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先日我が家の庭に紛れ込んでいた、クワガタに新居を用意することにした。ベランダの片隅に置き去りにされていた飼育ケースに入れたのだが、蓋のプラスチックの一部が風化して、ちょっと触っただけでもポロポロと折れてしまうことがわかったからだ。新しい飼育ケースと、朽木や昆虫マット、昆虫ゼリーを購入して、飼育環境を整えて引越しさせた。かなりお腹が空いていたのだろう、昆虫ゼリーを見つけるとササッと駆け寄り、食いついたまま離れようとしなかった。それにしても、なぜたいして大きな木もない我が家の庭にいたんだろう?背中の甲羅(?一番上の黒くて堅い羽)が取れてしまっているので、息子は「鳥にやられたんだじゃない?」と言ったが、しかし娘は、「上の階で誰かが飼ってて、羽が取れちゃったから、捨てたんじゃない?」と言った。そういえば、そろそろ夏休みも終わりかな?と思う頃、洗濯物を干していたら、羽をもがれたセミが、何匹もバタバタと庭に落ちてきた事があった。もう夏も終わりで、セミの死骸をよく見かける時期ではあったのだが、あまりにも不自然で、しかも片側の羽をもがれて芝生の上でばたついているセミが哀れで、あわてて拾って、近くの大き目の木の幹に放してやった覚えがある。もしかしたら同じ犯人の仕業だろうか?だとしたら許せないことだと思う。クワガタ君が我が家に来た日は、普段なら庭に出るような時間帯ではなかったのだが、その日は、朝からバタバタしていて、洗濯物を干すのをすっかり忘れていて、あわてて干しに庭にでた。いつもの時間に庭に出なかったので、イチゴ達もなんかしおれ気味だったので、ついでに水を~と思って水道のところに行ったからこそ、横の植木鉢のそこで、もぞもぞしていたクワガタに気づくことになったのだ。もし、あのひいつもの時間に私が庭に出ていたら・・・・クワガタ君は、植木鉢の底で天に召されてしまったか、鳥の餌になっていたかもしれないと思う。つまり、幸か?不幸か?縁あってクワガタ君は我が家の一員になることになったのだ。実は、我が家にいるもう1匹のペットの亀も、8年前に偶然舞い込んできたのだ。その亀は、私の実家のコンクリートで囲まれたガレージのごみの中をもそもそ歩いているところを拾われたのだ。その日は、私の父が亡くなった翌日で、私たちは、父の葬儀の準備をするために、実家のガレージを片付けていた。一人暮らしだった父は、ガレージの掃除をまめにするような人ではなかったので、ガレージの隅っこには、枯葉などが吹き溜まりのようになっていた。しかし、葬儀の準備のために家の中の物をガレージに運び出さなくてはならず、私は弟のお嫁さんとガレージの掃除をしていた。そのとき、義妹が「キャ~!」と叫んだ。彼女は、枯葉の中でもぞもぞしているものを、ゴキブリかねずみだと思ったのだという。しかしよくみてみると、それは体長5cmほどの銭亀だった。はじめは我が家で飼うつもりはなかったのだが・・・。「まあ、孫と一緒に暮らしたくて、おじいちゃんが亀の姿になったのね」などと、まるで亡くなった父が、亀に生まれ変わったようなことをまことしやかに言って泣き崩れる親戚のおばさんがいて・・・我が家で引き取らざるを得ないことになったのだ。亀に生まれ変わったといわれた父もかわいそうだと思うが、あののんべで口が悪かった父の生まれ変わりにされた亀も不憫な気がした。それから、8年。亀はすくすくを成長し、今では体長15cmくらいになった。クワガタ君も、出来れば長生きして欲しいな~。
2004年10月31日
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今日は朝から雨の中、子ども小学校の授業参観&バザーに行ってきました。雨ということで、校庭で行われるはずの模擬店が、全て校舎の1階の廊下に移ったので、もうすごい人でした!しかもバザーのイベントとして、娘の中学の吹奏楽部の演奏会が体育館で行われたので、そちらも行ってきました。行進曲で有名な「雷神」をはじめ、「ジュピター」や「ジンギスカン」など、アンコールを含めて8曲の演奏を聴いて来ました。娘の所属する吹奏楽部は、毎年市の代表になっていて、TBSの子ども音楽コンクールでも金賞をもらったりしているので、中学生の演奏とはいえ、結構本格的でした。娘も、毎日遅くまで練習をしていて大変なようですが、頑張って演奏している姿は、とても輝いて見えました。
2004年10月30日
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突然珍客が舞い込んできた。今朝庭で洗濯物を干していて、ついでにイチゴ達の水遣りをしようと思って水道の所にいくと・・・。水道のすぐ横に置いてあった、植木鉢の中でなにやらゴソゴソと動くものが。覗き込んで見たら、黒い虫がいる。「キャ~、ゴ・キ・ブ・リ!!」と叫びそうになって、なんか様子が違うことに気がついた。なんと小さなクワガタだった。片方のハネがもげてしまっているが、それなりに元気なようだ。こんな都会のマンションの庭に、いったいどこから紛れ込んだのだろうか?でも、寒さに向うこの季節、放っておくわけにもいかず・・・。あわてて、飼育ケースにあまっていた昆虫マットを敷いてとりあえずそこに収めて、家の中に入れた。小学6年の息子が帰ってきたら、一体どんな顔をするだろうか?それより、飼うなら飼うなりの用意もしなくちゃいけないかぁ~・・。さて、季節外れの珍客は、我が家を気に入ってくれるだろうか?
