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2008年07月30日
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「現在でもカントやショーペンハウアーの影響を受けた哲学が、全宇宙は人間の表象にすぎない、人間は眼がなければ、どんな光も知覚しない、眼がなければ、われわれの周囲は闇でしかない、と論じています。

確かにそれは真実なのですが、しかし大切なのは、それが真実であることではなく、真実が常に真実の一側面にすぎない、と考えることです。

真実を完全なものにするためには、別の真実を付け加えなければなりません。そうでないと、私たちは真実を抱えて、 誤謬の中に突き進んでいくことになりかねません。

そもそも、間違ったことを主張するときの間違いは、最悪の間違いではありません。そのときには、世間が頭を正しい位置に直してくれます。

しかし一面的な真理を絶対的な真理だと思い、 正しいことをどんな場合にも正しいと思うときの間違いは、誤謬によってではな く、真理によって間違えるのですから、もっと深刻です。

                          ・・・・・・・・途中略・・・・・・・・・

真理を問題にする場合には、いつでも、それを一方の側からだけでなく、別の側からも見なければなりません。

大抵の哲学者が誤謬に陥るのは、間違ったことを言うからではなく、一面だけから見た真理を語るからなのです。

その場合、真理を語っているので、簡単には論破できないのです。」







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最終更新日  2008年07月31日 00時30分29秒
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