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2016.02.11
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カテゴリ: 邦画
0313 容疑者Xの献身 [スタンダードエディション]

『0313 容疑者Xの献身 [スタンダードエディション]』オモテ面

【スタッフ】
・原  作  東野圭吾(文藝春秋刊)
・主 題 歌  「最愛」KOH+(ユニバーサルミュージック)
・製  作  亀山千広
・企  画  大多 亮
・脚  本  福田 靖
・音  楽  福山雅治、菅野祐悟
・監  督  西谷 弘
・エグゼクティブプロデューサー 清水賢治、畠中達郎、
       細野義朗

・プロデューサー 牧野 正、和田倉和利
・プロデューサー補 大西洋志、菊地裕幸
・撮  影  山本英夫
・照  明  小野 晃
・美  術  部谷京子
・整  音  瀬川徹夫
・録  音  藤丸和徳
・編  集  山本正明
・スクリプター 藤島理恵
・監 督 補  池上純哉
・選  曲  藤村義孝

・装  飾  田中 宏
・助 監 督  村上秀晃
・製作担当  千綿英久
・製  作  フジテレビジョン、アミューズ、
       S・D・P、FNS27社


【キャスト】
・福山雅治
・柴咲コウ
・北村一輝
・松雪泰子
・堤 真一
・ダンカン
・長塚圭史
・金澤美穂
・益岡 徹
・林 泰文
・渡辺いっけい
・品川 祐
・真矢みき

『0313 容疑者Xの献身 [スタンダードエディション]』ウラ面

【仕  様】
・型  番  PCBE-53287
・製作年度  2008年
・製 作 国  日本
・原  題  ----
・そ の 他  片面2層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、
       NTSC 日本市場向、DVD、セル専用
・発 売 元  アミューズソフトエンタテインメント
・販 売 元  株式会社ポニーキャニオン
・収  録  本編約 128分
・音  声  1.オリジナル <日本語>
          (5.1chサラウンド ドルビーデジタル)
       2.オリジナル <日本語>
          (5.1chサラウンド DTS)
・字  幕  1.日本語音声字幕
・サ イ ズ  16: 9 LB シネマスコープサイズ
・劇場公開日 2008年10月 4日
・リリース  2009.03.18.
・映像特典  ガリレオ関連作品情報

【ジャケット】
・オモテ面:----
・ウラ面 :天才物理学者VS天才数学者。
      湯川の想像を超える論理的思考。
      「献身」という名に隠された事件の真相。
      人は人をここまで愛せるのか…。

事件の目撃者である主人公2人の全身像に、タイトルである“容疑者Xの献身”をモチーフに“X”がデザインされている。何となく意味がありそうなデザインだが、いまのところ私には分からない。正直、あまり好きじゃないなぁ。(苦笑)
ウラ面は、もう少し分かりやすいデザインになっている。取り込み画像がランダムに配置されているが、余白を残しているところが面白い。それ以外は取り立てて印象に残らない。物語も舞台も伝わって来ないしね。邦画のポスターやDVDのジャケットって、センスがないようなぁ。

『0313 容疑者Xの献身 [スタンダードエディション]』ピクチャディスク

【感  想】
「堤真一の貢献」

東野圭吾原作の映画『レイクサイド・マーダー・ケース』と『g@me.』を観た。どちらもイマイチで、小説の面白さを超えることはおろか、映画としての出来映えも良くなかった。「映像化に恵まれない人だなぁ」と思っていた。だから、本作品も全く期待していなかった。

原作小説は、東野作品ではお馴染みのトリック(ドンデン返し?)が用意されていて、読者の期待を裏切らないエンターテイメントに仕上がっており、ラストにはやるせない余韻を残してくれる。ベストセラーでもあり完成度も高い。到底、そんな小説に映画がかなうわけがない、と思っていた。

ところが、である。本作品は、かなりの力作だった。
原作に忠実、それでいて映画ならではの魅力にも溢れている。ただ、オープニングの一幕は安易で、蛇足の謗りを免れないが……。察するに、この映画の出来映えは、監督の才覚ではないような気がする。個人的な感想だが、それはひとえに役者の力によるところが大きい。役者に基本的な演出を施したのは誰だろう? 監督ではあるまい。

主演の福山雅治は、セリフが一本調子でつまらなかった。昔のTVドラマ『ひとつ屋根の下』の頃と進歩がない。これはきっと演技がヘタってことだろうな。歌も歌てっいるし二枚目だから、自分を良くみせる“型”があるから何とかなっているだけであって、セリフだけ聴いていたら2時間はちと辛い。そう見えてしまうのも、あまり彼が好きでないからかも知れない。
何かの歌番組で桑田圭祐に「先輩、先輩!」と馴れ馴れしく呼び掛け、自分の交友関係をひけらかす言動を見たことがある。司会者を無視し、他の出演者を蔑ろにする行為は、まるで酔っ払っているかラリっているかのように見えた。以来、私は彼が好きじゃない。だからこのレビューは、ある程度、割り引いて読んでいただいた方が良いかも知れない。

その一方で、堤真一は面白かった。確かな役作りをしており、それが演出方針と合致していて、観ていてゾクゾクした。原作のイメージとは異なるのだが、観客からそのイメージを払拭し、見事に自分のイメージをうえつけることに成功している。素晴らしい。こういう演出、演技を見せられると、日本映画の将来は明るいと思えるのだ。
そう、本作品の成功は、堤真一と松雪泰子によるところ“大”である。

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Last updated  2016.02.11 08:25:18
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