歌 と こころ と 心 の さんぽ

歌 と こころ と 心 の さんぽ

2018.09.19
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カテゴリ: みそひともじ

♪ 光というお題を孫にぶっつけて歌詠みたるも返りきたらず






 応募する歌を決めかねていたがようやく確定し、毛筆の練習をほんの3日ばかりして清書。ミッキーマウスの丸い切手を貼って、宮内庁宛てに投函してきた。
 やっと懸案の宿題が終わって、ホッとしているところ。


 イマイチ納得できず、除外した歌の幾つかをメモしておく。

♪ 幼子が両手を上げておどけゐる光の文字がゆれているやう
(光という文字は、人が立って火をかざしている様を表している)

♪ 右の眼に光の失せし部分ありて医師おもむろに剥離を告げる
(右に次いで左の眼も網膜剥離を経験している)

♪ 変態を終へて迎えししののめの光にぬれゐるアオスジアゲハ
(アオスジアゲハの羽化の観察と、薄明に見た神秘的な姿)

♪ 酒倉のうす暗がりに光いるゆかた姿のちいさなピアス
(酒倉で酒を飲みながら聴いたジャズライブの時の光景)


 どの歌も短歌として歌うべき 心のありよう が表現できておらず、肝心の下の句が甘い気がする。
 試合の前のスパーリングでたっぷり汗を流し、本番前に息が切れてしまったボクサーみたい。あるいは、散々ファールで粘られて挙句の果てにフォアボールを出し、ボロボロになっているピッチャーのような・・・。
 読み手に深く訴えてくるものがなく、ほう、それで? で終わってしまっている。

 提出した歌が果たしてどうなのか、あまり自信がない。才能がないのに大リーグに行きたいと思っている草野球のピッチャーのようなもの。
 でも諦めはしない。日本語という「ことば」が好きなだけなのかも知れないが、表現するという行為には魅力があるし、やっぱり短歌が好きなんだからしょうがない。

 まあ、三歩進んで二歩下がる感じで行けば、一歩は必ず前に進んでいくわけだし・・。止まってしまわないことだ。毎日、飯を食べて雲子をするように(それがいい雲子かどうかは別にして)、莞爾と笑って歌を詠んでいこうと思う。

♪ 無節操 無理無駄無茶の無内容 無定見なるわが歌の日々







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最終更新日  2024.08.19 07:07:31
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
「ジグソーパズル」  自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

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