2004年10月29日
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23日に起こった地震は、あまりにも多い余震の影響もあり、被害が拡大し続けている。ニュースで流される現地の情報を見ると、昔から大きな地震が来ると脅かされ続けてきた地方に住む私は、他人事に思えない。しかも、私は根っからのおせっかいな性格。なにか出来ることはないか?と気をもんでしまう・・・。今やっぱり必要なものは生活用具だろう。救援物資を送ることぐらいなら出来るかもしれない。でも、私に出来ることといったら、子ども達が小さい頃に着ていた洋服を送ることぐらいしかない。我が家も子どもが小さい頃に、お古をよくもらって重宝した。中には、丁度時期的に同じようなものをもらって、着せる時期を逸してしまったものもある。寒さをしのぐだけなら、そんなコートやセーターを送ってあげたら、役に立つかな?とも思う。でも、なんせ我が家もお古でもらったもの。自分の家の子に着せる分には、多少のシミがあっても気にならないけど、救援物資として、顔も知らない方に送るには少し気が引ける。避難所の狭いところで窮屈そうに遊んでいるお子さん達を見ると、うちの子達が小さい頃に使っていた、リカちゃん人形のセットや、ウルトラマンのお人形とかもいいのかな?とも思う。でも、もう中学生になってしまた我が家の子ども達が使っていたおもちゃなので、壊れているわけではないがお古でもらったものも入っているので、冷静に見るとちょっと古ぼけているように思う。新品を用意できるだけの経済力があるわけでもないのに、救援物資なんて送るのでしゃばった行為なんだろうか?どうにか力になりたいという気持ちはあるものの、今一歩の勇気が無くて、なんとなく送ることにしり込みしてしまうっている。
2004年10月28日
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昨日は、娘が参加した。「子どもの音楽の祭典」というコンサートに行ってきました。これは、某市が市制○○周年の記念行事として、市内の小・中・高校生総勢600人による、合唱と吹奏楽の演奏で構成されたコンサートで、会場となったのは、今年の春にこけら落としがされたばかりの新しいホールでした。休憩を挟んだ二部で構成され、一部では高校生による演奏と合唱を主に行いました。今回の市制○○周年を記念して、子ども達から詩と曲を公募して作られた歌も披露され、その表彰式も行われました。休憩後、いよいよ娘がステージに上がる二部が始まりました。まずは、小学生によるハンドベルの演奏。これは、本当に見事でした。ホールの音響設計もいいのだと思いますが、ハンドベルの澄んだ音色が、損なわれることなくキレイに響き、伸びやかでやわらかいハーモニーが、ホールを包み込んでいました。その後、中学生によるマリンバ2重奏とサキソフォンの4重奏と続き・・・それに音が一つづつ加わるような形でピアノの伴奏が入り小・中・高校生による合唱が始まりました。その滑らかな流れと和音の美しさは、久しくクラシックのコンサートに足を運んでいなかった私にとっては、心の中の何かを呼び覚まされたような感覚で、素直に感動できました。実は娘達は、二部のステージが始まってから合唱が終わるこの時点までずっと、ステージ上の席で、楽器を抱えたまま、殆ど微動だにせずに待っていたことになり、緊張して疲れただろうな~という感じでした。そして、ようやく娘達吹奏楽のメンバーによる演奏が始まりました。エルガー作曲の「威風堂々」など3曲を演奏したのですが、今回のメンバーは、市内中学・高校の吹奏楽部からの選抜メンバーということで、全体で一緒に練習が出来たのは1回だけでした。それだけに、きちんと演奏できるのだろうか?と心配していたのですが、そんな不安は微塵もかんじさせず、しかも中学生と高校生とは思えないほど、堂々と、そして見事な聴き応えのある演奏でした。娘は、中学に入ってから、初めてトロンボーンという楽器を手にし、土日も夏休みも返上して、マウスピースが当たるので唇を真っ赤に腫らしながら練習してきました。その成果が、こんなステキな形になって帰ってきてくれたような気がして、私は、カメラのファインダー越しに娘の姿を追いながら、目頭が熱くなるのを感じました。娘が帰宅してから話を聞くと、今回他の中学にも友達が出来たらしく、住所の交換をしてきたと嬉しそうに話してくれました。