歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2009.05.20
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テーマ: 短歌(1696)
カテゴリ: 心 想い



国の未来に命を掛けてきた明治人の気概は、今の日本のどこにもない。

一度手に入れてしまうと絶対に手放せなくなる「安定」というポジション。
平和が続いてきたことで骨身に沁み込んでいる「安定」と概念。

そこから外れる事への恐怖と不安。

人を考える場合にどの部分に価値を置くかで存在の意味が違ってくる。
生物学的な見地か、あるいは万物の霊長としての見地か。はたまた神を持つ特殊な存在としてか。


地上の営みにおいて安定というものが果たしてあるのだろうか。
弱肉強食、自然淘汰。生々流転、諸行無常。

安定を手に入れたと思っても、次の瞬間には命を脅かされるかも知れない。そんな不条理は人間にとっても例外ではないでしょう。

安定期に育った今の若者の悲嘆にくれる様子は、安定以外を知らないゆえの絶望に満ちている。
少なくとも団塊の世代以前の日本人は、もう少し世の中に対する心構えが違がっていたように思う。


生まれ落ちたその時代によって人間の有り様が違ってくるのは仕方のないこと。
しかし、人間は過去の歴史を認識することでそれをカバーできるのが他の動物と違うところでしょう。

運命や宿命と言ってしまえばそれまでのもの。
しかし、真摯に生きるか不遜に生きるか、傲慢に生きるか謙虚に生きるかを選択できる余地は残されています。


どうすれば良いかはだれでも分かっている事なのに、それを個人の意志でやり通すことが案外難しい。

初めて経験する人生の毎日毎日が、目先の事で精いっぱいのまま過ぎてゆく。
それが限界をもった人間という生き物の正体なのでしょうか。

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最終更新日  2020.02.21 13:51:22
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
「ジグソーパズル」  自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

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