アッチャーアッチャー@沖縄パワースポット

アッチャーアッチャー@沖縄パワースポット

PR

プロフィール

kasurichan1010

kasurichan1010

カレンダー

カテゴリ

コメント新着

gomagoma0610 @ 恩納ナビーの墓について 佐野哲寛さんへ コメントを下さり誠に有…
佐野哲寛@ Re:恩納ナビーの琉歌の里@恩納村「恩納ナビーの歌碑/恩納集落」(10/05) 恩納ナビーのこの写真のお墓はどの辺りに…
地域の人@ Re:七神を祀る霊域と美女伝説の湧き水@那覇市「松川殿之毛/松川樋川」(06/17) 初めまして、松川樋川は「松川ミーハガー…
まるぴ@ Re:集落発祥の秘話と四方神の恵み@沖縄市「登川/ニィブンジャー集落」(01/25) 母方の名前が登川です。 今人生の折り返し…

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2022.02.24
XML
カテゴリ: 今帰仁村



沖縄本島北部の今帰仁村(なきじんそん)の「運天(うんてん)集落」に「ティラガマ」と呼ばれる鍾乳洞窟があります。女人禁制であるこの自然洞窟は集落の聖地として崇められており、 源頼朝と源義経の叔父にあたる「 源為朝(ためとも)」が運天港に上陸してから一時的に住み着いたガマ(洞窟)だと伝わります。「ティラガマ」は歴史の深い「今帰仁上り(なきじんぬぶい)」と呼ばれる巡拝行事の際に拝されるウガンジュ(拝所)の1つです。「運天集落」では「タキヌウガン」と呼ばれる行事で拝されています。ちなみに「ティラ」 とは一般的に神の鎮座する場所を指し、地域により「テラ」とも呼ばれています。


(ティラガマへの通路)

(お焚き上げの石組)

(鍾乳洞穴前の拝所)

(ティラガマの入り口)

「今帰仁上り(なきじんぬぶい)」は「今帰仁廻り(なきじんまわり)」とも呼ばれ、沖縄本島北部で親族一門が行う聖地旧跡の巡拝行事です。沖縄本島南部の「東廻り(あがりまーい)」と並び、沖縄の多くの門中(むんちゅう)によって行われています。この「門中」とは同じ先祖を持つ父系の血縁集団のことを意味します。「今帰仁上り」の主要な巡拝聖地は各門中や地域などにより様々ですが、琉球開闢の伝説に関わる御嶽、三山時代の史跡、集落のノロ殿内、三山統一後の監守時代の按司墓などが毎年(又は3、5、7年ごとの奇数年)巡拝されます。「ティラガマ」の周辺には多数の拝所が点在し、ウコール(香炉)と霊石が祀られています、


(ティラガマ入り口の拝所)

(ティラガマ入り口付近の拝所)



(ティラガマ入り口付近の拝所)

琉球王府の正史である「中山世鑑」に記される「舜天(しゅんてん)王」は「源為朝」の子であるという伝説があります。「 保元の乱(1156年)」に敗れて伊豆大島に流刑になった「源為朝」は島からの脱出を試みた際、潮流に流され"運を天にまかせて"たどり着いたのが沖縄本島北部の「今帰仁」の港でした。それに由来してこの港は「運天港(うんてんこう)」と名付けられました。その後「源為朝」は沖縄本島南部に移り住み、大里按司の妹と結ばれて「尊敦」が生まれ、この男児が後の「舜天王」だと言われています。「舜天王統」は1187年から1259年の間「舜天」「舜馬順煕」「義本」の3代、73年に渡り「琉球国中山王」の王位に就いたとされます。


(ティラガマ内部/階段を降りた右側の拝所)

(ティラガマ内部/運天と上運天に向けられた拝所)

(ティラガマ内部/本土に向けられた拝所)

「ティラガマ」では「タキノウガン」と呼ばれる祭祀が行われています。「上運天」と「運天」の両区長とカミンチュ(神人)が集いガマの拝所に祈ります。鍾乳洞窟


(源為朝公上陸之趾の石碑)

(石碑の脇にある拝所の祠)

「運天集落」から運天港を見下ろす丘に「源為朝公上陸之趾」と彫られた石碑があり1922年(大正11)に「東郷平八郎」により建立されました。石碑の文字も「東郷平八郎」により書されたもので「源為朝」の来琉を根拠に、琉球の祖先が日本人と同じだったことを印象づける事により、愛国心の育成に力を注いでいたと言われます。この石碑に利用された石材は明治5年に国頭村宜名真(ぎなま)沖で沈没した英国船の積み石(バラスト)を利用したとも伝わっています。「東郷平八郎」は


(運天展望台)

(運天展望台からの景色)

「ティラガマ」の南側で「源為朝公上陸之趾」の西側の崖上に「運天港」を見下ろす「運天展望台」があり、展望台からは「古宇利島」と「古宇利大橋」の絶景が広がっています。琉球王国時代「運天港」は北山王統の主要な港として栄え、17世紀に薩摩が琉球侵攻した際に沖縄本島への最初の上陸港となりました。戦前は奄美群島や日本本土との流通な中心地となり、沖縄戦では旧日本海軍の特殊潜航艇基地が置かれ、米軍の攻撃により壊滅して米軍が上陸した港となりました。琉球の昔より時代の節目節目で歴史に大きく関わる港として「運天港」は存在し続けてきました。現在は静かで穏やかな港として、沖縄のゆったりとした平和な時間が流れています。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2022.11.12 21:36:20
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: