キリンとサントリーが経営統合を断念しました。かねてより、世界に伍していくためには規模の拡大が必要であるとの認識で一致している両社でしたが、統合比率などで折り合わず経営統合は白紙となりました。
個人同士の結婚でさえ、たとえ愛し合っていてもお互いの家庭の事情や親戚スジの思惑などにより、ゴールまではかなりの壁があるのが通常です。ましてや大企業が一緒になろうというのですから、それはそれは困難な高い壁があるだろうと思っていましたが、あっさりと壁にぶつかり頓挫したようです。
人口が減り続ける日本では、今後の企業成長が難しいと判断し、もっと強くなって世界市場に打って出ようというところまでは、同じ考えだったのでしょう。ところが、キリンは一部上場企業、かたやサントリーは非上場企業で、「経営形態」が全く異なります。上場企業であれば、不特定多数の株主に対して経営に関する説明責任がありますが、非上場の同族企業であれば、説明は創業者一族だけで済みます。
たとえば、サントリーは長い間利益の出なかったビール事業に取り組んできましたが、これはサントリーが上場会社でないから出来たことであり、もしキリンと同じような上場会社であれば、キリンの株主たちから「なぜ、利益の出ないビール事業に資金を投入するのか?」「利益が出ないならさっさと止めちまって、利益の出ている事業に資金を集中すべきだ」などと突き上げられ、「ビール事業には創業者の思い入れがあるのです。」なんていう理屈は通らないのです。そもそもこの両社は、会社の風土が違いすぎたのかもしれません。
ところで、ふと我にかえってみると私は自宅ではサントリーの金麦を愛飲しています。

お正月などの晴れの日には、やっぱりサントリーのプレミアムモルツを飲みます。別にキリンが嫌いなわけではないのですが・・・

それはそうと、統合しないことにより、庶民はキリン銘柄とサントリー銘柄の2種類のビール系飲料を愉しむことができるので、近視眼的にはとりあえず、これで良かったか?と・・・ただし世界的な視点からみると世界的にも強い日本のビール会社が誕生することにも期待しています。今後のこの業界の展開が気になるところです。
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和活喜さん