ミシガン・ロール症候群

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ろいろい0822 @ Re:セパハン(11/17) セパハン?ん?なになになに何??? ・…
ぐっちゃんZ @ よみとさんへ マジです。 もう要領をえずに温厚な俺も…
よみと @ ぎゃはははは! コレはマジ話デスカ!? 大概どこのサポ…
ぐっちゃんZ @ ろいろいさんへ 忘れた財布は取りに戻ればいい。 しかし…
ろいろい\( ̄0 ̄)/@ 兄さん… ところで財布忘れてない?って(´-ω-`)…ち…
July 3, 2010
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カテゴリ: カテゴリ未分類

そう呼ばれて通路側から後ろを振り向く彼女。
「あれ?今から学校?そう言えば今日来てなかったよね」
どうやら彼女の友達らしい。
「美容院行ってたのよ。今日サークルのコンパがあってね。H大の人も来るから気合入れなくっちゃ」
「そんな事ばかりやってて留年して泣いても知らないよ」
うむ、それは後ろを向いて言うより横を向いて言った方がいいかもしれない。
「それよりさ、あんたこそ何やってんのよ。横にいる人男の人でしょ?」
「え?ええ、女の人じゃあないわね」
彼女は少しうろたえているが、キッパリ男だと言ってくれ。その言い方だとオカマも最大公約数に入ってしまう。
「誰?」
「演劇部の手伝いをしてくださるK大の方よ」
「何だ。彼氏かと思った」
「な、何言ってんのよ。そんなんじゃないわよ」
じゃあどんなんだ?こ1時間ほど問い詰めたい。俺がウズウズしていると彼女の友達が
「まだ演劇部ってあったんだ。もう活動してないって思ってた」
「してるよ。次ももうきまってるんだから」
ちょっと声がムキになる彼女。
「だって、3年生はもうオキデンだけなんでしょ?2年生も一人は真面目だけどもう一人は部活に出てこないし新入部員は入ってないって聞いたわよ」
「新入部員は入ったわよ・・・一人だけど」
おいおい,そこで弱気にならないように。
「大体何であんたが手伝ってんの?演劇になんか興味なかったでしょ?」
「だってオキデンががんばってるから・・・」
「あんたちょっとはカワイイんだから、そんな事してないでもっと出会いがある事したら?」
これだから素人は!出会い・・・あるんだよ。アメリカンドリームみたいな出会いがな。
「それはそうかも知れないけど・・・わたし頑張ってる人って好きだから」
いや、そこは否定しとこうよ。俺拗ちゃうよ。
「何ならうちのサークル来る?H大の人と知り合えるよ」
余計なお世話だ!コノヤロー!偏差値?そんな物で歯の裏に挟まった鶏肉の筋が取れるか!
「間に合ってるから結構です」
よく言った。新聞みたいな言われ方でちょっと引っかかるがよく言った。
俺が内心で彼女を褒めていると友達は畳み掛けるように言った。
「k大の人?でも演劇部の人ってなんか暗そうじゃん」
「な!・・・」
「難しい事言えば女の子が感心するって思ってるみたいな感じ?」
「そんな事ないよ!」
「だって~」
とクスクス笑う彼女の友達。
彼女の眉がしだいに釣りあがり、瞳が怪しく輝きだす。
マズい、彼女が切れそうだ。
「あなたね!」
と彼女が言い出す前に
「やっぱりそう思う?俺も薄々そんな気がしてたんだ」
「キャ!」
座席の上側からヌッと顔を出した俺を見上げて友達が悲鳴を上げた。
「いや、顔はねそんなに悪くないと自分では思うのよ、でも付き合ってると思ってた娘に「そんなんじゃないわよ」なんて言われちゃうし、やっぱ暗いからか?」
「え?いいえ、そんな・・・」
この慌てふためき様を見ると、当のK大生が隣にいる事をすっかり失念していたみたいだ。
「あれか?中学の時にスーパーカー消しゴムに手を出したのが悪かったか?やっぱりビックリマンシールにしとくべきだったかなぁ?」
