起立性調節障害で朝、調子が悪く、 出席日数も危ないので、後から送っていくのです。 義母は帰りタクシーを呼ぶと言ってたから、 明日もタクシーで往復してくれればいいのに、 明日は病院に行かないと言うのです。 また私のせいになってしまう。 私も送り迎えだけしてるわけにはいかないのです。 今日も午後は、市民オペラの小道具作りで、 わらでムシロを作ったりしました。少し合唱の練習もしたけど。
2006年11月21日
華やかに見えて、何かを秘めているようですよね。
2006年11月19日

私は車の運転が出来るほどに、腰や膝が回復してきました。まだ正座とかはできませんが。代わりに、義母の腰が悪くなってしまいました。少し前から痛いとは言っていたけど、坐骨神経痛か、椎間板ヘルニアか、もしかしたら内臓の病気から?時々激痛が走るようです。ぎっくり腰とはまた違うようです。今日、主人が病院に車で連れて行ったのですが、月曜から私が送り迎えしなくてはならなくなりました。とりあえず、毎日のようです。22日は、仕事なので、主人が半日休んで、私を駅まで送るのと、母の病院に送り迎えをするそうです。介護も他人事ではなくなるかも。発作のように激痛が来るので、もしかしたら、腰以外も悪いのでは思ってしまいます。骨や筋は異常ないようだし・・・。血液検査もして、結果待ちです。時々の激痛以外は、割と元気なので、まだ一人暮らしは出来ると思うけど。義母の誕生日プレゼントに二人がけのソファを贈ろうかというくらい、親孝行の主人のことだから、同居しようと言い出すのではと心配です。携帯を3台持つのも反対するほど、ケチなのにね(笑)そのまま介護になったらどうしよう・・・。仕事どころではなくなってしまいますね。一応、臨時教員の登録は申請したけど。先日、隣の市から、常勤の話の電話があったのだけど、今、非常勤をしてると断りました。また、お話があったら、よろしくお願いしますと頼んではおいたけど、これじゃ無理かしら?入院とか、施設に行くほどではなく、少しずつ悪くなるというパターンの方が、かえって自宅介護になりそうで怖いです。義母の介護は、まだまだ先だと思っていたのに、案外近いかも・・・。元気だっただけにショックです。車が運転できるようになった途端、義母の送り迎えとはね。まだ自信ないのにな。出来るようになったと言わなければ良かった。バスかタクシーで行ってもらえたのに。なんて、こういう時くらい、やってあげないといけないのだけど。あまり気が進みません・・・。これから、義母のアッシー君になるのかな・・・。自由が無くなってしまう。私にだって用事や、したいことがあるのに。午前中に病院の送り迎えを済ませて、午後はフリーにしたいです。
2006年11月18日

中2のミンミのクラスが、先日の中学の音楽会で合唱が学年1位になったので、市内音楽会に出ました。先日より、ピアノや女声、男声のバランスがよく、声も出てたし、ハーモニーもきれいでした。あれから練習したんだなと思って、嬉しかったです。それを聞き終わってから、おやこ劇場の「子どもの権利条約を考える会」に行きました。と言っても、今日は「教育基本法」改正の話や、自分の子ども達の話になってしまったけど(笑)愛国心なんて、教えることも評価することも出来ないと思う。そんなこと教師に強制されてもやる気になれない。子どもを戦場に送り出す手助けなんかしたくない。と、つい熱くなってしまう(笑)また、ミンミの話もしてしまったけど、みんな悩みは尽きないみたい。中学生は悩める年頃なんだね。幼児でも習い事とか大変らしい。鈴木メソッドでバイオリンを習わせてるお母さんが、英才教育と知らなくて、習わせてからイメージが違い、戸惑ってるみたい。子どもは友達も居るし、続けたいと言ってるらしいから、やる気があるのなら、いくら厳しくても続けたほうがいいと思うけどね。ミンミは何も続かないなあ。ギターを買ってくれれば、自分で練習するというけど、本当に続くのだろうか。マッキーがバンドをやると言って、ベースとアンプを買ったけど、人に貸しっぱなしで練習もしない。同じようにならないか心配です。クリスマスやお年玉で買う気はないというから、本気なのか疑ってしまうのです。まあ、買うのはいいけど、元を取って欲しいな(笑)合唱も小学校のときは少年少女合唱団に入って燃えていたのに、今回は全然言わない。昨日の三者面談のときも担任が「何も打ち込めるものがないのか?」と聞くほどだから。一応、ソプラノのパートリーダーらしいけど。でも、音楽会が終わったら、さすがに疲れたと言っていた。今度は期末に向けて勉強を頑張るしかないけど、やる気あるのかな。塾をやめてから、ほとんど勉強してないみたいだし。一応、チャレンジを取ってるから、教材はあるのだけど。義母の家に行って、勉強すると言ってたけど、先日はほとんど寝てしまったらしい。まあ、勉強はほどほどでもいいけどね。みんなやめて、成績も下がったら、本当に自信なくしてしまうのではないかと心配。自己肯定感が無いと担任にも言われた。いくら私が褒めても、「親馬鹿」と言われてしまう。先生が認めようとしてくれても、あまり関心を示さない。やはり友達に認めて欲しいのだろうな。でも、担任が、口で話せないのなら、「手紙を書いて読ませて欲しい。」と言ってくれた。私にも書いて欲しいところだよ。ミンミは文章が書くのが好きだし、上手いから。小4のころ、詩を書いてて、私も「ありがとう」の詩に曲を付けた。今でも、ブログなどは書いてる。内向的な子だからこそ、自己表現して欲しいのです。マッキーのように、おしゃれなどで自己表現できる子とは違うから。引きこもりや不登校などにならないで欲しいし、もっと明るく人生を楽しんで欲しい。一皮向けて、羽ばたいて欲しいな。
2006年11月17日
ミンミの友達の知り合いのおじさんが描いた自画像だそうです。漫画みたいだけど、面白い絵ですよね。友達の家に泊まった時、遊びにきてた人らしい。自画像というにはあまりにもデフォルメしてますよね(笑)
2006年11月15日

ミンミはまだ反抗期を卒業してません。起立性調節障害や貧血のせいか、欠席も多く、私立の推薦基準は大丈夫かとまで心配してしまいますが、休んでも割と元気なのですよね。遅刻になっても後から行かせたりしています。その度に休ませてたら切りないものね。体調より学校に行きたがらない精神面の方が心配なのだけど。まあ、無理強いはできないけど、まだなんとか行ってくれてます。 今日は三者面談なのですが、何を言われるか心配。マッキーの担任でもあった先生なので、まだ安心なんだけどね。「お前のうちは放任だからなあ」と以前言われたらしい。どちらかと言えばそうだけど、見守ってはいるつもりなんだけどな(笑)
2006年11月15日

出来たら、「メビウスの輪」1から読んでくださると嬉しいです。ページの最後の「続き」をクリックすれば、次のページが読めます。良かったら、感想・アドバイスなど、コメントやBBSに書き込んでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。 目の前に信吾が居る。どうしたのだろう。ここは、どこ?見渡すと懐かしい祖父の別荘だ。子供の頃に来たことはあるが、久しく訪れたことはなかった。なぜこんなところに居るのか?信吾まで・・・。「目が覚めたのですね。」信吾がやけに他人行儀な話し方をする。また私は別人格になっていたのだろうか?「私は幸恵よ。」「やっぱりそうか。」落胆とも思える声のトーン。私より、他の人の方がいいというの?「悪かったわね。」つい意地になってしまった。「悪くはないさ。」信吾も素っ気無い。「なぜ私はここに居るの?」「君がここに連れてきたのさ。」吐き出すように言う。「誰?」「白鳥優美。」知らない名前。それがもう一人の私?「その人がなぜ?」「自分の祖父の別荘だと言ってたよ。」私でさえ忘れかけていた別荘なのに、なぜ彼女は知ってるのだろう。信吾と来た思い出の印象が強くて、忘れていたのだ。いや、もしかしたら思い出したくない記憶があるのだろうか。黙り込んでしまった私を見捨てるように、信吾は背を向けて歩き出した。「どこへ行くの?」「うちへ帰るのさ。」「やけに冷たいじゃない。」「君が一人にしてくれと言ったんだろう。」信吾も意地になってるのか。私まで移ってしまう。「そうよ。一人で大丈夫だから、帰っていいよ・・・」突き放すように言ったつもりが、なぜか、最後は涙声になってしまった。「幸恵?」信吾が驚いて振り向いた。「どうしたんだ?」居たたまれずにしゃがみこむ。自分でもよく分からない。もう一人で立ってられないのだ。「ごめんよ。」信吾が駆け寄り、支えてくれた。「信吾の意地悪・・・。」泣き声になってしまった。一人で頑張るつもりだったのに、やはり信吾に甘えてしまう。「悪かった。一緒に帰ろう。」抱き起こされて、立ち上がった。「私はどうしてたの?」「浜辺に居たのさ。俺が恋人を探し疲れてると言ったら、ここで休んでから探すといいと言ってくれたんだ。」まるで、いとおしむように信吾が話すから、思わず焼餅を焼いてしまった。もう一人の自分のことなのに。「そうなの。優美も信吾が好きなのね。」「そんなはずはないよ!」何もそんなに焦ることはないじゃない。その態度から、ますます信吾が優美に好意を持ってることが分かる。「いいじゃない。どっちも私なんだから。」冷たく言い捨てた。なんでこうなってしまうのだろう。ますます優美に傾くよね。「幸恵、大丈夫か?」心配してくれてるのに意地になり、そのくせ甘えたいのだ。「ごめんね。平気だよ。」そう言いながら、元気の無い声になってしまった。「疲れてるんだよ。早く帰ろう。」「そうだね。」信吾に寄りかかって眠りたい。そんな気持ちになってしまう。信吾が携帯で車を呼ぶ。その動作を見ていたら、何か思い出せそうな気がした。でも、頭が痛くて思い出せない。思い出したくもない。車が別荘に横付けされ、二人で乗り込もうとした。もうすっかり暗くなっている。見上げると月が輝いていた。ふと母に抱かれて月を見たのを思い出した。そんな幸せなときが私にもあったのだ。この別荘での出来事だったのだろうか?子供の頃の記憶はあまりないのだ。嫌なことは封じ込めてきたからかもしれない。でも、いいことまで忘れるのも哀しい。月を見上げ、なかなか車に乗ろうとしない私を、信吾はじっと待っててくれた。「もういいかい?」「もういいよ。」やっと乗り込み、駅に向かう。ホームで電車を待つ間、また月を見ていた。信吾も一緒に黙って見ている。無言でも温かい。母の優しい思い出が蘇って嬉しかった。今まで冷たい母しか思い浮かばなかったから。信吾が優しくしてくれたからかもしれない。ずっとそばに居て欲しい。でも、迷惑もかけたくない。どうしたらいいのだろう。迷ってる私の心を察するように、信吾は私の手を取って、ポケットに入れた。それは「いいんだよ」と言ってくれてるように思えた。信吾の横顔は月明かりの中で、ろうそくの光のように柔らかく浮かびあがっていた。私は吸い込まれるように肩に頭を乗せた。信吾は私の髪をくしゃくしゃっと撫でた。「可愛い」と言ってるみたいで嬉しい。無言で話すこともあるんだよね。二人のホームに電車が滑り込んできた。もう家に帰らなければいけない。夢の時間は終わり。でも、母も優しいときがあったのを思い出し、少しは家に帰る苦痛が和らいだ。まあ、母はまた家には居ないと思うが。
2006年11月15日

