歌 と こころ と 心 の さんぽ

歌 と こころ と 心 の さんぽ

2020.11.04
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♪ 朝まだき聞きなれぬ音す暗がりに何か食べおる丸き猫の背

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 爺さまベッドで寝ていて、4時半ごろに爺さまがトイレに行ったので僕も一緒について行った。餌をもらうためだ。それからはベッドには戻らず、夜の逍遥に出掛けた。

 5時頃だったか、爺さまがうつらうつらしていると、ベッドのそばで何かがくちゃくちゃくちゃくちゃと音を立てている。猫がいるのだろうけど舐めて毛繕いしているのとは違う、何かを食べている様な音だ。トイレに起きて寝付かれずうつらうつらの眠りたいタイミング、起きて確認するのも面倒だ。でも、いつまでも続くその音がどうも気になる。ぼんやりした目で暗い中を見ると、押し入れの前に屈みこんで何かしている。

 そう、僕が小鳥の雛を食べていたのです。なんでわざわざベッドの側まで持って来たかって? 爺さまに見せたかったけど眠ってるし、生まれたばかりの雛なのですぐに死んでしまったし、小腹も空いていたので・・・。何の鳥か知らないし、身体が勝手に動いて、何か知らないうちに咥えていた。キャットフード以外のものを食べるのなんて、いったい何年振りだろう。

 夜が明けて起き出した爺さまが、その小さな残骸を見つけて孵化したばかりの雛だと分かったみたい。
 先日はアランが、もうすぐ巣立ちというキジバトの雛を捕まえてきた。それを知って、僕も忘れていた「獲る」という感覚が刺激されたのかも知れない。しかし、こんな小さな雛だ、獲物だなんて言えたもんじゃない。それで、「アランに知られる前に喰っちまおう」と思ったのかも知れない。

””

 来年の4月になれば解体工事が始まって、庭木もろとも取っ払われてなーんにも無くなってしまう。今年は柿の実が殊のほか少ないのは、このことを暗示している様に思えてならない。餌となるものが無くなり、野鳥が飛び交うようなところではなくなってしまう。「もうここへ来てはいけないよ」と・・。
 今朝も、夜明けとともにヤマガラとシジュウカラがやって来て、一個だけ熟した柿を啄んでいた。

このブログは8月22日より、飼い猫ピピの目線で書いています。タイトルの頭に ◇ が付いてますが一部例外があります。
 日によって文体が違ったりしますが、そのうち一つの形に収斂していくと思いますのでそれまでは、未熟さを面白がりつつやり過ごして頂けるとありがたいです。






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最終更新日  2020.11.04 09:22:04
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
「ジグソーパズル」  自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

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