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新年初めてのドラマ鑑賞は、
『Jimmy~アホみたいなホンマの話~』
でした。
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原作者である 明石家さんま
さんプロデュースでドラマ化された作品。
今回私が取り上げたいのはこの方。
中尾明慶 さん
です。
ジミー大西
さんという、実在する、しかもまだご健在の方の役をするというのは、どれほどのプレッシャーだったかと思います。ご本人を知っている方も(身近な人から一般の人まで)大勢いるわけですから、あの ”人間ばなれ”
した感じをどう演じられるのかと、正直なところ 期待半分、不安半分
で観ました。
が!!
そんな心配は全く不要でした
ジミーさんでした。
まさにジミーさんでした。
ジミーさんそのものでした。
最後には本当にジミーさんに見えてきました。
感服です
例えば、頭を掻く仕草、困ったときの顔、さんまさんにツッコまれて嬉しいときに見せる笑顔など、詳細なところまでジミー大西さんにそっくりでした。
撮影にあたって、プロデューサーでもある明石家さんまさんに指導されたとは思いますが、ご自身でもきっとかなり研究されたのではないでしょうか。
ここで改めて、俳優・中尾明慶さんを振りかえってみると・・・・
子役時代から、ドラマや映画で活躍されていて、Wikipediaを観て改めて驚いたのですが、これまでに一度も仕事を途切れさせていません(仕事がない年がない。何かしらの作品に必ず出演している)。それだけオファーが途絶えない、信頼された役者さんなのだと思います。
今回このドラマを観て、中尾さんの演技力の高さを改めて実感し、感動いたしました
■所属事務所 ホリプロオフィシャルサイト
■ Wikipedia
ドラマ自体も、とても面白かったです。
ストーリーの前と後に、 明石家さんまさんとジミー大西さんご本人のトーク
があり、ドラマに触れられているエピソードをかいつまんで、現実での実際の話をしてくださるのですが、それがとても面白かったですし、「本当にあったことなんだ」と視聴者を納得させてくれるので、さらにストーリーを面白く感じることができました。
うまい構成だなぁ~
と思いました。
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このドラマは、撮影も終わり、沖縄国際映画祭での特別上映も終わり、さてあとはNetflixでの配信を待つのみ!というタイミングで、 明石家さんまさん役を演じていた 小出恵介
さんの不祥事
により、そのまま配信することができなくなり、8割方が再撮影になったというひと悶着があった作品です。
再度撮影をすることになり、どこが撮り直しなのか洗い出し、撮影スケジュールの組み立て、それに合わせて、セットの再準備、衣裳の再準備、出演者のスケジュール押さえ、再撮影、再編集・・・想像するだけでも、本当に大変だっただろうな、と思います。
さんまさんが、撮り直したあとに「(最初撮ったときよりも)よくなった」とラジオでおっしゃっていたそうですが、2度演じたことで、演者さんたちの演技の”精度”も、もしかしたらあがったのかもしれませんね。
代役を務めた 玉山鉄二 さん
もとてもよかったです。
もともと京都のご出身だからか、関西弁も自然でした。観終わったあと、”玉山鉄二版の明石家さんま”に、いつのまにか愛着を感じるようになっていました。
きっとプレッシャーは半端なかったでしょうけど・・・
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別の角度からひとつ感想を述べさせてください。
ドラマの中で、ジミー大西さんがテレビ番組のマラソン大会に参加した時に、 走っている最中に心無い観客からBB弾で撃たれる
、という事件が描かれていました。
(実際には、TBS『オールスター大感謝祭』のミニマラソンで、空気銃を打たれている)
このシーンを観ていたとき、実際にマネージャー経験のある私は、心臓が止まりそうでした。
「自分が担当しているタレントでもし本当にこんなことがあったら・・・」
と勝手な想像をし、鳥肌がたってしまいました
お笑い芸人のマネージャーをしていると、芸人さんの周りに変な人が寄ってくる、というのに度々遭遇します。
「握手してください」「写真撮ってください」とかなら、特段急いでなければ問題ないのですが・・・
売れてない芸人さんの場合は特にひどくて、きっと近づきやすいんでしょうね、「あなた何様ですか?」というくらい距離を詰めてくる人がいます。かといってファンなので、こちらも無下にもできない、みたいなことが何度もありました。
ストーカー
も実際にいます。
ジミーさんとマネージャーさんには申し訳ないですが、実際に手を出してくるというファンやストーカーを私は経験しなくてよかったなぁと思いました。
口での攻撃はしょっちゅうあります。
営業で行った先で、あからさまに馬鹿にしてくる一般の方もいました。
芸人は「しゃべる」のが仕事なのですが、 「しゃべる」という行為自体は、特別な障害がない限り人間なら誰もができる
ことです。
だからこそ、「しゃべる」ことを仕事にしている芸人を 完全に下に見ている
人が、一定数います。
そして言ってくるんですよ、必ず。
「俺でもできるわ」
「俺のほうが上手いんちゃう?」
と。「もっと頑張ります!」みたいに答えて、軽く受け流してその場は納めるのですが、マネージャーの私の心の中は怒りで燃え盛っています。
言っておきます。
しゃべることはできても、芸人のようにしゃべることは、素人には無理です。
芸人はプロです。
ただただしゃべっているようで、きちんとフリやボケ、オチがつくようにしゃべっています。
例えば、芸人さん同士のフリートーク。それはその場の思い付きでそうしているように見えて、実際には、裏側(普段の付き合いや、楽屋や前室でのトーク等)で、ちゃんと「ここはツッコんでもいい」「こんなボケはしても大丈夫」といった信頼関係が結ばれているからできる技なのです。
ハプニングで生まれる笑いもあります。対素人さんになるとそれは顕著です。
素人さんが落とした「ハプニング」を「どう拾うか」。それがプロの技です。
MCをしているのも素人さんだとしたら、拾わずに終わらせてしまうでしょう。(実際、お祭り等で素人が司会をしていて、たいして面白くもできず、感想も言えず、何事もなかったかのように次にのプログラムに行く、というのを観たことありませんか?それです。)
芸人は、必ず「拾い」ますし、笑いに変えます。なんならなごませます。ハプニングを落としてしまった人が「恥ずかしい」のではなく、笑って終わらせられるように持っていきます。
ただ「しゃべっているだけ」ではないんですよ、芸人さんは
(↑↑↑今まで出会った芸人をバカにしていた人たちに言っている)
私は、短い間ではありましたが芸人のマネージャーをして芸人さんを間近に見てきたので、芸人さんを本当にリスペクトしています。
そして、そんな芸人の一人、ジミー大西さんをリアルに、素敵に演じてくれた中尾明慶さんに、感謝です。
芸人愛があふれて長くなってしまいました。新年一発目は以上です!
『Jimmy』見てない方は、ぜひ見てみてください。
■ Netflix 番組公式サイト
■ Wikipedia
あ、あと、ジミー大西さんの奇人っぷりを堪能するには、『ドキュメンタル』もオススメです
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