出来たら、「メビウスの輪」1から読んでくださると嬉しいです。ページの最後の「続き」をクリックすれば、次のページが読めます。良かったら、感想・アドバイスなど、コメントやBBSに書き込んでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。 幸恵の治療は、桜井先生に任せるしかない。俺は遠くから見守ってるしかないのだろうか?少しでも力になりたかったのに。でも、少しホッとしてるのも確かだ。幸恵を愛してはいるが、いろんな人格ごと受け止められるかどうか分からない。これからもまだ他の人格が出てくるかもしれないし。俺自身、精神状態が安定してるとは言えない。アル中で肝疾患の父親と共依存の母親と姉を抱えて、俺もアダルトチルドレンかと思ってるくらいだから。幸恵も自分がアダルトチルドレンだと言ってたが、そんなものじゃすまなかったな。俺も大丈夫なんだろうか。不安になってきてしまう。俺こそ、カウンセリングを受けたいくらいだよ。幸恵と共倒れになってもいけない。まずは自分自身をしっかり立て直さないと。仕事をきちんとして、幸恵の父親にも認められたい。でも、あんな状態では結婚もおぼつかないかもしれないな。かと言って、幸恵を見捨てる気にもなれない。同情というより、他人事とは思えないのだ。待つしかないのだろうか。経過が良くなれば、桜井先生が教えてくれると言っていた。それまで逢うなというのはきついけど、何も出来ないのなら、逢わない方がいいのか。どれくらいかかるんだろうな。また、千倉の海に行きたいような気になる。幸恵との思い出が溢れてる。いい思い出や、悪い思い出さえも懐かしくなる。一人で行くのもいいかもしれないな。少し気分転換に行ってこようか。でも、幸恵を思い出して、かえって哀しくなるかもしれない。かといって、うちに居ても同じだからな。今度は電車でのんびり行くか。一人だったら、歩いてもいいからな。思い立ったら、今度の週末にでも行こう。 千倉の浜辺に一人たたずんでると、やはり寂しい気分になってくる。幸恵を思い出さないわけにもいかず、自分で自分の首を絞めてるか。でも、忘れようとするとかえって思い出すから、思い続けてるほうがいいのかもしれない。だんだんセピア色になってくるのだろうか。このまま離れてしまうのか。自分の気持ちに自信が持てない。いつまで待てるのだろうか。俺は自分のために、幸恵を必要としてきたのか。俺専用のカウンセラーとして、話を聞いてもらっていただけかもしれない。いろいろ家庭の事情など話して、癒されてきたのは事実だ。幸恵の話も聞いてきた。お互い傷を舐めあってきただけなのか。幸恵の傷は思ったより深かったらしい。精神のバランスを崩して、俺の手に負えなくなったら、手を離してしまった。医者とはいえ、他人に委ねてしまったのだ。でも、今はこうするより仕方ないよな。自分で自分に言い聞かせる。そんなことを考えながら、時は過ぎていく。いつの間に、海も赤く染まってきた。なんか、前に幸恵を追いかけてきたときを思い出す。気のせいか、似たような女性が居る。まさか幸恵がここに居るわけがない。念のため、近づいてみると、白いワンピースまで同じだ。背中から近づいて、前に回って振り向いてみた。「幸恵!」顔を見て、思わず叫んでしまった。「どなたですか?」冷静に答える女性は、たぶん先日逢った人格だろう。「以前、お会いしましたよね。恋人を探していた者です。」彼女に合わせて答える。「ああ、私に似た恋人でしたわね。見つかったのですか?」覚えてるくせに、しれっとした顔で言うものだから、少し頭に来るな。「見つかりましたが、また行方不明になってしまったのです。」つい嫌味を言ってしまった。「あなたから逃げてらっしゃるのではないですか?」上品な雰囲気だが、言葉は辛らつだ。「ずいぶんきついことを言うんですね。」「思ったことを申し上げたまでですわ。」つんとした態度が、やはり幸恵とは違う。「そうですか。それではまた伺いたいのですが、似た女性を見かけませんでしたか?」「いいえ、見かけませんわ。」「失礼しました。」この女性と話してると、神経を逆撫でされるようでイライラする。幸恵には癒されるような雰囲気があったのに。さっさと離れようとすると、「お待ちになってください。」と引き止められてしまった。「何のご用ですか?」つい冷たく言い放つ。「気分を害されたのなら申し訳ありません。一緒にお探ししましょうか?」急に下手に出てくるので、気持ち悪いな。「いいえ、結構です。一人でも探せますから。」素っ気無く断った。もう既に見つけているのだ。「そうですか。その恋人にお会いしたかったです・・・」声音も消え入りそうになる。さっきまでの高飛車な態度はどこに行ったのだ。理解しにくい人格だ。「そこまでおっしゃるなら、一緒に探していただけますか?」こっちまで低姿勢になってしまう。「喜んで!」うつむいてた顔を上げ、パッと明るく微笑む。可愛い・・・そりゃ幸恵なのだから当然だけど。「こちらこそ、お願いします。」なんだか嬉しくなってきた。これは案外、幸恵に近い人格かもしれない。それなら、統合するのも難しくないかも。先日のインナーチャイルドのような童女もカウンセリングで悩みを聞いてもらえば、消えるかもしれないぞ。希望的観測かもしれないが。幸恵と一緒に居られるのなら、別人格でも構わない。そう思ってしまうのだ。「どうかしまして?」話しかけられて、我に帰った。上目遣いに見つめられるとドキっとする。「失礼しました。どこを探していいのか見当もつかなくて。」あたふたしてる自分が恥ずかしい。「先日はどこで見つけられたのですか?」自分のことを無邪気に尋ねる幸恵も不思議な感じだ。「海岸です。あれからしばらくして見つかったのです。」「そうなのですか。私はお見かけしなかったけど。」自分で自分は探せないだろう。「ところで、お名前は優美さんでしたっけ?」「よく覚えていらっしゃいますね。」驚いて、目を見開いてる。恋人の別名は忘れないよ。「印象的だったものですから。」穏やかに笑って見せた。やっと優位に立てたかな。「嬉しいですわ。私も実は覚えていましたの。」やっぱりそうだよな。「それは有難いです。」「そういえば、千倉へはよくいらっしゃるのですか?」「彼女と何度か来ただけです。」「そうですか。私は千倉に別荘があるので、時々来るのです。ここの海が好きなのですよね。」そんなことは初めて聞いた。いくつも別荘があるとは知ってたが、千倉にもあるとは。では、なぜ以前来たとき、「千倉は初めてだ」と幸恵は言ってたのか。連れてきた俺に気を遣っていたのかな。考え込んでしまった俺を心配そうに覗き込む優美。「良かったら、別荘にいらっしゃいますか?」「いいえ、そんなことは出来ません。」きっぱり断った。「でも、お具合よろしくないんじゃなくて?お疲れなのですよ、きっと。」優しくされると、崩れそうになる。「お申し出はありがたいですが、もう少し探してみます。」意を決して歩き出したが、なぜか足元がふらついた。どうしたというのだろう。「大丈夫ですか?少し休まれてから、また探されたらどうですか?」そっと腕を支えながら、耳元でささやく。気持ちが揺れてしまう。「ありがとうございます。それではお言葉に甘えて、少しだけ休ませてください。」「良かった。あそこですの。」小高い丘の上に立つ白亜の建物を指差した。夕焼けに染まりそうで染まらず、白が映えている。「車を呼びましょうね。」携帯でタクシーを呼んだ。見覚えのある携帯。やはり幸恵なのだ。優実は携帯を疑問に思わないのだろうか。携帯をじっと見ている俺を不審そうに見るので、目をそらしてしまった。「もうすぐ来てくれるそうです。通りまで出ましょうね。行けますか?」労わる姿がまるで母親のようだ。「大丈夫です。」通りに出て、タクシーに乗った。坂道を登っていくと、海が眼下に広がった。「着きましたよ。さあどうぞ。」優美に連れられて、別荘にお邪魔した。思ったより古い内装だ。いつ頃建てたものだろう。壁紙に染みがあるような気がする。昔の模様なのかもしれないが、照明もシャンデリアの割には暗くてよく見えない。「古くてお恥ずかしいけど、祖父が建てたものをそのままにしてるのです。」「風情があっていいですよ。」「かえって落ち着きますでしょ。」優雅に微笑む姿は、貴婦人のようだ。うっとり眺めていると、恥ずかしげに身をくねらす。「そんなに見つめてはイヤですわ。」頬を赤らめて、はにかんでしまった。「どうぞ、こちらの長いすに横になってください。」猫足のソファなど、年代物かな。「それでは、遠慮なく休ませていただきます。」横になると本当に眠くなってきてしまった。「何か掛けるものをお持ちしますわ。」二階に上がる優美の後姿が段々遠くなる。いつの間にか寝てしまったようだ。気がつくと、隣の長いすで、優美まで、まどろんでいた。寝顔は幸恵そのものだ。起きたらまた戻るのだろうか。このまま寝かせておきたいような気もする。俺はどちらが好きなのか。病気に悩む幸恵は支えきれないと感じるときがある。そんなことを考えず、かえって俺を労わってくれる優美と居たほうが気楽なのだ。やはり俺は自分のために幸恵を愛してるのだろうか。起こしたくない気持ちと戦っているうちに、優美が目を覚ましてしまった。いや、もう幸恵に戻ってるのだろうか?
2006年11月14日
今日は、埼玉県民の日だったのです。千葉県民の日でもあるらしく、ディズニーランドは混むらしい(笑)近場の青梅市の花木園に行ってきました。長いローラー滑り台がある公園で、ダンボールを持って行ったけど、道を挟んだ売店にレンタルそりが置いてあり、借りて滑りました。最初、他の子が持ってるのは、持参してきたそりかと思い、持ってくればよかったと思ってました。レンタルと気づいて借りたときは、もう時間も経ってて、勿体無かったです。まあ、1台300円、2台目は200円ですが(笑)カズの幼稚園時代の友達で、小学校が別になると思って、私がおやこ劇場に誘った家族と一緒に行きました。カズは最初、ちょっとぎこちなかったけど、すぐ元の友達に戻って、遊んでいました。この頃、おやこ劇場でもなかなか会えなかったのですよね。お母さんも、また保母さんのパートを始めて、サークル会にも来られなかったら、私も久しぶりに話せて楽しかった。来月は忘年会兼ねて、夜にサークル会やろうかと考えてます。それこそ、サークル長の役得だよね(笑)今日はお互い仕事の話や、子供の悩みなど、いろいろおしゃべりに花を咲かせました。もっと遊びたいという子供達。また遊ぼうね(笑)帰りの車の中では私達の声が聞こえないほど、大きな声で「かえるの歌」を輪唱したりして、楽しそうでした。親子して楽しめた一日でした。
2006年11月14日

真昼日の中でぼんやり想い出す耳に残りしあの時の声秋晴れの空の下にてバトミントン羽の行き来に心も通うさ迷ひて帰るところにあるまじや君の心も我の心も滑りてはまた登りゆく子供達背中見守ることしかできず古き友久しく逢わぬ間に少し戸惑ひつつも時間が戻るおしゃべりの花も子供の歌に消えまだ遊びたき思ひを残す楽しさに夢中になりてしがらみを忘れし我にふと気づきたり 私の好きな詩です。つい一節を使わせてもらってしまいました(笑)「ふるさとは遠きにありて思ふものそして悲しくうたふものよしやうらぶれて異土の乞食(かたい)となるとても帰るところにあるまじやひとり 都の夕暮れに ふるさと思ひ 涙ぐむ その心もて 遠き都に帰らばや 遠き都に帰らばや」 室生犀生 抒情小曲集 小景異情
2006年11月14日