「何してるんです!」
彼女の怒りが俺に向いた。
「大丈夫だよ。ちゃんと靴脱いでるから」
シートに膝をついて後ろの人と話すときの基本だからな。
「そんな事言ってるんじゃありません!」
「だってこの人の言う事はモットモだぞ。暗いのはダメだ。キャンディだって一人ぼっちで悲しい時も鏡に写った自分に笑ってって言ってたから色々な男をとっかえひっかえできたんだ。ねえ?」
友達に同意を得る
「あ、ええ。まあ・・・」
「俺も頑張って明るくなって色々な女の子をとっかえひっかえ・・・イテテテテテテテ」
耳を引っ張られシートに座らされる俺。
「君、最近えらく乱暴になってない?」
「猛獣を手なずけるには鞭が必要なだけです」
「角砂糖はどうした?まずは角砂糖で気を引くのもんだろうが」
「もう!・・・」
俺の正当な主張に溜息で返す彼女。
「悔しくないんですか・・・」
「何が?」
「何がって・・・あんな事言われて・・・」
「まあ仕方ないんじゃない」
「人の評価は気にしないんですか」
「いいや、気にするよ。俺案外、そう言うの気にするタイプだから」
「じゃあ何で」
窓の外に目をやると小高い丘の上に立てられた校舎が見えてきた。そうそろそろ着くみたいだ。
俺は彼女の問いにゆっくり答える。
「芝居やっててまずやらなきゃならない事は人の評価を受け入れる事だ。見た人の評価が全て。後でいくらこう言うつもりだっただの、これにはこう言う意味があったって言っても面白くないものは面白くなかったんだからな」
「でも・・・」
彼女の言葉が終わる前に俺は話を続ける
「人間関係もそうだろ?まったくの誤解や勘違いはあるけど、そう思われるのはその本人の問題だ。人の評価に対して問うべきなのは評価した人じゃなくて自分自身に問うべきだろ」
それでも彼女は納得できないようだ。
「でも、知りもしないのに偏見だけで決め付けるのは良くないと思います」
「でも君は知ってくれているんだろ?俺の事」
「え?」
彼女の視点が俺の目に集中して固まる。
「俺の事を知って、それで評価してくれているんだろ?」
「・・・ええ」
「じゃあ俺はそれだけで満足だ。お、もう着いたみたいだぞ」
バスは広場の手前に止まった。
彼女を促しバスを降りると目の前にキャンパスの芝生が青々と広がっている。
あまりの気持ちよさに背伸びをしていると
「あの・・・」
「ん?」
振り返ると、後ろの席にいた彼女の友達が恥ずかしそうに立っていた。
「さっきはすみません。暗いなんて言っちゃって・・・」
「何で?俺は君のおかげで人生の光明を見た気がしたぞ?これからは君を師匠と呼ぶつもりだ」
「あ、いえ、ほんとうにすみませんでした」
せっかくの俺の爽やかな笑顔に困った顔をして彼女の方に行き
「ごめんね」
「あ、いいよ気にしてないから」
ウソをつけメチャクチャ気にしてただろ。
「あの人おもしろ人ね。こんどちゃんと紹介して」
と言って去っていった。
「え?・・・ちょっと・・・」
呆けた顔で去っていった方を見る彼女にニヤニヤしながら
「で、いつ紹介してくれるんだ?よかったな君の思い通りになって。さぞや満足だろ」
ガッ!
向こう脛を蹴られてうずくまる俺を彼女は生ゴミでも見るような目つき見下し
「ちなみに言っておきましょう。あなたを知って下した評価は・・・サ・イ・テ・イ・です!」
と言って部室の方に歩いて言った。
確かに人からの評価は飲み込むしかない。しかし、その作業は向こう脛の痛みを堪えるより難しかった。





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Last updated  July 3, 2010 06:58:59 PM
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