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今更ですが、開発に携わっていたゲームソフトの内の一本が発売になりました。発売時期は、ちょっと(かなり)前になりますが。幸いにして、店頭消化率も好調でしたし、売り上げ的にも好調です。色々なページを拝見したところ、評価も幸いにして良いようです。もしかしたら、このページを見ていただいている方の中でもご購入していただいている方がいるかもしれませんので、この場を借りて、念のためお礼申し上げます。然しながら、今回は素直に喜べない点もあったのが残念なところでした。開発中は開発者が面白いだろう等、力を入れているポイントというのが当然あるのですが、今回は見事なまでに予想が外れてしまいました。違う部分を評価していただけたのは嬉しいのですが、予想と違う部分だっただけに複雑な気持ちです。もっと、的確に物事を見れるようになるよう特訓しないと駄目ですね。試合に勝って、勝負に負けた。そんな気分でした。
2005.07.26
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ここ数日、忙しさに追われて更新を怠けておりましたが、久しぶりの更新です。本日は、CEROの規制と、それらを受けての感想です。最近は、ゲームが犯罪を助長しているという指摘や、子供が人間を殺すゲームをしているので恐ろしいという意見を多くいただいております。それらの意見について、CEROを中心として、業界が動き出しました。今までは、年齢審査を行っておりましたが、規制まではしておりませんでした。結果として、子供でも18歳以上推奨のゲームを購入可能でした。今後については、ついに自主規制する方向へ進みだしました。また、X-BOX360等は親がゲームマシーンに年齢を設定可能で、年齢規制の対象となるゲームはプレイ出来ないようにする事が可能となる仕組みを盛り込むそうです。この動きについては、私も概ね歓迎の意見を持っています。18歳以上推奨のゲームについては、やはり、子供にプレイして欲しいとは思っていませんし、ましてや、善悪の判断が曖昧な子供に残虐シーンが入っているゲームはプレイして欲しくはありません。然し、このような解決方法で良かったのかとは疑問に思います。そもそも、18歳以上推奨のゲームを子供に遊ばせているのは誰なのでしょうか?もし、親がしっかりと子供に目を向けていれば、そのようなゲームを子供に買い与えないのではないでしょうか。ゲームについては、色々と問題だと言われており、最近の子供の犯罪が起る度にゲームがクローズアップされます。然し、仮にゲームが世界から消えたとして、少年犯罪は無くなるのでしょうか。TV等のメディアについても、ゲーム機が少年の家に何本あったどうこうを指摘するよりも、まず、子供が200本のゲームを持っていたという事実から何か違う事を読み取る必要があるのではないでしょうか?はやく問題の本質を見極め、犯罪の少ない世の中になってくれる事をせつに願います。
2005.07.22
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本日は、クリエーターとしての中国労働者のお話です。中国でのクリエーターが年々、重要になってきているという事については、以前にコメントか何かで触れたかと思いますが、その傾向は継続してあります。中国は、人件費の安さもあり、開発費の高騰が続くゲーム開発において、安価の労働力として注目されております。ここらへんは他業種と同じです。然し、中国にも問題があるというのが正直なところです。まず、優秀な人材が少ない、或いは見つけ辛いという事です。次に、せっかく長い期間をかけて人材や会社を育成しても目処が立った瞬間に独立し、いなくなってしまう等のケースが良くあることです。他にも、国民性の違いなのか、納期に対しての認識が甘かったり、残業してまでノルマを守る事をしなかったりと難しい問題も多々あります。中国は重要性を増す一方、このように難しい問題を孕んでおります。今後は、その問題にどう対処していくか。ゲーム会社各社の悩みどころでしょう・・・私の会社も同様に・・
2005.07.15
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今日は新聞にて面白い記事を読みましたので、その話題についてです。最近ではゲームは悪役にされてしまう事が多いのですが、世界食料計画(WFP)は非常に有意義な利用の仕方をされておられました。WFPは緊急食料援助活動を題材にしたゲームを作成し、インターネットで無料に提供したそうです。約2ヵ月半で120万人以上がダウンロードし、大ヒットとなっているそうです。ゲームが悪役になりやすい中でゲームの利点を上手に使った良い例だと思い、感心致しました。私は実際にプレイしてはおりませんが、このゲームをプレイされた方が世界の恵まれない方達の事を考え、行動出来るようになったらとても素敵な事だと思います。更に、このような利用の仕方は、ゲーム自体のイメージ向上にもつながりますので、業界的にプラスと言えます。私も開発者として、このような平和に貢献出来るゲーム開発に携わりたいと感じました。
2005.07.14
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今回は、中途採用についてです。先日、中途の面接を行いましたので、その時の感想等をアップします。(今回は愚痴も入っていますので、気分を悪くされたくない方は、ここまででお願いします。)ご存知かも知れませんが、ゲーム業界では、ほとんどの会社で随時に中途の応募を受け付けております。それだけ、優秀な人材や即戦力を求めていると言えます。さて、今回の中途採用では何名かの面接を行いました。全員とも技術的には問題点は見当たりませんでした。技術だけを見れば、即戦力と言えるかもしれません。しかし、他に気になる点がありました。その中の1名が、会社の労働条件や環境の事だけを気にかける人でした。(どういうゲームを作りたいとか、どう役立ちたいとかはありません。)条件や環境を気にするのは、それは、それで正しいでしょうが、この手の人間は、受身傾向が強い人間ではないかと思います。すでに面白いゲームを作っている会社に入って面白いゲームを作れるのは当たり前だと思いますし、すでに労働環境が良い会社に入って労働環境が良いのは当たり前です。私が何を言いたいかというと、では、あなたが、新興の会社にいると仮定し、面白いゲームを作れるようにしてやろうとか、労働環境を良く出来るように働きかけようとかそういう姿勢が無いのだろうかという事です。こういう人間に特に言いたいのが、「問題の解決を常に他人に委ねるな!」です。このような人間は問題に直面した時に、「どうするつもりですか?」と自分の問題なのに他人に問いかけてくる人がいます。一体、どういうつもりなのでしょうか・・・・ゲームというのは、数人でも面白い物が作れる可能性はあると思っています。該当されている方、会社に責任転嫁したり、嫌になって何回も会社を変えるよりも、もうちょっと、自分の力で何とかしてやろう!と頑張ってみませんか?
2005.07.11
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今年もCEDECが8月29日~8月31日に開催されるようです。CEDECは、日本では珍しい大規模なゲームディベロッパーズ用のカンファレンスです。色々な講義があるので、非常に面白いです。また、知り合い等も講師として参加していたりしますので、私も非常に刺激になります。今年は、次世代機の移行前という事で、例年よりも、次世代機での技術に比重を置いた話が多いようです。具体的にはシェーダー系等のグラフィックプログラムのお話が多いようですね。最近はシェーダープログラマを専属で募集している会社もよく見かけますから、今後の重要な技術の一つである事は間違いないでしょう。といいつつも、現行でも、PCの分野では既知の技術ですが・・・皆さん、このCEDECというのは一般の方も講義に参加出来ます。(お金はとられてしまいますが・・・)ゲームがどのような技術を元に作成されているかなど詳しく説明する講義もありますので、興味のある方は、参加されますと面白いと思いますよ!
2005.07.05
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今回は何故、ゲーム業界のスタッフが多忙すぎたのか私的な意見ではありますが、書いてみたいと思います。では、以下は私的な見解です。1.ゲーム業界は若い業界のため、未成熟な経営者が多かった。 利益のみを追い求め、法律や社員の労働環境等まで頭が回りません。 また、経営者と従業員の違いに思いが至らない。 2. 一昔前までの業界の性質のため。 一昔前までは、ゲーム作成は、ごく少人数で作成しておりました。 その時代の作業は、人数が少なく、作る物自体も量が多くなかったため、 根性でどうにかなる事が多かったのです。 計画性等、ほぼ皆無です。3.物を作るという特異性のため。 仕様書上では、面白いと思えていたものも 実際に作ってみると、そうではない場合もあります。 その場合については、仕様の修正や追加が行われ、 予定外の作業が発生する事になり、スケジュールを圧迫します。 大体な見解としては以上のような形です。もっとも、今は、正常な会社が多くなってきていますので、志望されている方がいらっしゃいましたら、必要以上に心配されるより、飛び込んでみてはどうでしょうか。
2005.06.27