いつになく素直な気持ち綴られし文を抱きて温かくなる 雨音に消されし声の向こうから息遣いのみ漏れ聞こえける
2006年11月13日

出来たら、「メビウスの輪」1から読んでくださると嬉しいです。ページの最後の「続き」をクリックすれば、次のページが読めます。良かったら、感想・アドバイスなど、コメントやBBSに書き込んでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。 気がつくと、自分のベッドで寝ていた。私はなぜここに居るの?今はいつ?カーテンから光が差し込んでるけど、もう朝なのだろうか?昨日は確か勤務先の高校に行って・・・。思い出そうとしても、記憶が混乱してる。断片的に、潮の香りや波の音を感じたような気もする。でもそれは、おととい信吾と海に行ったせいかも?自分で自分が怖くなる。本当にもう一人の自分が居るのだろうか?それは一体何者で、何をしてるの?誰かに迷惑かけてないだろうか。ひどく酔ったときでさえ、記憶を失くしたことはなかったのに。不安になってしまう。両手を交差して、肩を抱きしめても心の震えは静まらない。心臓の鼓動が聞こえるほど。呼吸も荒くなってきてしまったが、深呼吸してから、ベッドにもぐりこむ。このまま胎児のようにぐっすり眠りたい。夢さえみたくないのだ。でも、このまま逃げてるわけにはいかないだろう。また、もう一人の自分が現れて、何をしでかすか分からない。そんなの私じゃないと言いたいとこだけど、同じ顔をした女性が我が物顔して歩いてると思うと、ぞっとする。自分が分裂してしまったようだ。恩師の桜井先生のところに行こう。信吾にはこれ以上迷惑をかけられない。心配もかけたくないのだ。今日はさいわい、勤務日ではないから、大学病院にカウンセリングを受けに行こう。予約もなしに受けられないと思うが、いつまでも待つ覚悟だ。桜井先生に電話をしたら、昼休みに会ってくれると言う。食事中に悪いと思いながらも、そこしか空いてないというのだ。早く会って、この不安な気持ちをどうにかして欲しい。カウンセリングルームのドアをノックして入ると、そこには桜井先生だけでなく、信吾まで居るではないか。桜井先生は両手を広げて迎えてくれた。「待っていたよ。話は信吾君から聞いた。」「何をですか?」桜井先生が昨日のことをかいつまんで話してくれた。私は千倉の海に昨日も行ってしまい、信吾に連れ戻されたらしい。途中、自分の記憶が戻ったみたいだが、あまりよく覚えていない。話を聞いて、うっすらと思い出してきたが。これではアルツハイマーのように記憶まで失ってしまうのか?自分が自分でなくなっていくようで、足元が崩れていくような錯覚を覚えたと思ったら、実際に貧血を起こしたらしい。信吾に抱きかかえられて、気がついた。「私はどうなってしまうのですか?」桜井先生を問い詰めてしまった。「今はどんな人格が現れるか様子を見よう。そして、統一するかどうかを考えよう。」「それじゃ、しばらくこのままなのですか?」「焦ったらダメだよ。」急に信吾の声が響く。振り向くと、柔和な笑顔がそこにある。前より優しく感じるのは気のせいだろうか。同情なら要らない。「このままじゃイヤなの。」声を押し殺し、うつむいて答えた。「そばに居るから、ゆっくり治療しよう。」蛇の生殺しみたいだ。信吾にそばに居て欲しいと思うけど、優しくされればされるほど、居たたまれない。信吾に悪いと思う気持ちと、放っておいてと言いたくなる気持ちが交差する。「一人にさせて欲しいの。」とうとう信吾に言ってしまった。こういうことは、二人だけより、桜井先生がそばに居るときのほうが、冷静に話し合えるかも。そう考えられる私はまだまともなのか。「こういうときだからこそ、そばに居たいんだ。」「嬉しいけど、ありがた迷惑なの。」冷たく言い放つ。「そういう言い方はないだろう。信吾君は心配してるんだから。」仲を取り持つように、桜井先生が割り込んでくる。もう、先生まで邪魔に感じるなんて、やはり私はどうかしてる・・・。「そうですね。でも、私は今、普通じゃないから、信吾を傷つけてしまう。そばに居ないほうがいいのです。」「そうだね。そうかもしれない。信吾君、今はとにかくちょっと外に出ててくれないか?」「俺は治療の邪魔だと言うことですか?」「邪魔とは言わないが、患者の心を乱すから、少し離れていたほうがいいと思う。」患者と言われて、ハッとした。私は精神科の患者なのだ。改めて言われると、グサっとくる。このまま狂ってしまうのだろうか?呆然としている私の顔を信吾が心配そうに覗き込む。「大丈夫か? 本当にそばに居なくても平気なのか?」「平気よ。桜井先生も居てくれるし。」「そうか。じゃあとりあえず、外に出てるよ。これからのことはまた話し合おう。」「話すことはないわ。」傲慢に言い捨てる私は自分でも信じられない。「わかった。勝手にしろ。」さすがの信吾も怒ったらしい。でも、その方が私も気が楽だ。「ケンカ別れはよしなさい。」桜井先生が止めに入るが、信吾はドアをバタンと閉めて出て行った。ホッとした反面、やはり寂しい。「どうしたというんだ?君らしくもない。」桜井先生に穏やかに話しかけられると、思わず涙がこぼれてしまった。信吾に意地を張ってたのに、糸がプツンと切れてしまったのだ。「今は仕方ないな。信吾君もきっと分かってくれるよ。」そうかな。これで信吾とも別れてしまうのだろうか。急に寂しさがこみ上げてきて、涙と共にあふれ出てしまった。「泣いてもいいんだよ。」背中をさすられてると、子供に戻った気がする。泣きじゃくった挙句、空き部屋のベッドに寝かせてもらった。目が覚めたとき、話し声が聞こえた。部屋の外で誰かが話してる。「様子はどうですか?」小声だが、心配そうな信吾の声だ。「今は落ち着いてるよ。」と桜井先生。「俺はどうしたらいいのでしょうか?」「今はそっとしておいてあげなさい。私から連絡するまでは会わないほうがいいかもしれない。」「そうですか。治療経過も教えて欲しいのですが。」「プライバシーだからな。まあ、連絡したときは、少し良くなってると思って欲しい。」「分かりました。よろしくお願いします。」去っていく足音。信吾はまだ心配してくれてたのだ。さっき怒って帰ったと思っていたのに。ありがとう。嬉しいけど、ますます申し訳なくなってしまった。ノックして、桜井先生が入ってきた。私は布団をかぶり、寝てる振りをした。「本当は聞いていたんだろう?」驚いて、布団から顔を出す。「なんで分かったんですか?」「布団をかぶるのが見えたのさ。」いたずらっぽく笑う先生は、子供のように見えた。「そうですか。信吾帰ったんじゃなかったんですね。」「心配してたよ。でも、負担かけちゃいけないと君を遠くから見守ることにしたようだ。」「怒ったと思ってた。」「少し怒ったみたいだけどね。」笑って話してくれるので、安心できる。今は桜井先生を信じて、治療に専念しよう。良くなってきたら、また信吾に逢える。それを励みに頑張ろう。笑顔になった私を見て、先生は察してくれたようだ。「落ち着いたようだから、うちに帰りなさい。」「はい。これからもよろしくお願いします。」「これからは医師と患者との関係としてだな。自分の心を見つめれば、勉強にもなると思う。カウンセラーの仕事にも役立つかもしれない。私も君の担当教授として、応援してるよ。」「ありがとうございます。」もうカウンセラーは続けられないかと思った。まだ大丈夫なのだろうか?「勤務先の高校には、少し事情は話した。しばらく様子を見てくれるそうだ。昨日のように、仕事を放棄しては困るそうだが。」「そうですよね。」でも、自分に自信が持てない。声に力が無くなってるのを聞いて励ますつもりか、「自分のカウンセリングをやってみないか?」と急に肩を叩いて言われた。「どういうことですか?」「女子高生のカウンセリングに乗ってるときは、自分と比較して、お互いの心を探ってみる。乗ってないときは、自分の心を見つめ直してみるんだ。」「そんなことできるのでしょうか?」「やってみないと何事もわからないよ。」「そうですよね。」この桜井先生は重い話題も、明るく話してくれる。だからこそ、先生のゼミを選んだのだ。絶望してしまうような重い病気さえ、希望の光を感じさせてくれる。カウンセリングは希望を持たせることなのかも。癒されるって、こういうことなのかな。私もこんなカウンセラーになりたい。切実に思ってしまった。
2006年11月12日
カズが所属してるチームが市内のさわやか杯で優勝しました!予選から全試合、無失点で優勝しました!カズも飛びついてヘディングしたりしてよく守ったみたい。コーチなどから褒められたそうです。本当に嬉しいですね。2時半ごろ、次の立ち当番に引継ぎの電話したら、とりあえず、さわやか杯の決勝戦まで勝ち進んだと聞いて、優勝か、準優勝のどちらかにはなれるとは思ったけど、団長には優勝しろとプレッシャーをかけられてたみたい。大変だなと思ってたら、カズが帰ってきて、「優勝したよ!」の一言。良かった。ホッとしました。市内で優勝できないようでは、NTT杯で勝ち進むことは出来ないものね。去年の5年が県大会(ベスト16)に出て、うちの学年の子達も、カズを含め、8人も埼玉スタジアムに連れて行ってもらったから、今年は自力で行けと言われてるのですよね。4年も3人連れていくけどね。5年は17人も居るから、試合に4年を出す必要はないと思うけど、練習試合を見てると4年も出すつもりみたい。カズもあぶないかな。まだポジションもしっかり決まってないんだよね。たぶんバックだとは思うけど。まあ、どこでも出してもらえればいいかな。
2006年11月11日
小江戸と呼ばれる川越は、蔵造りの家が立ち並ぶ、情緒ある町です。江戸時代の家並みかと思ってたら、パンフレットを読んでびっくり!明治時代の大火で町の4割が焼けた後、わざわざ耐火構造の蔵造りに建て直したんですって。塀や地下などはレンガ造りにしたそうだけど。何度か来たことあるけど、改めて車の中から見直してしまいました。今日は、派遣でパソコン入力していたとき、一緒に働いていた先輩の書道展に来たのです。週2日働きながら、書道の先生もしている女性です。そのまた先生と、そのお弟子さん達の書道展。私には書道は分からないけど、童謡や、詩、短歌などを素直に書いた書は私などの素人にもわかりやすく、親しみを覚えました。久しぶりに会った先輩は、相変わらず、お年の割には、上品、かつエネルギッシュで、希望に溢れてるように見えて羨ましかったです。私の母くらいのお年なのに、とてもそうは見えない。主人と義母と一緒に行ったのですが、二人も感心するほど、お若いです。私も今、小学校の非常勤講師で書道も1時間だけ教えているのですが、なかなか上手くいかず困ってます。パソコンの手本(動画)を見せようにも、タクシーと電車、バスの通勤では、自分のパソコンを持っていけない。自分では手本を示せないのが難ですね(笑)はやく足腰を治して、車でパソコン持って行きたいな。ところで、先輩は、12月9日の市民オペラも聞きにきて下さるつもりだったらしいけど、夜なので、書道教室と重なるらしい。まあ、先日、パステル音楽館のオペレッタを聞きにきてくださったら、これでお互い様ですよね。一応、チラシは渡しておいたけど、無理しないで下さいねと言いました。たぶん来られないだろうとは思う。でも、「あなたも頑張ってるのね。」と言われるとそれだけで嬉しいですね。行った甲斐があったかな(笑)帰りに「いも膳」というサツマイモ専門店に寄り、うな重のご飯が芋ご飯になってる料理を食べました。食前酒には、芋と梅のカクテル。腰を壊してから、初めて飲んでしまった。主人は運転だから飲めなかったけど、代わりに義母がお土産にカクテルを買ったから、うちで飲めるでしょう。あまり甘くなく、さっぱりしてるので、主人にも飲めるかも。うなぎもご飯も柔らかくて美味しかった。サツマイモは少し硬めだったけど、甘いたれと合ってて、違和感がないですね。生姜や切干大根、大根の漬物も口直しに良かった。七五三の人が多くて、可愛い正装の男の子など見ると、カズのときを思い出して、懐かしくなりました。もう5年生になってしまって、触ると怒るけどね(笑)サッカーの立ち当番の時間に間に合わないと、車を飛ばしてもらったけど、雨で中止でしたね。カズの試合は中止ではないけど。次の立ち当番に引継ぎの電話したら、とりあえず、さわやか杯の決勝戦まで勝ち進んだと聞きました。優勝か、準優勝のどちらかにはなれるね。団長には優勝しろとプレッシャーをかけられてるみたい。市内で優勝できないようでは、NTT杯で勝ち進むことは出来ないものね。去年の5年が県大会(ベスト16)に出て、うちの学年の子達も、カズを含め、8人も埼玉スタジアムに連れて行ってもらったから、今年は自力で行けと言われてるのですよね。4年も3人連れていくけどね。5年は17人も居るから、試合に4年を出す必要はないと思うけど、練習試合を見てると4年も出すつもりみたい。カズもあぶないかな。まだポジションもしっかり決まってないんだよね。たぶんバックだとは思うけど。まあ、どこでも出してもらえればいいかな。おととい、誕生日だったから、もう11歳。今日、ケーキを買ってお祝いしようと思う。義母も今月だから、一緒にお祝い。本当は市民オペラの練習日だけど、今日はダンスレッスンだから、腰・膝を痛めて踊れない私はパスさせてもらおう。明日は合唱のレッスンだから、もちろん出るけどね。もう土日の夜は全部、市民オペラの練習なのです。少し息抜きもさせてもらいたいけど、暗譜もしてないから、心配。でも、メサイヤは暗譜しなくてもいいからホッとした。その代わり、オペラは完璧に暗譜と言われた。人名や固有名詞の羅列が多いので、覚え切れない。紙に書いて、トイレの壁にでも貼るかな(笑)
2006年11月11日

