悪魔に最も近いものは人間である 怖い話

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2023.06.24
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最低1話を見なくては楽しめない構造かも…しれません。
わたくし個人的には命懸けのギャンブルなので。




ですが、話自体は全て単発ものですので、ここからでも楽しめます。

そんなことよりもヒントをよこせと?
ヒント2「答えは一つではない」

では、いってらっしゃいませ。






2002年 4月4日23時

通常よりも大きくて、声がほとんど出なかったらしい。
泣いても低音で可愛くない赤ちゃんだったらしい。
今日の話はわたくしの体験談に色を付けた話ではなく、親やその他関係者から聞いた話にいつも通り嘘のシロップをかけて召し上がっていただくよ。

なんで嘘を混ぜるかは、もう定番の理由なんだけどさ、個人の特定は…いいんだけど、その周りの特定は避けたい。
それ+やはり、本当は優しいので話として見ると行動が盛り上がりに欠けるw
実際起きてないことも書くし、本当に起きたことも書く。
嘘と本当の配合率は最後に発表するよ。
これだけは覚えておいてほしいけど、その配合率に嘘はないよ。

赤ちゃんのわたくしが生まれて、母親は幸せだったらしい。
赤ちゃんが好きだし、赤ちゃんを誰よりも欲しがってたから。
キリスト教なので、当然母親は神様を信じている。

ダウン症でもとりあえずなんでも受け入れるから子供を授けてくださいって。
結果的には五体満足で顔も性格も最初から完璧な子が生まれた。
まぁ、小1で不登校になって親の判断ミスで特別な学校に入れられて10年間文字は書けなくなるし、発達障害が酷すぎる大問題児だったんだけどね。
いっぱい問題は抱えてるけど、恋人や親友やお友達のためだけに今は頑張って生きようって思ってるから、読んでる君が優しいなら心配しないでね。


赤ちゃんって“NICU”……新生児集中治療室の透明なケースに生まれたら放り込まれるのね

その子の名前は健吾君って言う名前で母親はつきこさんって名前。

つきこさんは写真で見たことがあるんだけど、凄い綺麗な人で誰がどう見ても優しいって雰囲気な人。
わたくしの母親の名前は母親。

つきこさんは母親と話をするのが好きでね。
旦那さんが遠くに居るから、母親と話すか看護師さんと話すしかなかったからだと思う。

かなり母親とつきこさんは仲良くなったんだ。

その時わたくしと健吾君を取り囲んでその日は2人で話をしていたんだ。

将来どんな子になるのかな?とか、一緒にエレクトーンを弾けたらなとか。
水泳選手にしたいとか、良い大学に行かせるとか。
親のエゴ全開の話。

そこに血圧検査のためとかで看護師さんがやってきた。
わたくしは終わって、健吾君の番になる。
健吾君は無邪気な笑顔でグーパーグーパーと手を動かしている。

当たり前で微笑ましい図だ。
赤ちゃんが手をグーパーグーパーするのは一説によると母親の胸を探していたり、物を掴む練習をしているだとか…色々な説がある。

看護師さんは血圧検査をするためにバングル状の機械を腕につけるために赤ちゃんに近づく。

その時だった。
〔ゴキリッ…!!〕突然の出来事に、誰もが脳の処理が3秒くらい間に合わなかった。
“被害に遭った”本人でさえ

看護師「え??」

指はあらぬ方向へ捻じ曲げられ、布に血を垂らした時の速度で紫色に指が変色した。
指がぷらぷらとし、意思の伝達ができなくなっていているのが素人目でもわかる。


みんなが脳の処理を行っている間ニヤニヤと健吾君はまさに邪悪に笑う。

グーパーグーパーと手を開けて閉じては……

つきこ「な…なにが…え…」

唖然としてやっと誰かが言葉を言いかけて、その直後に甲高い悲鳴が響き渡る。

看護師「きゃああああああ!!?」

それはそれは大騒ぎになった。
幸い病院で折れたし、ヒビが入ったと言うよりも割と綺麗に折れていたので、元に戻りはしたらしい。動かすことも出来る。
痺れが残って感覚が無くなる後遺症を患ったがね。

看護師さんの信用度の問題なのか、噂程度の事件にしかならず、ニュースにはならなかった。
割と事件が起きても警察沙汰ってのには案外ならないもの。

もちろんつきこさんは謝ったけど、それよりも心の傷の方が深いらしくて話にならなかったんだそうな。

健吾君に試しに鉛筆を握らせてみたりもしたけれど、全然壊れないし、つきこさんが指を手の間に入れても特に力は弱く、何も起こらなかったらしい。

わたくしも幼馴染だから、知ってるけどそれ以降は4年くらい健吾君は普通の生活を送っていた。







〈5歳の健吾君の話。〉

わたくしはあんまり多く小さな頃のことを覚えてないけど、一つトラウマがある。
健吾君だ。
母親は小さなわたくしに指折り事件の話はしなかったし、健吾君からわたくしを遠ざけようともしなかった。
本人曰く、アレは夢だと本気で思い込む事にしたら案外どうでも良くなったみたい。
今思えば危機管理的にかなりのクソ親よねw
危険すぎる子供と一緒に遊ばせとくなんてさ


健吾君は活発でね。
一緒に虫取りもしたし、トカゲを捕まえるのが得意でね。
青い尻尾の変なトカゲを見せびらかしては笑う笑顔だけは天使みたいな子だった。
特に嫌がらせもしないし、美形ですごい構ってくれたし、何にもなくてずっと一緒だったら好きになってたかもしれない…

今思えば、わたくしの母親がイカれてるしわたくしも良い子だったから遊べてたけどつきこさんから見たら恐ろしい自分の息子と遊べる唯一の子として見られてた気がする。
だって、色々あの人はおかしかったんだもの。

毎回家に行くたびに高級そうなフルーツをたんまりとくれたし、お菓子も3袋くらいくれたし、凄い遊んでくれてありがとうって褒めてくれていたし…
小さな時は健吾君は優しいのにわたくし以外と遊んでるの見たことなくて凄い不思議だった…


小さなわたくしは健吾君と遊ぶの好きだったし、家に行くのも甘やかしてくれるから大好きだったんだ。

その日も健吾君の家に行った。
健吾君の家はとある団地の一角にあってね、中庭と言うか空き地はみんなが想像できないくらい自然に溢れてて、都会だってことを忘れてしまえるくらいには凄かった。
造花のラフレシアがあったり、手作りのブランコ。それにパンジーが多く咲いていたな…

しかも広いのでかくれんぼをその中庭でする事になったんだ。

2人っきりでやったけど、かなり面白かった…今でも良い思い出だ……

健吾君はかくれんぼをやめて、当時流行ってたムシキングだっけ?のノリで、虫を捕まえる事を提案してきた。
わたくしは女の子だけど、凄い男まさりで、ノリノリでOKしてたと思うw

でも、蝉だけは嫌いだからそれ以外にしてって条件を付けてた気がする。


それで、わたくしのためだと思うんだけど蝶々を網を持ってきて捕まえる事にした。

健吾「ほら!6匹目!」

わたくし「凄い凄い!」



健吾君は凄い虫取りがうまくて、わたくしなんて3匹くらいで辞めてたと思うんだけど、健吾君は20匹くらいは捕まえてた。

合計23匹くらいの蝶々がカゴいっぱいに入っている。
アゲハチョウにカラスアゲハにシジミチョウにモンシロチョウモンキチョウ…みんな外に出たがってたよ。
可哀想だからわたくしは逃す事を提案したんだ。

わたくし「ねぇ、可哀想だよ?にがそーよ?」

健吾君「ええええ!?せっかく捕まえたのに?」

中々健吾君は蝶々を逃がそうとしなかった。
よく考えたら、わたくしは虫を捕まえたら逃すのが当たり前だと思っていたけど、そうじゃない人も居るのかもって小さいながらに考えたんだ。
それならどうするのだろうか?食べちゃう?のかな…とか色々考えて聞いてみたんだ

わたくし「ねぇ、逃がさないのはいいけどさ、その蝶々さんどうするの?」

健吾君「こっちきてよ」

満面の笑みで健吾君は誘ってきた。
こっちと言われてわたくしは小さいし同じ子供だからってなんの警戒もなしについて行ったんだ…あぁ、今思えば凄い間違いだった。
暑いとか、適当な理由をつけてままの元へ帰るべきだったんだ。


健吾君は木陰の草むらの中へ入って行った。
とてもじゃないけど、普通誰も入ろうとはしないと思うし、大人じゃ覗くことも出来ないくらい狭くて暗かった。
あと3歳くらい歳を取れば入れなくなりそうなくらい狭い草むらだった

その中に入ると、キャンプ用のランプが置いてあって、すぐさま慣れた手つきで健吾君はそれをつけた。

そして、その途端凄い違和感を覚えた。
地面が外の地面と比べると暗いんだ。いや、黒いんだ。

健吾君「虫籠ちょうだい」

いつも通りの天使のような笑顔で虫籠をわたくしから受け取る。
その中に適当に手を入れて1匹…アゲハチョウを取り出した。
ここからはなるべく鮮明に覚えている会話を書くね。読みにくかったらごめん

健吾君「可愛いよね。生き物って」

わたくし「うん」

健吾君「まみんも可愛いよ」

わたくし「…う、うん」

まみんとはわたくしの偽名。
健吾君はわたくしを可愛いと言ってくれた。
多分あの時が初めて異性にときめいた瞬間だったな…

アゲハチョウを指鋏して色々な角度で見てニコニコかれは笑ってたと思う。

健吾君「俺さ…」

蝶々をクルクル回しながら
蝶の胸の辺りに親指と人差し指を添えて持つ。鋏持ちを辞めたんだ。

健吾君「俺さ…実は他の人と違うのかもしれないんだ」

わたくし「なんで?」

健吾君「ままがさ、まみんとしか遊ばせてくれないのも変だなって…それに、俺が何か握ろうとか体を使うっていうのかな?そんな感じの行動をする時にすごい青ざめた顔になるんだ」

わたくし「うん、でも…」

健吾君「それでちょっと前に気がついたんだ」

パタパタパタパタ…蝶が酷く暴れて鱗粉がランタンに照らされて、それはそれは綺麗に見えた。
でも、次の瞬間

〔グギィ…パンっ…!!〕生々しい音だった。
血というか、体液が辺りに飛び散った。
羽が地面に落ちて気がついた。
この黒い地面、よく見ると全部虫の羽だって。



健吾君「………あははは!!綺麗すぎる…はかないって言うの?苦しむ表情が一気に解き放たれた時の感じ…凄いと思わない?」

わたくし「…え…え……」

健吾君「……わかってる。やっぱ俺普通じゃないんだよな。正直今すぐまみんをこうしたい。
まみんはさ、唯一俺と一緒にしてもいいってままが思ってるから一緒にいれるんだ。
まみんと違って幼稚も行かせてもらえてないし…羨ましいのもあるけど、まみんが好きだよ」

いっぱい混乱したね…。
大好きな健吾君がいきなりこんな事を言い出すんだもの。

そのあとは無言になってわたくしの代わりにするようにして蝶々を22匹楽しそうにいつも以上に素敵な笑顔で粉々にして行った。

〔ブチュ…グチャ…パンっ…〕弾けて潰れて、また弾けて…
まるでマッチ売りの少女がマッチに火を灯すようにして快楽のマッチを刷ってるようだった。

健吾君「そろそろ、帰らないとね」

手を差し出してきた。蝶の液体でグチャグチャになった手を。

流石に遠慮した。

健吾君「え……俺のことやっぱ嫌いになった…?もう遊んでくれない??」

わたくし自身恐怖で引き攣った顔はしてなかったと思う。
健吾君がわたくしに酷い事をするとはなんだか思えなかったから。
でも、汚いなとは思ったから、正直に言ったと思う。

わたくし「…汚れてるから」

健吾君「ああ!そっか、そうだねごめんね…!」

慌てて手を引っ込めて、照れてるみたいだった。


それから普通に帰ったと思う。


親の都合上それからは全然会う機会がなかった。
実際それから現在まで会ってない。直接は。


その、直接はってのは…健吾君…名前は偽名なんだけどさ、今かなり人気な俳優なんだよね。
んで、インタビューか…記事で言っていたんだけど、「俺ずっと一途なんですよね」って言い方は変えてるけど、一途って言ってた。


……コレどう思う?


END


嘘と本当の配合率は5.5半々の話です。
怪談レストラン風に言えば…【シロップをかけた蝶の目玉スープ人間の指添え】いかがでしたか…?

ご堪能いただき、誠にありがとうございました。
またいらっしゃいませ。

続く

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ロムアンドのコレ超オススメ!
て言うか、安すぎるからさ、紹介したくってw
このセットできっと今よりも可愛いあなたが生まれるはずよ!!いい男ゲットだぜ!


話というかお題に沿ったアイテムも紹介!
今蝶々が欲しくなって仕方ないはず!!きっと男性でも付けるだけで幸せになれると思うし、絶対似合うから買ってみたらどうかな(*゚▽゚*)





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最終更新日  2023.06.25 19:47:35
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