時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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July 19, 2007
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 ところで「秋田杉」といえば、かって、「(株)秋田県木造住宅 」という会社があった。この会社、普通の私企業ではない。首都圏での秋田杉の販売拡大を目的として、秋田県や地元銀行らが設立した第三セクターだったのである。あろうことか、首都圏で欠陥住宅を売りさばいた挙句倒産し、その責任を秋田県らがとろうとしなかったため、被害者が訴訟を起こし、実質的には原告勝訴で和解が成立したといういきさつがある。

 浅見光彦シリーズのミステリー、 「秋田殺人事件」 (内田康夫:光文社)は、この「(株)秋田県木造住宅 」をモデルにした「秋田杉美林センター」が瓦解したあたりから時間が流れていく。

 秋田県では、前知事が辞職し、新知事が、県政のイメージアップのため、浅見陽一郎の大学時代の後輩で、文部省婦人教育課長の望月世津子に副知事就任を要請してきた。その世津子に「警告、秋田には魔物が棲んでいる。」との警告文が送られてくる。相談を受けた陽一郎は、光彦に秋田行きを要請するのであった。副知事私設秘書として、光彦の秋田での活躍が始まる。

 次第に解き明かされ来る、県や警察までも関係した壮大な不正。

 今回は、あまり、旅情的なものはなく社会派ミステリーの面が強く出ている。秋田は内田氏の第四の故郷であるということである。その秋田でかって実際に起きたあきれるような事件。ミステリーの形を借りて憤りを書かなくてはならなかったのであろうか。


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「秋田殺人事件」(内田康夫:光文社)



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Last updated  July 19, 2007 07:51:29 AM コメント(4) | コメントを書く
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