萩の花背中に視線感じをり夕焼けに溶けて消え去る赤とんぼむつみては離れられずにいるトンボ麦の穂が揺れているのは足元にもっと揺れてるものがあるから
2006年11月11日
マッキーがいつも買ってる古着屋に、 塾の申し込みの帰り、寄りました。 私も待ってる間に見ていたら、欲しくなって 結構買ってしまいました。 赤茶色のコールテンのズボンと白のセーター、 茶のフレアスカートにオレンジのスカーフです。 みんな三百円なんですよ(笑) マッキーは黒のロングオーバーと赤のカーディガン、 オレンジのパーカーに、青のスカートです。 マッキーにしたら地味かな(笑) 私が影響されて派手になったかも(笑) まあ、オーバーは八百円だったけど、 後はみんな三百円だから、冒険してもいいよね(笑)
2006年11月10日
午前中はおやこ劇場の全体委員会がありました。 サークル長になって初めての委員会です。 十月に総会があって、前任者の任期が終わり、 私が引き継いだのです。 うちのサークルは、長を古い順に交替していたけど、 とうとう一周してまた私に戻ってきました。 他にもまだやってない人は居たけど、 フルタイムで働いている人だから、 委員会やサークル会に出られないものね。 私は二月までは非常勤だし、 それ以後は仕事が来るか分からない。 まだ来年度の臨時教員の申し込みもしていない。 去年は勤務先の学校を通じて申し込んだのだけど、 今年聞いたら、個人で申し込んでと言われた。 どちらでもいいけど、間に合うかしら。 一応今年勤務してると、来年度登録のための面接は 免除されるのですよね。 非常勤でも大丈夫かしら? まあ、また面接してもいいけどね(笑) とにかくダメ元で申し込もう。 去年、学級崩壊させてしまい、申し込みを迷っていたら、 校長に適性がないのではなく、 経験がないだけだと言われ、申し込んでみました。 いまでも適性があるとは思えないけど、 経験と勉強を積んで、頑張るしかないですね。 さすがにもう一度教員採用試験を受ける気にはなれないけど(笑) なわとび三分のところ一分でダウン。 年には勝てません(笑) 若い先生が採用された方がいいと思う反面、 何年も臨時で経験を積んだ先生を認めてほしいとも思う。 私はどちらにも当てはまらないけどね(笑) 話はずれてしまったけど、今は、サークル長も頑張ろう。 久しぶりの委員会で懐かしい人たちに会い、ランチして話しました。 来週サークル会をするお店だけど、下見だと思えばいいか(笑) いろんな話できて楽しかったです。 帰ってから、溜まった録画を見ましたが、 今度は長女の塾の申し込みに行く時間になってしまった。 長女は高校が直接行くので、現地で待ち合わせです。 さっき、まだ?という電話があったばかり(笑) 昨日がカズの誕生日だったので、 塾の前に、ロフトでプレゼント買おうと言うのです。 もちろん私のお金だけどね(笑)
2006年11月10日

3年よりましだと思ってたけど、大して変わらなかったりして。1時間目までは、担任が居たので、割とおとなしかったのに、研修に行ってしまったら、急に煩くなるのです。まったく、人を見るんだから。1時間目は、担任が漢字テストをやり、その後、私が社会をやりました。茅野の大河原用水を作った坂本養川という人の話です。日照りと水不足などから、用水工事を殿様に6度も願い出て、やり遂げた人なのです。新田をつぶさなければいけないほど、水不足から、水争いになっていたそうです。それを年表から子供に読み取らせました。発表する子が限られてて、指すのに迷ってしまいます。教科書の写真や図の超拡大コピーも取って、黒板に貼って、見せました。写真は黒くなってしまい、見にくいのですが、説明するのにはやはり便利ですね。1枚100円もするそうなのだけど(笑)今日は社会2枚、国語1枚半使ってしまった。急に、図工が国語になったのです。昨日言われたのですが、驚きますよね。まあ、プリントの原稿や、指導書など用意してくれたので、助かりますが。5,6時間目が国語になりました。最初、超拡大コピーを黒板に貼り、接続語の授業をしました。煩くて、教科書を読んだ子の声が聞こえない。それでもなんとかやり終わり、「漢字の広場」のプリントを配り、3年生で習った漢字を書かせました。教科書に答えが載ってて、見ないで書くように言ったのですが、見る子も居て、注意しました。集めたら、書けてない子が多かったので、見せてでも書かせたほうが良かったかも。また、教科書の絵を見て、短文を何文か作るように言いましたが、なかなか作らず、男女それぞれ多さを競わせました。最低1文などと言ってしまったのがいけなかったみたい。3文くらいにしておけば良かったかな?3,4時間目は理科です。3時間目の最初は、以前やった社会のプリントを社会のノートに貼らせてから、五色百人一首をやりました。この時ばかりは張り切るんだよね。好きではない子も居るけど、好きな子は本当に好きみたい。これだけでも、私が来るのを楽しみにして欲しいな。手紙をくれた女の子も居ますが。「今日の私達は前の私達に比べてどうですか?私はちょっとダメだと思います。あっそうだ!あの~私が先生のことを○○ちゃんと言ってもいいですか?良かったら手紙をください。そのかわり私のことを何て言ってもいいですよ!(あわあわ)私は、今日もうれしい思い出増えました。ホントはもっと先生と一緒に授業がしたいです。また絵を描いたから見てね~!!!今日も先生と授業できて、とても嬉しいです。」「青春時代の○○ちゃん」漫画絵も描いてくれました。「私は、大きくなったら、先生になります!」嬉しいけど、人懐っこい子なのです。私だけではないのかな?授業中おしゃべりも多いんだけどね。今日は、友達とケンカして、話し合いで解決すると言って、第二図書室にこもったりしてましたね。男子は、すぐに腕力に訴えてるのですが、女子は言葉なのですよね。男子は、3,4時間目の理科で校庭で落ち葉や木などを観察してたとき、遊んでしまって、ケンカも始めるのです。教室に帰ってからもひきずってて、殴り合いになり、パニック?状態になってしまったので、また教頭先生を呼んできてと子供に頼みました。教頭先生が来て、3人連れていってくれました。帰ってきたときは落ち着いていましたが、本当に仲直りしたわけではないらしい。でも、爪でひっかいて傷つけたことは謝ったらしいです。元は仲良かったらしいから、かえって意地になってるらしい。今日に始まった話ではなく、何日か前かららしいですが。また放課後、話し合ってた女の子達の中の一人が漢字ドリルを忘れたので、宿題の漢字の熟語を教えて欲しいと学校に電話してきたのです。ファックスはないかと聞いたのですが、紙切れだと言うのです。仕方なく、口頭で言いましたが、「改」の偏を言うだけでも難しい。漢字辞典があるというので、引いてもらいました。それでも結構時間かかったけどね。その後、話し合いはどうだったか聞いたけど、まだわだかまりは残ってるみたい。女子のケンカの方が長引くからなあ。また、話し合うか、どうしても自分達だけで解決できなかったら、担任に相談するように言いました。私は2週間後にしか来れないし、それまでには仲直りできるといいねと言ったけど、何も出来ないの哀しいですね。煩い子達だけど、可愛いですよ。
2006年11月08日
三年なので、四年よりはいつも煩いです。でもその代わり幼いのか、懐いてくれたり可愛いです。今日は昼休みに先生も一緒に遊ぼうと言われて、ポコペンという遊びをしました。壁が空き缶の代わりの缶蹴りみたいなものかな。最初にポコペンポコペンと、鬼の背中を人差し指でみんな一斉につつくのです。私も鬼になったけど、結構痛い(笑)最後につついた人を鬼が言って、当たったら、鬼を交替できるのです。私は偶然当たって、ほっとしました。追いかけられないしね。隠れてる時に1年か2年か小さな子に話し掛けられ、隠れてるからシーと指を口に付けました。相手も分かってくれたようで、シー!可愛いですね。一時間目は朝の会と音楽会の練習、五色百人一首で終わってしまいました。二時間目は社会です。野菜作りのテストがあるというので、テストに出る所を集中的に教えました。雑談を交えたりしてね。ほうれんそうと小松菜の見分け方は根の色だよとか。かぶの生産量は埼玉県が全国二位だというのに、富士見市が全国二位と教えてしまった。川越市が埼玉県では一位だから、富士見市は、埼玉県では二位でも、全国では二位より下かもしれません。勘違いにテスト中に気が付き、訂正したけど、テストの表の備考に書いてあるのに気付いている子もいました。答えを教えることになってしまったけど、間違い教えるよりいいよね。3時間目はテストとアンケートでした。それも終わって、読書や自由帳やってることもいたけど。質問されて、ヒントを与えすぎたかとも思ったけど、それでも分からない子は分からない。テストとしては平等にならないかもしれないけど。後で個別指導するしかないのかな。給食の時間は子供と一緒に食べます。歯が抜けた男子が居て、その子が隣の男子に見せようとしたのか、服についてしまい、気持ち悪くて食欲がなくなったと言う。男子なのに神経質だと思ったけど、女子よりもかえってそうなのかもね。言われた子も可哀想。言った子にもそんなこと言わないでと言ったけど。気分転換に「上の歯は、下へ放るし、下のは上へ放るんだよ。」と教えたけど、マンションとかではそうもいかない。「外国では、枕元に置いておくと、妖精がご褒美?(小銭)をくれるんだって。」と教えたら、外国帰りの女子が、日本に帰ってきてからも妖精が来てくれてると言ってました。ご両親がしてるのでしょうね(笑)気持ち悪いと言われた子に、後でそっと「気持ち悪いと言われたのは、今日だけ?前にはない?」と聞いたけど、「ないよ。」と言ってました。もし、いじめられてたしても、自分から言ったりしないかな・・・。ちょっと心配です。5時間目は書道です。早めに終わったと思ったのに、墨汁をこぼした子が二人、床に筆で書く子が一人と、後片付けが大変でした。うちのクラス以外は、今日個人面談で、廊下などきれいにしておいて欲しいと学年主任の先生に言われ、帰りの会を早く終え、放課後そうじの子供達と一緒にそうじしていたら、もうお母さん方が来てしまい、今度は子供が騒々しいから、早く帰すようにもう一人の先生に言われ、慌てて子供達に帰るように言ったのですが、一人の女の子が拗ねて怒ってしまいました。大きな声で怒鳴るは、口は悪いはで困りました。その子は掃除で残っていたのではなく、墨汁をこぼして、自分の片付けで残っていただけなのに。「むかつく」などと言われ、私もムッときましたが、「気をつけて帰ってね。」と優しく言うと、「嫌!」と言うのです。「気をつけないと自分が困るんだよ。」とは言いましたが(苦笑)後で、担任と電話で墨汁をこぼしたことも話したら、墨汁が服に付くのを気にする親子だから、電話しておいて欲しいと言われてしまいました。今日は服についてなかったようだけど、以前、前だけでなく、後ろまで汚れていたことがあったらしい。自分で汚したわけではないから、神経質になってしまうのですよね。周りの男子とか、やんちゃが多いからなあ。汚してしまったのは謝って、落ちやすい墨汁なども紹介した。でも、人の墨汁では、自分の墨汁を変えても仕方ないか。火曜日はできるだけ汚れてもいい服装で来て欲しいとも頼んだ。担任の時は、習字をやらないこともあるけど。また、言葉遣いの話をしたら、お母さんも分かっていて、困っているらしい。本人も今日のアンケートで、直したい所に言葉遣いと書いてあった。自分でも分かっているのですよね。美人の子なので、もったいないよと言ってるのだが。言葉も口調もきつくて、よくケンカになる。言葉が遅かった割りには、言葉が立つのです。大人のケンカとかも見聞きしてるらしい。そういう言葉は覚えてしまうのですよね。ケンカしたと聞いたときも、頭ごなしに怒らないで、受け入れて、自分から反省するように仕向けて欲しいといいました。お母さんはわが子の味方したいのは当然ですもの。私も親ばかだから気持ちは分かるのですよね。お互い母親の立場になって、共感してしまいました。教師としては失格なのかもしれないけど。2週間後に、その子が私を受け入れてくれるかどうか分からないけど、迎合する気にはなれなかったのです。まあ、忘れてくれるのが一番なのだけど(笑)教師も母親も難しいですね。
2006年11月06日
二週間ぶりで、少し忘れてるな(笑)腰・膝を痛めてしまったので、前回までは勤務先の小学校まで家からタクシーで行ってたのですが、何せ、8400円もかかるのです。少しは収入になるけどね(笑)帰りは事務の方に沿線の駅まで送ってもらって助かってます。帰りまでタクシーでは収入になりません。うちの最寄り駅からだと二回乗り換えで遠回りなのです。別の路線で行こうとすると少し遠い駅になってしまいますが、乗り換えは一回だし、割と短距離です。最寄り駅までのバスも朝早くは出てないし、別の路線の少し遠い駅までタクシーで行くことにしました。それでも結果は3400円。小学校の最寄り駅からまたタクシーに乗ることを考えると、大して変わらないかな(笑)今日は念のため早く出たいから、タクシーに5時55分に来てもらいました。小学校までタクシーで行く時は6時半。やっぱり早起きは辛いですね(笑)今日は案の定、駅までは早く着きすぎて、この日記を書いてます。小学校の最寄り駅にはタクシー居るだろうとタクシーの運転手さんにも聞いたので、明日は一本遅い電車にしようかな。今日は6時31分発で、次は6時46分なのです。こんな早くても座れないのですね。通勤ラッシュはないけど(笑)何時に着くかしら。今までは、7時半頃着いていた。職員会議が八時半で、それまでに着けばいいのだけど、準備や印刷など朝にやりたいこともあるから、早めに着きたいのです。渋滞に巻き込まれたくないというのもあったけど。電車の方が時間は確実だよね。小学校の最寄り駅からタクシーに乗ってもそれほど距離ないし、渋滞はないだろうと思う。本来、歩けない距離ではないらしいから(笑)ただ小学校のHPには駅から徒歩10分と書いてあったが、実際には15分はかかるらしい。現に最初の日に教頭から、駅からタクシーかと思ったと言われたほどだから。家からですと言ったら、気の毒に思って、誰か沿線の駅まで送ってあげてと呼び掛けてくれたのだ。お陰で事務員さんに送ってもらえることになって助かってる。その駅が以前住んでた所なので、その団地付近も通る。懐かしい気持ちになりますね。また話がずれてしまった(笑)駅からタクシーに乗り、着いたのは7時5分。早すぎたなあ(笑)でも明日見るクラスの担任は6時半にはいつも来てるらしい。今日も居たので、引継ぎを聞くと、図工の時間に国語をやって欲しいとのこと。版画は終わったらしい。ススキの絵は描けそうにないな。まあ、仕方ないけどね(笑)理科ももう別単元に入るから、前回、仮説実験授業やらせてもらって良かった。
2006年11月06日