娘の中学では、吹奏楽部は40名近くの在籍があります、それだけに、いろいろな派閥のようなものがあってここのところちょっと揉め事が多かったのですが、友達になった子の中学は、全部で9名しかいないので、どんなに一生懸命練習しても、どの大会にも出場できないのだそうです(25名以上必要なので)その新しい友達と話すことで、揉め事が多少あったとしても、自分達は環境的に恵まれているのだとそう思ったそうで、同じ学校から参加した子と「いろいろあるけど、でも頑張ろう!」と話したそうです。新しく友達になった子にも、自分達の分までいろんな大会で頑張ってと激励をもらったようです。少しづつ、娘は娘なりに自分の足で歩き出しているのだと思います。その歩みの向こうに何が見えるのか、何を見つけるのか?それは私にはわかりません。でも、娘が見つけてきたものを、娘が大事にするのと同じように、私も、その想いとか気持を大事にして、これからもサポートしてやろうと思いました。
2004年10月27日
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最近私のメールアドレスには、見慣れないアドレスからのメールが舞い込むようになった。まるで友達から来たような内容だが、送信者にもメールの内容にも覚えがないので、受け取った人はアドレス間違いだと思い、親切心から「アドレスが違いますよ」と返信したくなる。しかし、これは巧妙に仕組まれたアドレスを回収するための手段なのだ。昨日私のところに来たものなどは、件名「間違っていたらごめんなさい。」 本文「突然のメールすみません。ちょっとお聞きしたいのですが、このメールアドレスは○○君ので合っていますか?間違えてアドレス帳の中身を全部消してしまったので記憶を頼りにメールをしてみたんですが・・・お手数ですがお返事いただけたら嬉しいです。」完全に、間違いだとわかるメールであるが、「確認したいので、お手数ですが・・・。」と返信を促している。ある程度ネットの事を知っている人でも、つい引っかかってしまいそうだ。他にも「写真できたよ!」「このあいだの件だけど…」などなど、さまざまな、間違いメールを装ったものが出回っている。 しかし、このメールに返信をしたら大変なことになる。卑猥な内容の広告等が連日山のように届き、このアドレスは使い物にならなくなってしまう。このようなメールを使った事件が多発している。他にも、成人系情報のメルマガが突然送り付けられてきて、それを解除することによってアドレスを回収されてしまう場合もある。また、成人系サイトへの架空請求のメールや、金融機関やクレジットカード関係の業者を装ったメールがある。特に最近、この個人情報のIDや暗証番号を聞きだそうとする「フィッシングメール」と呼ばれるものが急増している。「いわゆる「フィッシング」事案への注意喚起について 平成16年6月4日 警察庁」 1 「フィッシング(Phishing)」とは 「フィッシング(Phishing)」とは、銀行等の企業からのメールを装い、メールの受信者に偽のホームページにアクセスするよう仕向け、そのページにおいて個人の金融情報(クレジットカード番号、ID、パスワード等)を入力させるなどして個人の金融情報を不正に入手するような行為であり、その情報を元に金銭をだまし取られる被害が欧米を中心に広まっています。今後、日本においても同種の形態による被害が予想されるところです。 2 注意喚起 不自然な形で個人の金融情報(クレジットカード番号、ID、パスワード等)を聞き出そうとするメールに対しては、メールを送信してきたとされる企業の実際のホームページや窓口に問い合わせて確認するなどご注意下さい。 また、金銭をだまし取られるなど被害を受けた場合は最寄りの警察署までご相談下さい。 (http://www.npa.go.jp/cyber/chuikanki/160604_1.htm)」と警察庁でも注意を呼びかけている。 先日も、VISAカードの暗証番号を入力させようとする日本語フィッシングメール出現(11/9 INTERNETWatch http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/11/09/5328.html)したが、フィッシングメールによる詐欺はまた新たな進展を見せはじめている。「フィッシング詐欺:メール開封だけで偽サイトに誘導 英メッセージラボ社は、メールを開封しただけで偽のウェブサイトに誘導する新手のフィッシング詐欺の手口を確認したと発表した。これまでのフィッシング詐欺メールは通常、掲載されたリンクをクリックしなければ安全だった。 (2004/11/16 asahi.com http://www.asahi.com/tech/hotwired/TKY200411160286.html)」 この手のフィッシングメールや、アドレス回収業者のメールは、ウイルスメールとちがって、専用のソフトで削除することもできない。スパムメールとしてアドレスを受信拒否にするなどの対策を取れなくもないが、毎日のように違うアドレスで送られてくることが多く、対応しきれないのが現状だろう。つまり、受け取ってしまう可能性は誰にでもある。だとしたら、それを受け取った時にどう対処するべきなのかということを、日頃から警察庁のHP(http://www.npa.go.jp/nettrouble/index.htm)などで情報を収集して、自分の身や個人情報を護るための知識を身につけておくべきだと思う。2004.11.24 オリーブニュース掲載
2004年10月03日
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わが家ではここ最近、夕方になると必ず電話がかかってくる。電話の主は、大学生と名乗る若者達だ。私が電話に出るとその若者達は「私、○○大学の××と申します。今大学の仲間と子ども達に勉強を教えるためのサークルを作って活動しているんです。別に家庭教師の勧誘をしているわけではないんです。ただ、今のお子さん達に勉強の仕方とかポイントとかを教えてあげたいとので。」と殆ど同じ内容の事を言う。 しかし、そう語る若者の背後からは、どこかのコールセンターから電話をしているらしい、大勢の人が同じマニュアルに従って電話をかけているらしい雑音が聞こえいる。この状態のどこが大学のサークル活動なんだといいたくなる。私の学生時代には、家庭教師の生徒は、大概は知り合いからの口コミや、郵便局などに無料でチラシを貼らせてもらって募集をしたものだ。この電話が、どこかの家庭教師紹介所がやっていることなのだとしたら、なんと効率の悪い宣伝方法だと私は思う。母親という立場から言わせてもらえば、家庭教師として子どもの勉強をみてもらうということは、子どもを任せるということになる。しかも、家庭教師なら自宅に招きいれることになる。すぐにうそだとわかるような言葉で勧誘をしてくるような不審人物に、家庭教師の依頼をすることはありえない。それどころか、主婦の一番忙しい夕飯時に時間を割かれるという迷惑行為として、文句を言いたいと思うほどだ。 しかし、これも事が緊急を要しているわけではなく、何度となく同じような電話が来ているので、「あ、またか」と思って冷静に対処が出来るのかもしれない。数日前には、中学3年生を含む数名の若者が、「オレオレ詐欺」の容疑で逮捕された。また、先月震災にあった新潟の被災者関係の方々にも、同じような手口で被害あわれている方がいるという。これらはみな、家族だからとか関係者に関することだからということで、電話をかけ来た人物の身元を良く確認することなく、慌てて対処をしてしまった結果、事件が起こっている。 これらの状況を受けて、最近では電話の受け答えに関してのマナーが変わってきているのだという。少し前までは、まず電話を受けたら、「はい、○○です」と自分の姓を名乗るものだったが、最近は「ハイ」とだけ言って、名前を名乗ってはいけないということになったらしい。そのために、電話をかける側も変わってきた。相手が「ハイ」と電話に出たら、まず「○○さんのお宅ですか?」と確認をしてから、自分の名前を名乗るようにするのが正しいマナーだという。実は私は、この電話に出たら、「最初に『ハイ』とだけ言う」ということに馴染めず、無意識のうちに名乗ってしまうことが多かった。しかし勧誘の電話が急増してから、横で電話の応対を聞いていた夫に、「電話に出たら、絶対にこっちの名前を名乗っちゃだめだ。余計な情報を相手に与えることになるだけだぞ」と念を押され、意識をして名乗らないようして、例え明らかに子どもからの電話だとわかっていても、必ず相手に名乗らせるということを徹底している。 まあ、オレオレ詐欺の犯人達が、マナーに乗っ取った電話のかけ方をしてくるとは思わないが、家族同士でもきちんと相手の名前を確認しあうことで、詐欺に合わずに済んだという人の話も聞いている。最近は、犯罪もだんだんと手口も巧妙になっているので、そんな簡単な方法で、防ぎきれるわけではないと思う。しかし、顔の見えない相手からの情報は、相手の素性も情報の内容もきちんと確認をする癖をつける。これは身を護る一つの方法として有効なことだと思う。 - 2004.11.17 オリーブニュ-ス掲載原稿 -
