はんぺん

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2019.03.21
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カテゴリ: ギャンブル依存症

カジノに弊害は無いのか? あるに決まってるだろう!!  カジノ(賭博)は、麻薬と同じ、はまったらやめられない。しかも、自分だけでなく、周囲をも不幸に巻き込んで、取り返しのつかない地獄が、待っている・・・

「維新の会」の松井(府知事)、吉村(市長)は、大阪万博の開催の目玉にするそうだが、カジノからの(あがり=儲け)を万博の有力財源にする構想らしい・・・他人の不幸を道連れにした(万博)とは、いったい何なのか??

韓国では、「賭博中毒者」が、激増している。日本のマスコミでも、何度も取り上げられてきたが・・・松井(府知事)、吉村(市長)たちは、このようなリスクには、見て見ぬふりをしてきた。いったんできてしまったカジノを無くすこそとは、想像以上に難しいという。

「韓国賭博問題管理センターの張孝強(チャンヒョガン)氏は『賭博中毒者は財産も社会的信用も失い、完治という言葉はない。日本でも自国民が利用できるカジノを作れば必ず起きる問題。まして大都市につくるのは自爆行為だ』と警告する。」 とある。

我々は、子供たち孫たちに、何を遺すのだろうか?

皆さんは、どう思われるか?        (はんぺん)

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もしカジノが来たら? シンガポールと韓国にみる光と影    2018-7-19    シンガポール=守真弓      舎北・〈韓国江原道〉=武田肇   朝日新聞

 政府が今国会での成立を目指すカジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案。安倍晋三首相は「世界中から観光客を集める」と経済効果を見込む。カジノは日本を潤すのか。弊害はないのか。先行するアジア2カ国の実情を見た。

 「来来来(ライライライ)!」

1万シンガポールドル(1シンガポールドル=83円)分の札束を手元に置いた中国人男性が卓上をどんとたたき、カードをめくるディーラーに向かって叫んだ。茶髪にプラスチックのピアス。高級ブランドの金のブレスレットをした手は小刻みに震えている。

 7月の土曜日、昼下がりのマリーナ・ベイ・サンズ。赤いカーペットに無数のバカラ卓が並ぶカジノでは、紙幣が次々と小さなコインに替えられていく。

 「3千シンガポールドルまでは使うつもりだ」と息子を連れて旅行中の中国人男性は言う。インドネシアから勤務先の病院の同僚25人と訪れた華人女性(46)は「毎年マレーシアかシンガポールでカジノをするのが一番の楽しみ」と笑う。

自国民は1日100シンガポールドルを払わなければカジノに入れない。その入場料収入は2012年度から16年度にかけて2割以上減った。この日も自国民用入り口は閑散としていた。

 利用者の大半を占めているのは外国人客。特に富裕層を含む中国の観光客が「東南アジアのカジノ業界を左右する鍵となる」 と格付け会社フィッチ・レーティングスはみる。

「カジノ好きは金払いがいい」

月餅(げっぺい)や干し肉など中華系に人気の品をマリーナ・ベイ・サンズなどのカジノに 卸す食品会社「エンパイア」は5年前の開業から毎年2割増しで売り上げを伸ばしている。カジノのVIP客のために用意される贈答品で、並外れた高額商品ばかり。最高級ブランデー「レミー・マルタン・ルイ13世」を使った月餅は4個で400シンガポールドル相当 。同社のケビン・クウィー社長は「カジノ好きの超富裕層ほど金払いのいい顧客はいない。彼らを引きつければ国内のどんな商売にも利益がある」と言う。

 不動産にも好影響をもたらしている。「金は金を呼ぶ。カジノ好きの中華系富裕層が1人、シンガポールに家を買うと一族や親類も後から家を買うことが多い」。不動産会社SRIのマーカス・リーさんは言う。マリーナ・ベイ・サンズ付近の高級分譲マンションは購入者の半数が近隣国の華人や中国人ら外国人だという。

 シンクタンク「センテニアル・アジア・アドバイザーズ」のマニュ・バスカランCEOは「シンガポールは華人社会で中国語が通じる強みを最大に生かし、裕福になった中国人のカジノ需要をうまくすくい取った。日本で同じことをして成功するかはわからない。自国の長所をよく考える必要がある」と指摘する。(シンガポール=守真弓)

韓国・江原ランド、6割が中毒者

 午前4時。韓国北東部、江原道 旌善郡(チョンソングン)のカジノリゾート「江原ランド」のタクシー乗り場に目を血走らせた人々の行列ができた。営業終了までバカラやスロットマシンに張り付いていた客だ。平日にもかかわらず2千人以上。「今日は300万ウォン(1ウォン=0・1円)すった」と、ソウルから来た70代の男性。

 6時間後にカジノが開くと、10分足らずで入場者は2500人に達した。「韓国人と外国人が一緒に遊べる韓国唯一のカジノ」がうたい文句だが、 外国人らしい姿はない 。韓国の政府機関によると、 1日平均8千人余りの利用者の6割は「賭博中毒者」だ。

ソウルから高速バスで約3時間。炭鉱が閉山した山間部に2000年、初めて 自国民が利用できるカジノ として誕生した。

韓国で賭博は禁止され、カジノは外国人専用だけだったが、政府が特別法で「抜け道」を作った。株式の51%を自治体などが保有する企業が運営。入場者は年間300万人を超え、売り上げは1兆5千億ウォン台を維持。約6600億ウォンを税金や地域振興を通じて還元する。

大都市のカジノは「自爆行為」

 その光は賭博中毒という影と裏腹だ。

「5時間で800万ウォンを失ったが郵便局で金を引き出し、今度は70万ウォンもうかった。それからはまった」

 江原ランドの近くに政府が設置した韓国賭博問題管理センターでカウンセリングを受ける元自営業者の金鍾九(キムジョング)さん(77)は6年前、初めて江原ランドを訪れた。

夫と商売する」とうそをつき、金さんから借りた数千万ウォンをカジノにつぎ込んだ長女を捜すためだ。ところが金さん自身もゲームに手を出し、中毒者になった。親子で失った資産は約4億8千万ウォンに上る。

 同センターの張孝強(チャンヒョガン)氏は 「賭博中毒者は財産も社会的信用も失い、完治という言葉はない。日本でも自国民が利用できるカジノを作れば必ず起きる問題。まして大都市につくるのは自爆行為だ」

中毒者の相談活動を続けてきた牧師の方恩根(バンウングン)さん(60)は、 江原ランド周辺で開業以来、約2千人が自殺したと推定する。 自殺の予告電話を受け、モーテルの部屋に飛び込んで止めた経験もある。家族関係が悪化して家に戻れず、サウナなどを泊まり歩く 「カジノホームレス」 もいる。

 江原ランド側は世論の批判をかわそうと、営業時間を短縮、中毒者の入場を制限し、施設内に無料で専門医らの相談を受けられる 「中毒管理センター」 を設けた。が、 地元の国会議員が情報公開を求めたところ、過去3年間、そこへ相談に訪れた約3万2千人の半数以上は「カジノの再入場」を求めるためだった。

 かつてカジノに賛成した地元の住民団体は今年、カジノに頼らない地域振興策を政府に要求した。しかし 約3千人を雇用するカジノの代わりを見つけるのは容易ではない

(舎北〈韓国江原道〉=武田肇)






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最終更新日  2020.04.27 01:11:21
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