日差し浴び腕からませて歩く日を夢見ているも遠き面影許し乞ふ言葉捜して木の実落つ子の声に我に帰りて痛くなり
2006年11月03日

腰を痛めて、ずっと練習を休んでいたから、一ヶ月ぶりですね。行くのに楽譜を探してしまったほど。もう忘れてしまったのではと思ったけど、練習してるうちに少しずつ思い出しました。今日は本番のピアニストの女性がレッスンしてくれたのですが、冗談や、比喩を駆使して、厳しいけど楽しいレッスンでした。私もこんな授業をしてみたいな。何回か歌うと、もう暗譜して歌うように言われ、真剣にならざる得ませんね。歌詞がなかなか覚えられず困ったけど、人の歌詞を聞いたり、ピアニストがプロント?出だしの言葉を言ってくれたりしたので、まあまあ歌えました。また、ヘンデルのメサイヤは混声4部から女声3部に途中から変更になったこともあり、まだみんなよく取れてないし、英語で長い歌を3曲なので、暗譜してなくてもいいかも!もちろんなるべく覚えないといけないけど、楽譜は持っててもいいみたいだから、本当に良かった!気が重かったのですね。指揮を見られる程度には覚えないとね。でも、楽譜を平らに持って、楽譜と指揮者を同時に見られるようにすれば、なんとかなるかな。メサイヤもなんとか思い出して歌えたから、後はダンスですね。腰と膝を痛めたから、ダンスはとても踊れない。それほど難しくはないみたいだけど、テンポが速いみたいだから、ついていけないかも。まあ、出来る限りやるしかないね。事情は分かってもらえてるから、端の目立たないところに居させてもらおうかな。本番は12月9日で、後一ヶ月くらいしかない。それまでにどこまで良くなるかな。リハビリ兼ねて、頑張ろう。無理しない程度にね(笑)
2006年11月03日
ミンミが携帯のサイトから見つけた画像です。お借りしてしまい、申し訳ありません。逆光だから、シルエットが浮かび上がるのですよね。
2006年11月03日

出来たら、「メビウスの輪」1から読んでくださると嬉しいです。ページの最後の「続き」をクリックすれば、次のページが読めます。良かったら、感想・アドバイスなど、コメントやBBSに書き込んでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。 幸恵が倒れた。俺の腕の中で。震えが止まらなくて、抱きしめていたのに。気を失って、眠ったように穏やかな顔。このままそっと寝かしておきたい。不安そうな顔を見るのは切ない。いつまでも待ってると言ったけど、俺自身だってそんなに強いわけではない。ただ、幸恵を守ってやりたいから、強くありたいとは思う。このまま二人で眠り続けられたらと不埒なことまで考えてしまう。幸恵を抱きかかえながら、俺まで、途方にくれていた。幸恵が急に起き上がった。不思議そうな顔で俺を見る。「あなた誰?」またあの女になったのか。「さっき、恋人を探してた男ですよ。」「そんなの知らない。」今度はまた別人格か?「あたし、なんでここに居るの?」「さあね。」どう対応していいか分からないが、やけに子供っぽい。「お兄ちゃんが連れてきたの?」「違うよ。」あやうく誘拐罪になるところだ。「じゃあ、なんでここに居るのかな?」「しつこいな。どうでもいいだろ。」つい邪険にしてしまった。「お兄ちゃんのいじわる!えーん・・・」急に泣き出すから、始末に終えない。「ごめん。悪かった。」と慌てて謝ると、「う・そ!」と舌を出した。「こいつ、嘘泣きか。」頭を軽くコツンと叩いた。「痛いよ。だって、お兄ちゃん構ってくれないんだもの。」頭を大げさに抱えながら訴える。結構可愛いな。幸恵の子供の頃って、こんな感じだったのかな?黙って見てると「じっと見てると気持ち悪い。」と言われてしまった。「そうだな。」「そうだよ。」拗ねて、突き出した唇が誘ってるようにも思える。ここでキスしたら、ロリコンかな?ある意味いろんな幸恵に会えるというのもいいかも。こんな考えは不謹慎かもしれないが。「何考えてるの?」子供らしくない質問だな。「何も。」素っ気無く答えた。「ふーん。お兄ちゃん、恋人居るの?」「なんでそんなこと聞くんだ?」「だって、さっき恋人探してるって言ってたじゃない。」「よく覚えてるな。」「子供は大人より記憶力いいんだよ!」やっぱり自分は子供だと思ってるんだな。「そうか。それはすごいな。」頭を撫でると、ニコッと笑った。「私ね、詩を言えるんだよ。」得意そうに胸を張った。「何の詩だ?」「学校で習ったんだけど、草野心平っていう人が書いた『秋の夜の会話』の詩だよ。」「本当に言えるのかい?」「本当だよ。聞いててね。 『さむいね ああさむいね 虫がないてるね ああ虫がないてるね もうすぐ土の中だね 土の中はいやだね 痩せたね 君もずいぶん痩せたね どこがこんなに切ないんだろうね 腹だろうかね 腹をとったら死ぬだろうね 死にたくはないね さむいね ああ虫がないてるね 』終わり。」「すごいなあ。全部言えるんだ。」「お兄ちゃん知ってるの?」「知ってるけど、言えないなあ。」「本当はね。この人の「春の歌」が教科書に載ってたんだけど、先生がこの秋の詩も教えてくれて、あたしはこっちの方が好きになったんだ。」「春の方が明るくていいんじゃないか?」「だって、秋の方が泣けるんだもん。」「泣けるのかい?」「よくわかんないけど、涙が出そうになるんだ。でも、もう泣かないけどね。」「なんで泣かないの?」「だって、泣いたら負けじゃない!」急にむきになった。「そんなことないよ。」「泣いてもいいの?ママは泣くのは弱虫だって言ってたよ。」「人前で泣くのは恥ずかしいかもしれないけど、一人で泣く分にはいいさ。」「お兄ちゃんも泣くの?」「ああ泣くよ。一人の時はね。」「ふーん。男の人も泣くんだ。」「そうだよ。男だって弱いからね。」なぜか、リトル幸恵の前では素直になれる。いつもは幸恵に弱さなど見せたくないのに。それにしても、幸恵は子供の頃から、こんな哀しい詩が好きになるほど、辛い思いをしてきたのか。可哀想になって、抱きしめたくなる。だが、子供だと思うとかえって出来ない。つぶらな瞳で見つめられると辛いな。「お兄ちゃんも覚えたら?」「教えてくれるのか?」「いいよ。泣きたいときはこれを言うと、かえって泣かなくて済むんだ。お兄ちゃんもそうしなよ。」そんなこと言われると、かえって涙が出そうになるじゃないか。幸恵と一緒に口ずさみながら、詩を覚えた。「そういえば、名前はなんていうんだ?」「さっちゃん。」「さっちゃんか。」幸恵の愛称だろうな。「そういえば、『さっちゃん』の歌があったよな。」「うん。あたしあれも好きなんだ。なんかあたしのことみたいでしょ。」「幸子っていうのか?」「ううん。幸恵だけど、さっちゃんって呼ばれるほうが好き。」「じゃあ、さっちゃんって呼ぶよ。」「お兄ちゃんの名前は?」「信吾だけど、信ちゃんでいいよ。」「信ちゃんか。でも、お兄ちゃんでもいい?」「なんで?」「あたし一人っ子だから、お兄ちゃん欲しかったんだ。」「そうなのか。甘えん坊だな。」幸恵は今でも俺にそんな感じだからな。それにしてもいつまでリトル幸恵で居るんだろう。連れて帰るにしては、誘拐みたいになっちゃうし。そんなことを考えてるうちに、幸恵はあくびをしだした。さっきも眠ったのに、この病気は眠たくなるものか?それとも子供だから、夜になると条件反射かな。「お兄ちゃん、眠たいよ。」「いいよ。寝ても。」「だって、おうちに帰らないと。」「お兄ちゃんがおんぶして連れて帰ってあげるよ。」「おうちどこか知ってるの?」「知ってるから大丈夫だよ。」「そうなんだ。じゃお休みなさい・・・」語尾が消えるように眠りについてしまった。また起きたら、別人格になってるのかな。幸恵をおぶって、レンタカーに戻った。昨日といい、今日といい、千倉の海は、鬼門かもしれないな。ここだけではなくなるかもしれないが。
2006年11月02日