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少し前から新卒の就職戦線が加熱する時期がやってきました。ゲーム業界にも沢山の就職希望者がやってきています。うちの会社にも、今年も沢山の新卒採用希望者が応募してきました。ここ最近はゲーム系の専門学校等も増え、業界への応募者は相変わらず多い状態ですが採用枠が狭いので、応募者は相当に狭き門をくぐりぬけ勝ち抜かなくてはいけません。うちの会社も毎年、倍率100倍の争いになります。新卒の方達、頑張って下さい!しかし、新卒の方にとっては、非常に厳しい状態です。テクノロジーの進歩というのは著しいものがあり、新卒の方に求められる技術水準は上がる一方です。このような状況ですから、中途採用で即戦力を採用する会社は多いのですが、新卒採用に関しては、難しい状態です。これを機械に、私なりに何故、新卒採用が難しいかを考えてみました。以下の理由があるのではと思います。1.要求されるレベル自体の高上がり傾向 (これは、年々、機械の進歩と共に上がってきています。)2.新卒を採用し、教育に投資しても辞めてしまう確立が高い (これは、色々な方に考えて欲しいです。 簡単に辞めてしまう傾向が強ければ、 即戦力以外は企業は雇わなくなってしまいますよ! 投資しても回収する前に辞められては・・・)3.新卒自体の学力等の低下 (一流大学を出ている筈なのに、?な人が結構多いです。)さて、長くなってしまいましたが、新卒の方々の幸運をお祈りしています。うちの会社にも今年も良い人材が集まりますよに!
2005.06.24
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神奈川県青少年保護育成条例により、某ゲームが有害図書指定を受けました。これについての意見を述べさせていただきます。まず、この指定を受けたゲームを実際に購入し実際に、プレイする事にしました。個人的な感想は、遊びは多く提供されておるが、残虐な表現等に問題があるなというところでした。私だったら、このゲームを子供に買い与える事はないでしょう。同じゲーム開発者としても、このゲームを無条件に肯定するのは非常に難しいです・・・個人的な意見では、このゲームは好みません。私も有害図書指定をしてしまいそうです。(このゲームを好きな人は世界中に多くいます。あくまでも個人的意見なので、気分を壊された方は申し訳ありません。)然しながら、思うのは、このゲームを作成した人間は子供にこのゲームを遊ばせたいという意図で作ったのでしょうか?恐らく、全く違うでしょう。あえて指定する意味はあったのでしょうか。今回の有害図書指定ですが、下手をすると表現の自由を規制しかねない危険な内容であると思います。このようなものを批判対象にあげる時に、どのような基準で規制したのかが分かりにくい事が多いのが気になります。また、声を大にして言いたいのが、何故、ゲームは有害図書指定され、他のメディアは指定されていないのでしょうか。私が知る限りでは、映画等も目を覆うばかりの残虐なシーンが続くようなものもあり、それらは規制されるべき対象ではないというのでしょうか?これは、色々な問題に関する事ですが、意図的に悪役を作り出し、問題を解決した気分になってしまう事がありますが、この事がそういった事にならないことを願ってやみません。
2005.06.20
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皆さん、「ゲーム脳」という言葉はご存知でしょうか?今回は、この事について語ってみたいと思います。以前からTV等を通してゲーム脳というものの恐怖がクローズアップして語られていますが、果たして、本当なのでしょうか?私が最初に聞いて思った事は、この説は根拠に乏しいという事です。もし、これが科学的にきちんした根拠があり、正しい実験データに基づいた結果であれば、開発者としては厳粛に受け止めるべき義務があると考えますが、残念ながら、今回のこれは違うようでした。根本的な問題として、被験者のデータが主観的な観点によって選ばれておりますし、統計学的に見ても信用に足るデータではないようです。これでは、意図的に危険意識だけを煽っている過ぎないのはないかと思います。また、多くは知られておりませんが、このような状態は将棋、そろばん、カードゲーム、コンピュータ操作、携帯電話のメール、テレビの視聴、英語学習等でも見られたそうです。では、何故、ゲームだけ特筆させゲーム脳という名前にしてしまったのでしょうか?このような誤解を与えるような名前は作為的な悪意のにおいを感じます。今後は、正当性のある意見を期待します。最近になって、ゲームの良い面、悪い面をきちんと研究しようという動きも出てきたようです。こちらは応援しています。ゲーム脳についての詳細は下記のHPに詳しい内容が載っておりましたので、ご参考までにどうぞ。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E8%84%B3
2005.06.20
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