2004年10月02日
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新潟中越地震の発生から1週間以上が経った。依然として余震が続く現地では、避難生活をしている方も多く、車の中での寝泊りを強いられている方も多いという。そんな現地の方々のために少しでも役に立ちたいと、全国から救援物資が続々と届いているという。しかし、被災された方々の生活環境が日に日に変化をしている現地と、交通事情などから通常よりも到着に時間がかかる救援物資との間に、差異が生じているらしい。 ニュースでは、余ってしまった救援物資を保存するために、急遽空いている倉庫をいくつも借りているらしく、倉庫に山積みされた毛布やカップラーメンの整理のために多くのボランティアの方々が汗を流している映像が流れていた。しかしこれは、比較的大きな都市や避難所でのことで、個人的に近所の数件の方が協力して生活をしているような小さな避難所では、水も食料も充分には足りていないところも多いという。 多発する余震やライフラインの寸断などで混乱し情報が錯綜している現地と、寸断された交通網などの輸送状況を考えると、仕方がないことなのかもしれない。しかし、救援物資の整理などで、現地の貴重なボランティアの労力を割いてしまうことには疑問を感じる。しかしこれは、約10年前に起きた阪神大震災の時にも、同じようなことがあったと記憶している。だとしたら、その時の経験を生かしたマニュアルのようなものは、行政に配布されなかったのだろうか?救援物資を、直接現地に運び込むのではなく、近隣のもう少し余裕のある場所に運び、整理をしてから必要に応じて現地に運び込むなどの対策はとれないものなのだろうか? また、報道のあり方などにおいても、阪神大震災での経験が生かされているとは言いがたい気がする。地震発生直後、各テレビ局では途中まで放送しかけた通常の番組を中断し、特別番組に切り替えた。しかし、日暮れ直後ということもあり、現地から入ってくる情報は少なかった。そのために、どこの局を回しても同じ情報が繰り返し流されるだけ。唯一NHKの教育テレビだけが、安否確認のための情報を専門に流していた。しかし、テレビを視ている人達全員が、地震のニュースに関心を持っている人ばかりとは限らない。現に私の知り合いのお宅では、小さなお子さん達が楽しみにしていた番組が中断されてしまったために、そのことを子ども達に説明するのが大変だったという話を聞いた。大きな災害が起きたのだから仕方が無いと言えばそうなのかも知れない、しかし、全局で一斉に同じ情報を流す必要はないと思う。 その後、どの局も同じようにヘリコプターを飛ばして空からの取材を行っていた。孤立してしまった村ではそのヘリコプターに向けて地面にメッセージを書いてSOSを出した場所もあったが、阪神大震災の時には、報道のヘリコプターの騒音で瓦礫の下で救助を求める人の声がかき消されてしまい救助が遅れてしまったというニュースが流れたこともあった。単に視聴率を取るためのスクープ映像の獲得という部分に焦点が行っているために、必要以上にヘリコプターを飛ばしてしまうような現象を生んでしまうのではないだろうか? 現地から絶え間なく送られてくる情報によって、離れた場所にいる私たちにも、現地の情報が届けられるのだが、情報の量が一箇所に集中すれば、受け取る側はその場所にばかり目が向いてしまう。そのため、情報が強調されたように思われ、救援物資なども過剰に反応が出てしまう結果にも繋がるのではないかと思う。今後は、ひとまず視聴率などの高い番組を作成するためではなく、各テレビ局で協力をし、被災した地域を各局で分担して責任を持って報道するなどのシステムは作れないだろうか?そうすることによって、情報の錯綜ももう少し抑えられ、地域別に細かいフォローも出来るのではないだろうか? 今ネット上で盛況なブログ(日記)でも、新潟中越地震関係のものが多く、実際に非難生活をしている人たちの日記も多い。その中でも、自分達のこの経験を次に生かしてほしいという声をよく見かける。日本という国に住んでいる以上、地震や台風などで被災してしまう可能性は誰にもあると思う。だからこそ、多くの犠牲者や経験者の声を充分に生かしたシステム作りが、もっときちんとなされるべきなのだと思う。- 11/3 オリーブニュース掲載作品 -
2004年10月01日
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