時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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November 9, 2007
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「第三の時効」 に関する記事を書いたが、同じく横山秀夫の 「半落ち」 (講談社)を読んだ。これもまた、なかなか考えさせられる作品である。

 W県警現職警部の梶聡一郎が、アルツハイマーの妻を殺したとして自主してきた。梶は、その他の部分は素直に供述するのだが、殺害から自首するまでの2日間の行動だけはどうしても明かそうとしないのである。彼の書斎の座り机にあった「人間五十年」という書。彼は50歳で死を覚悟しているようだ。

 この作品は、6つの章から成り立っており、各章は、それぞれ、担当刑事、担当検察官、新聞記者、担当弁護士、担当判事、刑務官の立場から書かれている。そして、全体で一つの物語を構成している。

 事件を巡る、それぞれの思惑。そして、いわゆる組織の論理との葛藤。なぜ、梶は、2日間の行動を明らかにしようとしないのか。

 最後に明かされた、梶の空白の2日間の真相には、ただ感動。


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「半落ち」(横山秀夫:集英社)




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Last updated  March 23, 2008 08:19:33 PM コメント(8) | コメントを書く
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