歌 と こころ と 心 の さんぽ

歌 と こころ と 心 の さんぽ

2022.12.02
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カテゴリ: 心 想い

♪ 哲学で腹は膨れず殺生に今日も加担の一日が過ぎ


 本を返却しに、いつもの様に裏道を歩いて図書館へ。坂を駆け上がるのと夕陽を見るのと3つの目的があった。前回は少し遅れた夕陽に間に合わるために4時過ぎに出たのに、ほんの少し少し遅かった。

 北西の風は弱まっていたものの西の空には厚い雲があって、その雲の中に沈んでいくところだった。地平の際に雲はなかったので辛うじて最後の瞬間には間に合った。



 坂を下って図書館へ。なんか暗い。
 入り口を入ったところにスタッフがいて「システム障害で臨時休館なんです」
「えー! 何時からですか?」
「3日前からです」「復旧の目途が立っていないんです。ホームページで確認してください」
 そういえば出る前にカミさんがそんなようなこと言っていた。3日前のことなので、もうてっきり復旧しているものだと思っていたらしい。

「しょうがない」同年齢くらいの男性がやって来た。防寒着に小さなリュック姿。
「歩いて来たんですか?」
「ええ、長浦ですから近いです」その割には万全の出で立ちなので、まだしばらく歩くつもりなのかもしれない。



 15分後に元のところへ。夕陽の名残が雲を染めていた。
 暗くなりかけた裏道へ入ると、遠くにカラスの鳴き声がする。塒があるらしい。カラスはときどき塒を変える。最近はこんなところに集まっているのか。

 あちらこちらから申し合わせたようにやって来る。いったん木に止り、また飛び上がったりしている。徐々に落ち着いていくのだろう。


 上弦の月が出ている。1週間後が満月(新月)で、月齢 7.2の月だ。
 この少し高くなっている向こう側に山茶花の木がたくさん植えてある。見事に咲いているはずだが、薄暗くなってきたので行っても無駄だろう。



 少し行くと小高い場所にひときわ大きな木があって、カラスが鳴きながら盛んに飛び回っている。どうやらその木が塒のようだ。



 テレビで数百羽のカラスが集まって困っているのを、如何に追い払うかというのをやっていた。“カラスの鳴き声を利かせる” というもので、どうしてそれで追い払えるのか不思議だったが、説明を聞いて納得。

 カラスの「警戒の声」を流すのだ。効果てきめん。危険を察知して、一斉に逃げ出していった。頭がいいカラスの事、直ぐに戻ってきてしまうらしい。何度もやるというが、オオカミ少年と同じで間もなく見透かされるのがオチだろう。




 図書館ぐらいは生活に支障はないが、銀行のATMとかいろんなところでこういう問題が起きている。機械はこういうトラブルを起こす。今まで出来ていたことが突然できなくなるというのは、ハイテクとは言えないんじゃないか。絶対に回避できないようなら、過度に依存するのは考え物だ。

 ジェット機などはフェールセーフ(fail safe)というのがあって、故障した時、常に安全性を確保する方向で壊れるように制御する設計手法がとられている。そして、フェールソフトというものがあり、機能を縮小しながら処理を継続(飛行機のエンジンが壊れても継続して飛び続ける)させたりしているらしい。

 これをもっと完璧なものにして、システムそのものの故障個所が瞬時に分かるようにしないと。
 機械に頼って機械に振り回されるなんて、何とばかばかしいことか。便利なんだからそのぐらいは我慢しろというのかもしれないが、人間に出来ることには限度がある。自然界を模倣して何とかやっているのが実状で、もっと謙虚にならないと。そのうち飛んでもないことになる。

 犬や猫、他の動物に対しても、人間と比べて「頭いい」とか「凄いねー」などと言いがちだが、それこそが自然界を舐めている証拠だ。人間に無い能力を自然界の生物は持っているのに、そうは思えない。すべてテクノロジーで解決できると思い込んでいる人間。


 精子の数が激変しているという事実をご存知だろうか?「 ナショナル ジオグラフィック 」の記事を読んで驚かない人はいないと思います。


クリックで「ヒトの精子の減少が加速、70年代から6割減」の記事へ






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最終更新日  2022.12.02 09:12:20
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
「ジグソーパズル」  自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

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