出来たら、「メビウスの輪」1から読んでくださると嬉しいです。ページの最後の「続き」をクリックすれば、次のページが読めます。良かったら、感想・アドバイスなど、コメントやBBSに書き込んでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。 私は一体どうしてしまったのだろう。なぜ、こんなところに居るの?学校にいたはずなのに、千倉の海に居るなんて。昨日、確かに信吾と来た。途中、記憶を失って、病院に行き、恩師にカウンセリング受けたけど、それで元気になったはずなのに。また、記憶を失ってしまったのか。それにしても、こんな白いワンピースドレスは持ってなかったはず。ヒラヒラは嫌いだったはずなのに。昔、母にこんな感じのワンピースを着せられ、ペットのように連れ歩かれた。「可愛いわね。お母さんに似て美人になるわよ。」と褒められると嬉しかったが、母が「そんなことないわよ。父親似だから。」と笑って否定するのが哀しかった。それだったら、こんなふうに着飾って、一緒に歩かなければいいじゃないと思った。そのうち私に飽きたのか、母は一人で出歩くようになった。かえってホッとしたが、やはり寂しかった。私が醜くて恥ずかしかったのかと思ってしまったのだ。大きくなってから、「可愛い」とか言われても、信じられなくなった。自分でもそれほど可愛いとは思ってないが、かといって醜いというほどではない。人並みだとは思うけど、コンプレックスが抜けないのだ。だから、目立つような、可愛らしい服は着たくなかった。なるべくパンツルックや、スカートでもロングとか、平凡な格好をしていたのに。昨日は海に入るつもりで、久しぶりにミニスカートを履いた。信吾とのデートだし、少しは可愛い格好をしたかったのだ。それでも、こんなフリフリではない。どこかで買ったのだろうか。学校に居たはずが、なぜ千倉の浜辺にいるのだろう。バッグをまさぐり、携帯を出した。そのとき、一緒にメモが出て、落ちた。拾い上げると、そこには信吾の字で、携帯の電話番号が書いてあった。なぜ、こんなものがあるの?電話番号なら携帯のメモリーに入っているし、メモをもらった覚えもない。急に不安になってきた。信吾には知られたくない。昨日のことだけでも、心配かけたのに、これ以上こんな自分を見せたくない。でも、私には他に頼れる人がいないのだ。どうしよう。そうだ。恩師に電話しよう。「桜井先生お願いします。」「桜井先生は、今外出中です。」受付の冷たい声。「そうですか。失礼しました。」電話を切ってから、呆然とした。親になど電話をかける気にはなれない。どうせ二人とも私のことなど心配していない。話したくもないのだ。かといって、また信吾に迷惑かけるのも気がひけるし、途方にくれてしまい、浜辺に思わず座り込んでしまった。「大丈夫ですか?」遠くから、信吾の声が聞こえる。私は幻聴まで聞こえるようになったのか。背筋がぞっとしたが、振り向くと、信吾が駆け寄ってくる。これは幻影ではないよね。「信吾!」思わず、叫んでしまった。「幸恵、僕が分かるんだね。」信吾が、抱きかかえて、立ち上がらせた。「私、信吾が分からなかったの?」不安が波のように押し寄せてきて、心臓が痛くなる。「さっき、ちょっとね。」言いよどんでるから、ますます気になる。「どんな感じだったの?」「うーん、別人みたいだったんだ。」まるで信吾の方が悪いことをしてるような、遠慮した物言いだ。「解離性同一障害ね。私だって、カウンセラーの端くれだから分かるよ。昨日から、もしかしたらとは思ってたの。」「そうか。そうだよな。」諦めたように信吾はこれまでの経緯を話し出す。「そうだったの。探してくれたのね。ありがとう。それなのにもう一人の私が信吾を冷たくあしらったのね。」ついその女を恨みがましく思ってしまう。それも私自身だというのに。「仕方ないよ。その人は俺のこと知らないんだから。」「そうよね。私だって、その人は知らない。」私の知らないところで、もう一人の自分が人を傷つけている。それも私の一番大事な人を。「僕は大丈夫だよ。幸恵さえ無事ならそれでいいんだ。」信吾は優しい。でも、こんな病気の私がいつまでも信吾を束縛してもいいのかな。結婚の約束をしたと言っても、まだお互いの気持ちだけだし、体の結びつきはまだだから、縛られることはないのだ。「信吾。私、一人になって、ゆっくり考えたいな。」信吾をこれ以上傷つけたくない。私は何をするか分からないのだ。「どういう意味だ?」「信吾にこれ以上迷惑かけられないし、一人で治療受けたいから、少し離れよう。」本当はそばに居て欲しい。心細い。でも、頼りっぱなしだもの。「迷惑なんかじゃないよ。俺がそばにいたいんだ。」「ありがとう。気持ちは嬉しいけど、桜井先生だって、カウンセリングは一人で受けるものだって言ってたでしょ。私、信吾がそばに居るとつい甘えちゃうんだ。カウンセリングだって、一緒に受けて欲しいと思ってしまうの。」「だから、廊下で待ってるから。それもダメなら、ロビーにいるよ。幸恵が居て欲しいところに居るから。」必死で言ってくれる信吾がまぶしい。このまま信吾の胸に倒れこんでしまいたい衝動に駆られる。でも、そんなことしても、セックスさえ許せない私は信吾に何もしてあげられないのだ。まずは自分の病気を治さないと。「きっと治すから。それまで待ってて。ううん。いつになるか分からないから待ってなくてもいい。」「そんなこと言うなよ。待ってるから。だから早く治して、俺のところに戻ってこいよ。」「ありがとう。そう言ってくれるだけで嬉しい。」涙が溢れてきて、信吾の顔がぼやけてきた。覚えておきたい顔なのに。また別人になったら、忘れてしまうのだろうか。信吾が何も言わずに肩に手を乗せた。しゃくりあげる肩を抑えるように。いつの間にか夕焼けが暗闇に覆われ、星まで見えるほどになった。寒くなって、信吾の顔を見上げると、夜空を見つめていた。信吾こそ、遠い目をしているよ。何を考えているのか分からない。信吾の顔をじっと見つめていると、それに気づいたのか、私を見た。優しい包み込むような信吾のまなざし。私の好きな瞳だ。「待ってるから。焦らなくていいよ。大丈夫。幸恵はきっと治るよ。でも、たとえ治らなくても俺はそばに居るよ。」「嬉しいけど、そんなこと言われたら、治らなくてもいいなんて思っちゃうじゃない。」「諦めちゃいけないけど、時間はかかると思うよ。」「そうだよね。難しいからね。」解離性同一障害の治療が難しいのはよく分かってるだけに、段々不安になってきた。治療がいつまで続くのだろうか。そんなに信吾を待たせちゃいけないと思う反面、一人で耐えていけるか自信がない。体がガタガタと震えてきた。「寒いのか?」信吾が上着を脱いで、かけてくれた。「そうじゃない。心が寒いの。怖い!」思わず、抱きついてしまった。信吾も抱きしめてくれる。それでも震えが止まらない。歯がかみ合わないほど、ガチガチ言ってる。どうしていいかわからない。気が遠くなり、耳鳴りが聞こえた。私が覚えてるのはそこまでだ。
2006年11月02日

うちの庭や、プランターの花はもう枯れ始めています。放っておいたからいけないのだけど(笑)それでも、まだ少しずつ花が咲いている。刈るには忍びない。いつになったら、きれいに整理できるのでしょうね(笑)
2006年11月02日

