今日こんなシャツを着ていました。

袖に特徴があります。この袖は「ターンバックカフ」って言うみたいです。「ミラノカフ」っていう言い方も聞いたことがあるような。そしてもうひとつ・・・。
「 ボンド
カフ」
初代ジェームス・ボンド、ショーン・コネリーがこの袖のシャツを着ているんですね。

二作目「ロシアより愛をこめて」で、このシャツ姿のジェームス・ボンドを楽しむ事が出来ます。特にラストシーン、ボンド・ガールのダニエラ・ビアンキとベニスのゴンドラでくつろぐボンド。二人の逢瀬を隠し撮りしたビデオテープを、そっと運河に捨てるボンドの手がアップで映し出されます。このときにはっきりと、このシャツ袖が画面一杯に描かれるんですね。なかなか粋なシーンです。
このシャツはロンドンの「 ターンブル&アッサー
」のものです(僕が今日来ていたのは残念ながら違いますが・・・)。
ロンドンのジャーミン・ストリートにお店を構えるこのメーカーのシャツは、ジェームス・ボンドはもちろん多くの著名人に愛されてきた英国の宝のひとつです。僕の敬愛する白洲次郎は、ご自身はもちろん当時の英国大使・吉田茂にもこのシャツを勧めています。
何年か前ネットで検索したところ、ある方のHPにたどり着きました。今日久しぶりに探してみましたが、残念ながらもうそのページを見つけることは出来ませんでしたが。英国と007がお好きなその方のページに、こんな体験談が書かれていたのをおぼろげながら憶えています。
そのHPの主人公は、ついに憧れの「ターンブル&アッサー」でシャツをオーダーする機会を得ました。
(ちなみにこの方、なかなかのリッチマンかと。ターンブルのシャツは、初回オーダーは6枚以上でなければ出来ないはずですので。)
彼はつたない英語で、お店の担当者に一生懸命そのディテールを伝えたそうです。
「襟の開き具合はこれくらい。長さもこれくらいで。」
「シルエットはこんな感じで。そうそう、もちろん胸にはポケットなんて付けない。」
そして肝心な袖。「ロシアより愛をこめて」のラストシーンを飾る、あの袖!
彼は必死になって、その袖を説明したそうです。
なんとか一通りのスタイルをお店側と確認し終えほっとしたその時、彼の話をオーダーシートに書き写していたお店の男は、一言横にいる別のスタッフにこう言ったそうです。
「 ボンドシャツ 」
彼(心の中で):「えっ、オレが今まで一生懸命説明したのって、その一言で良かったって事・・・?」
僕はこのお話が今でも大好きです。好きなものへの「愛」が伝わってきます。
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