悪魔に最も近いものは人間である 怖い話

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2023.06.22
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はじめまして、まみんと申します
この度は……なんて、堅苦しい前置きなど愚の骨頂

本当にあった話と嘘で構成された摩訶不思議な体験談をどうぞご覧あれ。

そうそう、退屈ではない前置きを一つ、各話に真実の秘密を散りばめております。
「秘密の全て」を1人で完璧に見破れたら…なんでも持ってるものを差し上げます。
因みに今わたくしめは「なんでも」と宣言しました。
わたくしの関係者なら、必ず目の球から水分がなくなるほどに探求するでしょう。
わたくしは「アレ」を持っているのですから。


では、楽しんでらっしゃいませ











この時のわたくしは8歳で小1の時に引きこもりになったので特別な学校に通ってるんだ。
人の心がエスパー並みにわかってしまい、異常共感する「エンパス」ってのを生まれつき持ってるよ。
的中率は99%

近づいちゃダメな人とか分かるし、考えてることの内容までこの歳のわたくしはわかってたかな…
今は21歳で職業は色々チャレンジ中なんだ。

小さなわたくしはキラキラ光る太陽の下で青い鞠を蹴りながら水元公園のアスファルトの道で遊んでた。

今思えばまぁまぁ自転車が多く通ったのでクッソ危ないことしてた。
一歩間違えば自転車の軸に足を飲み込まれてミンチになってカラスに食われてたかも。
カーカーカーカー…美味しいよおおってね


悪趣味?よく言われるけど、知らないよん、コレわたくしの世界だし。

水元公園は都内のくせに植物が多くてね、水元って名前の通り大きな池があったりするんだ。

おまけにバカ広い。

↑実際の写真

基本親はわたくしの事が心配なので付きっきりだった気がするけど、あの時は遠くに行ってしまってたと思う。
水を買いに行ってたから。

そんな自然環境豊富な場所で遊んでるわたくしの元にひらひらと1匹の蝶々が迷い込んできた。


大きな羽は雫型の模様を近くに来てわざわざ見せびらかすようにして、前で踊り舞う。

小さなわたくしは手を伸ばして人差し指を翳した

「このゆびとまれ!」

それは小さな頃に仲間おいでって意味で遊ぶ相手を募集する時に使う合図だった。
みんな優しかったから、必ず止まってくれたっけなw懐かしい。

蝶々はひらひらと舞うだけでわたくしには止まってくれなかった………

「うわああああん」

ひらひらとギリギリ手の届かない位置で舞うだけで全然止まる気配すらない。
欲しいおもちゃが手に入らない時みたいにいじけてわたくしは泣いた。
なんだか、だんだんと殺意というか、憎らしい気持ちが湧いてきたんだ。

「ひっく……く…」

次第にわたくしはメラメラと湧く怒りを放出するようにして近くに落ちていた木の棒を使って蝶めがけて枝を投げつけた。


「このやろおおおおお!!!ゆるさない!」

何本も何本も憎しみの限り投げた。
水元公園は木が多いから、簡単に子供でも枝は手に入るし、本当にそれこそ100本は投げたかもしれない。

それでも全然蝶には当たらない。
蝶は相変わらず煽るようにしてわたくしの真上を飛んでみせたりした。

「はぁ…はぁ……!」

次第に疲れを感じ出して怒りが消えていった。
この時だ。
違和感に気がついたのは。

「(あれ?なんでこの蝶々さん逃げないんだろう??おバカな蝶々さんなのかな?)」

今思えばまだ違和感はあって、大人になってからわかったことなんだけど、鮮明に柄や色を覚えているのに本当にその蝶は海外にも日本にも存在しない蝶だったんだ。

怒りが消えたわたくしは疲れすぎて尻餅をついた。
芝生というか、柔らかそうなところだったので、なんとなくそうしたんだけど…

「痛い!!」

自業自得なんだけどさ、両手でお尻を上げる形で倒れ込んだから、手の衝撃がヤバいのよ、んで、そこに自分が蝶を落とすたまに投げた枝が一本剥き出して放置してあったのね。


その時に手を引き裂く大怪我をしたんだ…

「え……」

衝撃を受けると人はおおよそ16秒固まってしまうの
それはそれは悲壮で滑稽な顔をしてたんでしょうね。
自業自得で大怪我をしたわたくしは固まって頭真っ白になって後に大泣き
偶然誰一人としても居ないし、どうにもならない。

「ご…ごめんなさい蝶々さん…」

痛い思いをして、蝶々さんに向かってこんなに痛いものを投げてたんだって気がついて謝ったんだ。
すると、蝶々さんはわたくしの手に留まった。

「え??」

蝶々さんの特徴なんだけど、真ん中がエメラルドグリーンで、羽の下の「尾状突起」と言われる部分が雫型をしていて、右と左でオレンジと赤色の色が全然違う面白い柄をしてるんだ。
触覚の先は赤色でなんともまぁ気持ちの悪い違和感のある見た目をしていた。

そんな蝶々さんが手から大怪我をしているわたくしの手に留まり、血を飲み出したんだ。
それはそれは極上のミルクを啜るように美味しそうにね…。

何分飲んだんだろうか…?何時間飲んだんだろうか…??