出来たら、「メビウスの輪」1から読んでくださると嬉しいです。ページの最後の「続き」をクリックすれば、次のページが読めます。良かったら、感想・アドバイスなど、コメントやBBSに書き込んでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。 「ピアノの練習のとき、手が平たくなってるからと、手の下に針を持ってきて、刺さらないように丸くしなさいとお母さんに言われた。」「針を刺されたの?」「刺されはしなかったけど、怖くて、それからピアノの前に座るとお腹が痛くなった。」「それは怖かったでしょうね。」幸恵は長い間ピアノを習っていたのに、弾きたがらないのはこういうわけだったのか。童女に帰ったように、次々と思い出を話し始めた。「そうですか。お母さんが嫌いなのは分かったけど、お父さんはなんで嫌いなのかな?」「別な女の人のところに行っちゃったから。」「でも、幸恵さんには優しかったんじゃないの?」「優しかったけど、なんか怖かった。」母のときより、怯えているようだ。やはり何かあるのだろうか。「今日はこれくらいにしましょうか。」恩師が言うと、幸恵はホッとしたように笑った。やっと俺のほうを見て、手を振った。「今度からは一人でカウンセリング受けましょうね。」「え? 信吾も一緒じゃダメですか?」「今日は特別許したのです。本当は一人なのですよ。幸恵さんはご存知のはずでしょ。」「分かってるけど、信吾が一緒じゃないと不安・・・。」「じゃあ、廊下で待っててもらいましょう。そうすれば、幸恵さんの声も聞こえるし、お互い安心でしょう?」恩師は俺と幸恵の二人を交互に見ながら言った。「はい。そうさせてください。」俺がはっきり答えると、幸恵は諦めたように「うん。」とうなずいた。とにかくお母さんの虐待や、おばあちゃんと呼ぶお手伝いさんとの死別が、幸恵の病気の一因だと分かっただけよかった。まだ隠されてるような気もするが。幸恵が子供帰りしてしまうのは不思議だ。催眠術をかけてるわけでもないのに。そんな話術があるのだろうか。「ありがとうございました。またよろしくお願いします。」保護者のように、頼んでしまった。まだボーっとしてる幸恵の頭を下げさせて、一緒にカウンセリングルームを出た。とりあえず、これで少しは大丈夫になったかな。「信吾、私いろいろ思い出したけど、今まで忘れてたことばかりなの。何で思い出せたか不思議だよね。」「さすが幸恵の恩師だよな。」「そうだね。私もあんなカウンセラーになりたいな。」「まずは自分の病気を治さないとな。」「そうだよね。」笑った顔はいつもの幸恵だった。俺もこれで安心して幸恵を送り届けられると思ったが、あんな話を聞いた後だからこそ、恐怖の屋敷に帰したくないと思ってしまった。かといって、このままうちに連れ帰るわけにもいかない。「幸恵、これからどうする?」「どうするって、もう帰らないと。明日は仕事だからね。」「仕事は休んだほうがいいんじゃないか?」「そういうわけにはいかないよ。それにもう大丈夫。恩師のお陰で気分も良くなった。カウンセリングの技術もついでに盗んじゃった。」「本当に大丈夫か?」「大丈夫だって。信吾ったら心配症なんだから。」「じゃあ、何かあったら、俺に連絡しろよ。」「ありがとう。大丈夫だよ。」急に元気になり過ぎて、かえって心配だった。その心配が的中するとは・・・。次の日、仕事中にプライベート用の携帯が鳴った。いつもはマナーモードか、電源を切っておくのだが、幸恵が心配で、オンにしておいたのだ。案の定、幸恵からだ。「どうした?」「何でもないんだけど・・・」でも、不安そうな声だ。「今、どこだ?」「学校の相談室だけど、なんか別のところに居るみたいな感じなの。」離人症の始まりか。「これから商談があるから、すぐには行けないんだ。先生にも連絡してみたらどうだ?」「さっきしたけど、授業中だって。」俺より先に恩師に電話したのか。悔しいけど、そっちの方が頼りにはなるかも。「そうか。商談が終わったら、すぐ行くから。そこで待ってろよ。」「うん。待ってる。」また童女のような話しかた。不安がかすめるが、仕方ない。早く商談をまとめよう。まだ時間前だったが、早めに始めてもらった。俺が勢い込んで説明するものだから、圧倒されてしまったのか、思いのほか早く決まった。怪我の功名かも。早く幸恵のところに行かなければ。学校にタクシーで駆けつけて、相談室に行ってみたが、なぜか幸恵はいない。職員室で教師に聞いてみても、所在が分からない。仕方なく、相談室に戻って、たむろしていた女子高生に聞いてみた。「そういえば、さっき外に出てったみたいだよ。」「なんで早くそれを言ってくれないんだ。」「そんなこと聞かなかったじゃないか。」まったく、いまどきの女子高生は、と思ったが、確かに、幸恵が居ないのに気が動転して、何も聞かずに飛び出していってしまったのだ。「いつごろ出てったんだ?」「あんたが来るちょっと前だよ。逃げられたんじゃないの?」ケラケラ笑う声が小憎らしい。「ありがとう。もし帰ってきたら、信吾の携帯に電話するよう伝えてくれないか。」「ふーん。先生の彼氏、信吾って言うんだって。」面白そうに他の子達に言っている。本当に伝えてくれるのだろうか。手帳にメモ書きして破り、机に貼った。「あたし達を信用してないね。」急に顔色が変わった。かえって反感を買ったようだ。「悪い。君たちもずっとここに居るわけにはいかないだろう。もし会ったらでいいから。」と言い訳しながら、幸恵を追った。どっちへ行ったのか、見当もつかない。恩師のところにも電話をかけてみる。まだ授業中だ。幸恵や俺の自宅にもかけてみた。もしかしたら、千倉の海?そんなわけはないよな。記憶を失ったようなところには戻りたくないはず。でも、万が一を考え、レンタカーを借り、千倉まで飛ばしてしまった。ここしか思いつかなかったのだ。やっと着いたときは、もう夕暮れだった。 砂浜で貝殻を拾ってるような女性のシルエット。顔は見えないけど、あれは幸恵だ。「幸恵ー!」呼んでも答えない。そばに行って見ると、やっぱり幸恵だ。「幸恵。どうしたんだ?」返事をしないので、後ろから肩に手を触れると幸恵は優しく手をつかみ、ゆっくりとおろして離した。やけに色っぽいしぐさだ。振り向いた顔は確かに幸恵だが、微妙に違うような気がする。「私は幸恵ではありません。人違いではないですか?」優雅に微笑むと、さっと通り過ぎようとした。思わず腕をつかんで「俺だよ。信吾だよ。分からないのか?」「ごめんなさい。そういうお知り合いは居ないのです。離していただけますか?」また腕を振りほどかれてしまった。でも、その身のこなしは上品で、拒否してるという感じは与えない。「すみません。俺の恋人に似てたもので。あなたのお名前はなんと言うのですか?」「名乗るほどの者ではありませんわ。」「そこをなんとか。」「新手のナンパですの?」「違います。」きっぱり言ってしまった。「まあ。面白い方。」ホッホと笑いながら、「私は白鳥優美と申します。優美と書いてユミと読むのです。」「俺は堂本信吾です。吾を信じると書きます。」「すごい名前ですのね。本当に自分を信じていらっしゃるの?」「自分に嘘をつかないという意味では信じてます。」「素敵ね。あなたの恋人は幸せ者ですわね。」「その恋人が行方不明になってしまったのです。」「私に似てるという恋人ですか?」「そうです。そっくりなのです。」「まあ、光栄ですわ。」「ここは二人の思い出の場所なので、もしかしたらと思ってきたのですが、似た女性を見かけませんでしたか?」たぶん幸恵が解離性遁走で、この人格になってしまったのだとは思っていたが、幸恵から離れないためにも、話を続けたかった。「お見かけしませんでしたけど。」「そうですか。では、お侘びにもし良ければ、お宅まで送りしますよ。」「やっぱりナンパではありませんの。私はそんな軽い女ではありませんわ。」「失礼しました。それでは、一緒に貝殻を拾わせていただけませんか。」「桜貝を探してるのですけど、暗くなってきて見えなくなってしまったのです。もう帰りますので、結構ですわ。」「それなら送らせてください。」「しつこい人は嫌いです。恋人を探しているのでしょう?早く探しに行ったらいかがですか?」結構気の強い性格らしい。「分かりました。じゃあ、もし見かけたら、この番号にかけてもらえませんか?」携帯の番号をメモ書きして渡す。「警察に届けたほうが早いのでは?」「これから届けます。」「そうですか。それでは見つかることをお祈りしてますわ。お気をつけて。」幸恵はどこに帰るつもりか、去っていってしまった。逆方向に行くと見せかけて、離れてから、そっと後を付けた。
2006年11月01日

出来たら、「メビウスの輪」1から読んでくださると嬉しいです。ページの最後の「続き」をクリックすれば、次のページが読めます。良かったら、感想・アドバイスなど、コメントやBBSに書き込んでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。 このまま、心療内科か精神科に連れて行こう。うちに帰すだけでは不安だ。第一、その家庭自体が原因なのだ。そんな家に帰すわけにはいかない。幸恵と俺が通った大学の付属病院なら、幸恵の恩師がカウンセリングをしてくれるだろう。でも、幸恵は自分の病気を知られたくないか。どこへ行けばいいのだろう。とりあえず、俺のうちに連れていって、パソコンで病院を調べよう。うちも危ないうちだけど、今は幸恵の家よりましだろう。父親は入院だし、母や姉も付き添いだ。誰も居ないほうがいいというのも寂しいが。幸恵が起きないうちに早く連れ帰ったほうがいい。また海に行きたいと言わないうちに。帰りは行きよりも、もっと飛ばした。自分でも怖いくらいだ。やっとうちにたどり着き、幸恵を運び込んだ。死んだように眠っている。寝息を確かめたほどだ。寝てる間に、パソコンで調べたが、なかなかいい病院がない。というより、どこがいいか分からないのだ。通うことを考えれば、あまり遠くては時間がかかりすぎるし、近所では人目も気になる。まだまだ、精神科などは差別の目で見られるからな。欝は心の風邪だというのに。やはり、大学の付属病院が安心だな。プライバシーは守ってくれるだろうから、恩師以外ならいいかもしれない。それとも恩師の方が安心なのかな。幸恵に聞いてみないことには分からない。起こそうかと振り向くと、いつの間にか後ろに立ってるから、心臓が止まりそうになった。「気がついたのか?」平静を装いながら言った。「私はなんでここに居るの?海に行ったはずなのに。」まだ、ボーっとしているようだ。「幸恵が気分悪くなったから、連れてきたんだよ。覚えてないのかい?」「記憶が断片的でまとまらないの。私どうかしちゃったのかな。」不安そうに言う幸恵が「智恵子抄」の智恵子に重なる。あんな風に狂わせたりはしない。「疲れてるんだよ。少し休むといい。そうしたら、病院に連れて行くよ。」「うん。連れてって。」やけに素直だけど分かってるんだろうか。「付属病院でいいか?恩師は嫌か?」「ううん。実は前からカウンセリング受けるように言われてたの。」「じゃあ、なんで早く受けなかったんだ。」ついムキになってしまった。「だって、カウンセラー失格と言われそうだし、原因は知りたいような知りたくないような感じだったから・・・」「分かったよ。でも、もう限界だ。受けたほうがいい。それは幸恵だって感じたんだろう。」「うん。そうだね。信吾と一緒なら行ってもいい。」すがるような目で見上げられると、切なくなる。「これから行こう。でも、予約が必要なんだよな。」「先生に電話してみる。時間外で診てくれるかもしれない。」「そうだな。愛弟子だし。」幸恵の恩師は穏やかな老紳士で、娘のように可愛がっていた。幸恵の病理を知ってて、心配してたのだろう。電話をかけると、早速来るように言われた。付属病院に着くと、懐かしい匂いがした。何度か院生の幸恵を迎えに来たものだ。まさか患者として幸恵を連れてくるとは。「待っていたよ。」恩師は優しく迎えてくれた。俺のことまで覚えていたらしく、「久しぶりだね。君が付いててくれれば安心だ。」そう言ってくれて、涙が出そうになった。俺自身がどうしていいか分からず不安だったのだ。「さあ、幸恵さん座って。君もあちらにどうぞ。」付き添いのスペースなのか、部屋の隅にある椅子を指差した。少し遠くから離れて見ているように言われた感じがした。幸恵が不安そうに俺のほうを振り向いて見つめる。「幸恵さん、大丈夫。彼は見守っててくれるからね。」恩師がそう言うと、幸恵はやっと安心したように恩師を見た。少し寂しいような気がしたが。「今日はどうしたのかな? いつもカウンセリングの必要はありませんと言ってたのに。」恩師の笑顔は、くしゃっとして可愛く感じるほどだ。「すみません。」幸恵が頭を下げた。「謝ることはないんだよ。カウンセリングは自分が必要だと思ったときだけ受ければいいんだから。」「今日はそう思ったんです。」「そうなのか。どう思ったんだい?」「記憶が飛んでるんです。彼が一緒だったので、詳しいことは彼に聞いてください。」「そうか。それは不安になっただろうね。でも、彼に頼るだけでなく、覚えてるところだけでもいいから、話して欲しいな。」「そうですね。彼と海に行って、入ったまでは覚えてるんです。でも、彼に引き戻されて危ないと言われたけど、そんなに深くまで入った覚えはなかったんです。」「海に入るまでは覚えてるんだね。では、君に聞くけど、我に帰るまでどれぐらい時間が経ってたかい?」急に俺に振られて焦ってしまった。「正確にはわからないけど、俺が靴や靴下を脱ぎ、ズボンの裾を上げて入ろうとしたときには、もう深いところまで行こうとしていて、慌てて引き戻そうとしたから、それほど時間は経ってないと思います。せいぜい5分くらいかな。」俺も支離滅裂だな。「そうですか。大して時間は経ってないのですね。」「でも、俺が視界に入ってないような、空ろな目をしてました。」病状を軽く受け取られては困るとばかり、つい声が大きくなってしまった。「時間はそれほど問題ではありません。」俺を諭すように恩師は言った。「こんな経験は、以前にもありましたか?」「ここまでひどいのは初めてだけど、なんとなく私だけ別世界にいるような気がするときはありました。」幸恵が夢の世界に行ってるときだな。「どんなときですか?」「集団の中で、孤独を感じたり、付いていけないと劣等感を感じたりするときです。」「子供の頃からですか?」「小さい頃はよく覚えていないのです。ただ、父も母も嫌いで、近寄りたくないと思ってました。だから、そばに来られると、自分はここに居ないと思ってた。」「そうですか。そんなに嫌いだったのですか?」「大嫌い!」急に子供のような声で叫んだ。自分でも驚いたようだ。俺も驚いたが、恩師だけは顔色も変えず、「そうですか。大嫌いなのですね。」と穏やかに繰り返すだけだったが、幸恵もその対応にホッとしたようだ。「嫌いなの。二人とも大っ嫌い。」また子供のようなしゃべり方をする。「お父さんもお母さんも嫌いなのですね。」「お父さんは、うちに帰ってこないで、他の人に子供を生ませるし、お母さんも私を放っておいて、遊んでばかりいる。私はお手伝いさんとお留守番ばかり。」「それは寂しかったでしょうね。」「寂しくなんかないよ。あんな人たち居ない方がいいもの。」「そうですか。お手伝いさんはいい人だったのですね。」「いい人も居たけど、嫌な人も居た。お母さんがきついから、長く続かないの。」「そうですか。それでは、お手伝いさんに懐く暇もなかったのですね。」「そういえば一人だけ、お母さんの嫌味も我慢して、私のそばに居てくれてた人が居たけど、おばあちゃんだったから病気で死んじゃったんだ。」思い出したのか、涙声になっている。「それは哀しかったですね。哀しかったら、泣いてもいいんですよ。」「おばあちゃーん!」幸恵はまた幼女のように泣き出した。俺は駆け寄ろうとしたが、恩師に目で止められた。恩師は肩に手を置いて、幸恵が拒否しないのを確かめてから、背中をさすり始めた。恩師は男性恐怖症を知っていて、なおかつ対象から除外された人物なのだ。それは俺だけだと思っていたのに。少し焼餅を焼いてしまった。それとも、こういう精神状態のときは、拒否しないのだろうか。そんなことを考えてるうちに、やっと幸恵の泣き声が収まってきた。「もう大丈夫ですか?おばあちゃんが好きだったんですね。」「うん。おばあちゃんが死ぬときに逢いたかったの。でも、お父さんもお母さんも病院に連れて行ってくれなかった。死んだって後から聞いて、泣きたかったけど、泣けなかったの。見なかったから信じられなかったし、お父さんやお母さんの前で泣き顔は見せたくなかった。悔しいから。」「そうだったんですか。じゃあ、今初めておばあちゃんのために泣いたのですか?」「そうかもしれない。先生に言われるまで、おばあちゃんのことは忘れてたの。あんなに好きだったのに。どうしてかしら?」「おばあちゃんが死んでしまったことを思い出したくなかったのでしょうね。」「本当のおばあちゃんは、私が生まれる前に、二人とも死んじゃってたから、その人のことを、おばあちゃんと呼ばせてもらって嬉しかったんだ。本当のおじいちゃんは、厳しい人で嫌いだったし。」先代の社長のことか。「そうですか。本当のおばあちゃんのように思ってたんですね。」「優しい人で、寝る前は必ず絵本を読んでくれたんだよ。私が眠るまでそばに居てくれた。朝早くから夜遅くまで働いてたから、病気になっちゃんだよね。私のせいだ。」また泣きそうになる。「幸恵さんのせいではありませんよ。おばあちゃんは幸恵さんが可愛いから、長い時間そばに居てくれたんでしょうが、お年だったから、病気も仕方ないですよ。」「私のせいじゃないの?」「たとえそうだとしても、おばあちゃんは本望だったと思いますよ。」「おばあちゃんは幸せだったのかな?」「幸恵さんのそばに居られて幸せだったでしょうね。」「そうだといいんだけど。うるさいお母さんにいじめられて、可哀想だったんだ。お母さんは何にもしないくせに、おばあちゃんは仕事が鈍いとか文句ばっかり言うの。私がそんなことないって言うと、しつけもなってないと、またおばあちゃんが怒られる。だから黙って見てるしかなかったの。そういえば、その時も私はここに居ないほうがいいと思ってた。どうせ何も出来ないのだから、居ないのとおんなじだって。」「そうですか。居ないのと同じと思ったのですか?」「お母さんに怒られてるおばあちゃんのそばにいる私は本当の私じゃないと思いたかった。おばあちゃんに絵本を読んでもらってる私が本当の私なんだって、思い込もうとしてた。」「おばあちゃんを通して、間接的に虐待されてた感じでしょうか。」「私だってお母さんにいじめられたよ。」「いじめられたの? どんなふうに?」「お母さん、お腹とか背中とか見えないところをつねるんだ。」顔とか腕とか目立つところは絶対やらない。」「どんなときに?」「たとえば、お呼ばれの時、お菓子を出されて食べようとすると、後ろから背中をつねるんだ。食べるなって。」「それでどうするの?」「仕方ないから、お腹一杯って言って、食べない。」「痛かっただろうね。他には?」
2006年11月01日

