歌 と こころ と 心 の さんぽ

歌 と こころ と 心 の さんぽ

2018.11.08
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カテゴリ: みそひともじ

♪ ポリシーに揺るぎなしなり滑革(ぬめかわ)の光しなやかに猫族は生く







 捨てられて雨の中を一週間以上、はらぺこでうろついていていた。辿り着いたこの家の前で二日ほど鳴いていたと思う。家の中では、飼っている猫がいるので2匹になるのはどうしたものか、かなり迷っていたらしい。そこで次男(当時24歳)さんが自分で勝手に決めて、家の中に入れてくれたんだ。命の恩人のこのお兄ちゃん、それからずっと甘えっぱなし。

 猫好きの家族らしく最初に飼った猫は、小学生だった長男さんがゴミ置き場で鳴いていたの助けたんだって。ママチャリの前カゴに入れて連れ帰って来たらしい。チャミーと名付けられたそのメス猫。やんちゃで活発なおてんば娘となって、よく小鳥を捕まえてきたそうだ。
 チャミーなき後に来たアンリというオス猫は、2年ほどでどこかに行ってしまったそうだ。
 その後に出入りしていた「オヤカタ」というあだ名で、とても信頼されていた「ギン」という猫。かなり高齢だったようだけど、僕をとてもかわいがってくれた。オッパイが恋しい僕は、まとわりついて煩かったろうに、お母さんのように面倒を見てくれた。喧嘩も強く、男気があって面倒見のいい、ホント、立派なオッちゃんだったなぁ。
 会いたいなあ。大きくなった僕を見たら何というかなあ。


 何と言ってもここは環境がいい。隣の家の庭がL字型に接していて結構広く、だれも常住していないのがいい。気楽に出入りできて、そりゃあもう良いあそび場だ。塀に囲まれているので、他人の目気にせずにいられて安心だし。
 極たまに、他所からオス猫がやって来ることがある。
 そんなときは、温和で臆病と思われているようだがそうじゃないところを見せつけてやる。この楽園を侵略するものは、絶対に許さない。ハクビシンが来た時なんか、かなりビビったけど追い返してやったよ。
 体重が7.5キロ。8キロあったが最近ちょっと減った。壮年期を迎えるに当たって、これを維持なら上等でしょうか。



好きなジッちゃんの椅子で、ぬくぬくとキモチイイ昼寝。

 2歳児の脳を持つのが自慢だ。孫ちゃんが1歳のころ、声を上げて近づいてくるのが恐かった。一方的につき進んでくるので対応に困る。どうしていいか分からない。得体のしれない生きものって感じでなんか苦手だった。ふん、そんな事も分からないのかって、けっこうバカにしてたけど、最近はもうすっかり追い越されちしまった。

 まあ僕もツンデレなんて言われている自己中だ。それが自分の性格なんだからしょうがない。忖度とか斟酌とかはまったく苦手。思ったことを口に出し、やってもらいたいことだけはハッキリ言う。それで、ジーちゃんバーちゃんの言うことを聞かない。聞こえないふりをする。というより理解しようとする気が起こらない。
 孫ちゃんが2歳のころと同じことをやっている。まあこれからもずっと、これで行くしかない。それが僕のポリシーだから。

 しかしどうでもいいけど、ここの頑固者同士の夫婦口喧嘩。最近、質がかなり落ちたように思って眺めている。僕みたいに聞き流していればいいものを、一々つっかって売り言葉に買い言葉。最近は尾を引いたままで、空気が重い。齟齬か確執かなんか知らないが、まだまだ若いって事なのかねえ。

 「猫のふり見てわがふり直せ」って昔から言うじゃないの。いいかげん大人に、いやジジババになって好々翁媼とかになれないもんかねぇ。







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最終更新日  2018.11.10 11:00:51
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
「ジグソーパズル」  自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

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