気がついたら蝶のお腹がパンパンに膨れていた。


こんな奇怪で怖いはずの状況なのに、この時のわたくしはテレビで見た話を思い出してた






テレビの話

綺麗なお姉さん「鳥が食べ物を食べすぎるとどうなっちゃうんですか?」


頭が良さそうなおじさん「喉に詰まらなかったり吐かなかったりして上手く多くの食べ物を食べすぎた場合鳥はね【飛べなくなるんですよ】」

綺麗なお姉さん「可哀想…」

頭が良さそうなおじさん「それだけじゃなくてね、その後はトンビやタカに襲われて死んでしまうんですよ」







「あ……(この子飛べなくなっちゃう……)」


大人の親指2本分以上に腫れ上がってる自分の血をドンドン吸い上げる蝶々を心配していたと思う…。
自分のことなんてあの瞬間は考えてしなかったような気がする。

「どうしよう…!どうしよう……」

それでもドンドンと蝶々は遠慮もなしに血を吸い上げる。
叩く事もできたけど、罪悪感というかなんというかでなんとなくできなかった。
表現し難い気持ち…

そのうちその蝶々は血を吸うのをやめて手の上で固くなっていった。
一瞬死んだんじゃないかな?って思ったけど、違ったんだ…

パキパキ…と音を立てて中から胎児の足が出てきた。
手もヌルヌルと赤い血に塗れて出てきた。

蝶々の可愛い顔の辺りも割れ始めた…

その時にわたくしはなんとなく【確信的な直感をした】

「(あ……コレ、見ちゃダメなやつだ。神様だから。)」

目を瞑った。
手の上でヌルヌルした液体がずっと流れて、スカートの上にボタボタと血が落ちる感覚。

生臭い香り、吐き気がする吐き気がする。

パキパキと耳障りな音をたてながらなんとなく触感的に背中の部分も割れたんだなって思ったんだ。
蛇の脱皮みたいになんとなく残った部分も全部剥がれ落ちたのが伝った。

『-+:8¥(/@26’Js)#:982;-‘g』

神様かもしれない何か…ってよりも今も確信して言えるけど、神様はよくわからない言語で強いて日本語に直すなら「がぎゃぼっふぁみしきゃーみ」みたいな感じで何かを言った。
マジで何を言いたいのか言語だけを聞くとわからないと思う。

でも、感覚が優れていたからか?それは自惚れで、本当はテレパシーみたいな感じで伝えてくれていたのかは定かではないが、小さなわたくしには意味がわかった。
やたらと高音で実際に声帯が稼働して話していたかすら不明だがね。

神様は…絶対にそうとは言わないけど多分こう言ったんだ。
『感謝、お礼、奇跡、あげる』

その声を聞き終わると、目を瞑っているのに暗闇がさらに押し寄せてきて、寝てしまってね。
木下で不思議のアリスのような感じで青い鞠を持って寝ていた。


「あれ…神様は?」

血で汚れたはずの服は綺麗で、手には傷はなく、あぁ、夢だったのか…って思った。

「なーんだ…………あれ」

夏だったのだが、体が洒落にならないくらい寒かった。
起きて少し眩暈もした。
グラグラする視界で周りを見渡した。
もう世界はグチャグチャだ。

「あ……!」

血が付いた枝が一本落ちてた。
間違いなくわたくしの血がついたわたくしを刺した枝である

もっとフラフラしてきて、またそのまま倒れた。







気がついた時には病院だった。
あの時は特に誰にも聞かなかったし、後に知った事なんだけど、わたくしが倒れた原因は子供には
滅多に起こらない

【貧血】だったらしい。

血をかなり必要としたため、母に輸血してもらったのは今でも鮮明に覚えている。



END1「違和感の正体」








いかがでしょうか…因みにズルいと思われるかもしれませんが、流石にコレだけでは秘密には辿り着けないと思われます。

話として面白ければ………どうぞコレ以降もご拝読をお願いいたします。

コレ以降興味ない方でも、ご拝見誠にありがとうございました。

続く

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最終更新日  2023.07.11 00:15:09
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