出来たら、「メビウスの輪」1から読んでくださると嬉しいです。ページの最後の「続き」をクリックすれば、次のページが読めます。良かったら、感想・アドバイスなど、コメントやBBSに書き込んでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。 久しぶりに幸恵とデートだ。何年か前に行った千倉の海にドライブすることにした。学生のときは、お金もなかったし、電車で行ったのだが、今度はレンタカーを借りた。車を買うより、結婚資金を貯めて、早く幸恵と結婚したい。家から早く独立したいというのもあるけど。レンタカーを借りてから、幸恵の家まで迎えに行ったが、相変わらず立派な邸宅だよな。門から玄関まで、車でしばらくかかるとは。自分がお抱え運転手のような錯覚を抱いてしまうほどだ。気を飲まれるな。俺はここの主人になるんだ。玄関の前に車を付けて、ドアフォンを押す。「堂本信吾ですが、幸恵さんお願いします。」「お嬢様ですね。お待ちください。」お手伝いが居るんだよな。「ちょっと待っててね。すぐ行くから。」幸恵の慌てた声が聞こえた。「そんなに急がなくてもいいよ。」言ってるそばから、ドアフォン越しにゴンと鈍い音が聞こえた。「痛い!」また、どこかにぶつけたんだろう。そそっかしいんだから。「大丈夫か?」こっちの声は聞こえないかな。落ち着いたお嬢さんに見えて、幸恵は結構危なかっしいのだ。そこがまた可愛いのだが。「お待たせ。ごめんね。」バタバタと玄関から出てきた。今日は海に入るつもりなのか、ミニスカートで足を出してる。いつもはロングスカートが多いのに。「秋なのに、寒くないのか?」「でも、今日は割と暖かいよ。」「やっぱり海に入るつもりだな。」「信吾こそ、入らないの?」俺も念のため、着替えは持ってきた。幸恵のことだから、海に入ったり、水をかけたりするだろうからな。「それは、幸恵次第さ。一人じゃ危なくて入らせられないよ。」年上のくせに、精神年齢が幼いから、俺が保護者のような気分になってしまう。話を聞いてくれるときは年上ぶってるけど。まあカウンセラーだから仕方ないか。「じゃあ、入ってくれるのね。良かった。信吾が一緒なら安心。」ニコッと童女のように微笑まれると弱い。「この薄ら寒いのに本当に海に入るつもりなのか?」「もちろん、足だけよ。だからミニにしたんだ。」フレアのスカートを翻しながら、回ってみせた。パンティが見えそうで見えない。他の男には見せたくないな。「早く乗れよ。時間無くなるぞ。」「そうだね。早く出して。」まったく、こっちの台詞だよ。出会った頃に比べたら、本当に明るくなったよな。最初は影の薄い、たおやかなイメージだったのに。まあ、俺も幸恵と会ってから、陰気ではなくなったと思う。お互い暗い家庭環境で育ったけど、二人で明るい家庭を築こう。学生のときに免許を取ってから、しばらくペーパードライバーだったが、仕事でも運転するから、割と自信はある。房総スカイラインや鴨川有料道路も少し飛ばしてしまった。幸恵は窓を開け、風を受けている。いつもおしゃべりな幸恵が珍しく黙っている。「幸恵が話さないなんて、どうしたんだ?」「風が気持ちいいし、窓開けてるから、声聞こえないでしょ。」確かにカーステレオの音楽も聞こえないほどだ。「じゃあ、窓閉めて話そうぜ。」「久しぶりの運転だから、邪魔しないようにと思ったのに。」「仕事で運転してるから、大丈夫だよ。」「そうなんだ。私とは久しぶりよね。」「前はいつ乗せたっけ?」「去年の夏に高原行ったときかな。」幸恵とは数えるほどしか遠出していない。というよりデート自体が少ないのかも。電話やメールが主だが、それも頻繁ではない。それでも続いてるというのは、心が繋がってるからだと信じてる。「信吾こそ、黙ってるじゃない。」「幸恵のダンマリがうつっちゃったよ。」「もう、人のせいにして。」軽く俺をたたいてから、寄りかかってきた。それこそ運転の邪魔だぞ。幸恵の頭が触れてる肩が気になって仕方ない。「重いよ。」「ひどいな。」と言いながら、動こうとはしない。このままどこまでも行きたいような気がする。そんなこと思ってるうちに千倉の海岸に着いてしまった。「わあ!懐かしい。」幸恵が叫びながら、海に向かって走り出した。「待てよ。」幸恵は思ったより足が速い。砂浜に足を取られて、思うように追いつけない。「ここまでおいで」からかうように振り向いて俺を手招きする。「このやろう。」俺が本気で走れば、幸恵なんてすぐに捕まえられるんだ。距離がどんどん縮まって、幸恵の腕をつかんだ。「つかまえたぞ。」電流が走ったように、幸恵がビクッとして立ち止まる。俺は止まりきれずに、幸恵に体当たりしてしまった。二人とも砂浜に倒れこんだが、とっさに幸恵を腕でかばった。「大丈夫か?」返事がない。幸恵の顔を覗き込むと、両手で顔を覆っている。「顔でも打ったのか?」啜り泣きが聞こえてきた。「そんなに痛いのか?」「違う・・・」やっと声が出た。「じゃあ、どうしたんだ。」「哀しかったの。」「何が?」「つかまれただけで、怖くなってしまう自分が。」幸恵は今までも、そうだった。何が原因か分からないが、男性恐怖症というか、セックス恐怖症なのだ。俺で慣れてきたとは思っていたが、まだ治らない。頭ではわかってはいても、俺も男だから、つい忘れて、触れたくなってしまう。そのくせ、幸恵は自分から触れる分には大丈夫なのだ。罪作りだよな。誘ってるようにも感じるけど、ただ甘えてるだけらしい。幼いにもほどがあるよな。「カウンセラーなんだろ。原因は分からないのか?」つい責めるような口調になってしまった。「自分のカウンセリングは出来ないの。やっぱりちゃんと受けたほうがいいかな。」申しわけなさそうな声を出すから、こっちまで情けなくなってしまう。「受けてみろよ。原因を知るのが怖いんだったら、対症療法だってあるんだろう?」「行動療法はあるけど、やっぱり原因も知りたいな。」「だったら、催眠療法でも受ければいいじゃないか。」俺まで幸恵の勉強に付き合って、少し聞きかじっているのだ。「そうだよね。こんなんじゃ信吾に申しわけないし、結婚も出来ないよね。」幸恵が落ち込んでる様子だから、「結婚は出来ても、子供は出来ないよな。」わざと冗談めかして言ってやると、「もう、信吾ったら!」と、やっと笑った。幸恵に手を貸して起き上がらせると、また逃げ出すように走り出した。靴と靴下を脱いで、海にさっさと入り始めた。「冷たくないか?」「大丈夫だよ。」「俺も入るから待ってろよ。」俺も靴と靴下を脱ぎ、ズボンの裾をめくってから入ろうとすると、幸恵がもっと深いところまで入ろうとしてるのが目に入った。「危ない。戻れ。」慌てて、幸恵のところまで走った。また腕をつかんで引き戻したが、今度はさすがに慣れたのか、ビクッともしなかったが、逆らいもしなかった。ただ呆然としてるだけだ。「幸恵、しっかりしろ。」目が空ろで、遠くを見ている。俺が目に入ってないようだ。肩をつかんで揺さぶると、夢の世界から戻ってきたようにハッとした。「ごめんね。私どうしてた?」「覚えてないのか?」「なんとなく・・・。海に入ろうとしたのまでは覚えてるんだけど。」これは、セックス恐怖症より重症の病気かも。「もう帰ろう。危ないよ。」「嫌!せっかく信吾と海に来たのに。帰りたくない。」座り込んで泣きじゃくる。子供みたいだ。幸恵は躁鬱の気があるかなとは以前から思っていたが、これは、解離性同一障害かもしれないな。専門家ではないが、俺も「門前の小僧」だから。でも、幸恵は自分のことを観察することが出来たはず。なぜ、こんなになるまで放って置いたのだろう。スクールカウンセラーとして、女子高生の相談にのる立場なのに、本当は自分こそカウンセリングを受ける必要がある。勝手にアダルトチルドレンなどと自己判断して、軽いものだと自分に思い込ませていたのか。俺が連れていかなければ、幸恵は動けないのか。泣きじゃくる幸恵を抱きかかえながら、立ち上がらせた。こういうときは拒否しないというのも不思議だ。もちろん、こんな状態の幸恵に何かするつもりはないが。「分かった。もう少し海風に当たったら、帰ろうな。」幼女に言い含めるように優しくなだめると素直にうなずいた。やはり幸恵は幼いのかもしれない。子供に戻ってしまってるようだ。二人で黙って、砂浜に座り、海を見ていた。幸恵は俺に寄りかかっていたが、そのうち寝息が聞こえてきた。疲れて眠ってしまったようだ。抱き上げて運び、車の後部座席に寝かせた。
2006年11月01日
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