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ムズカシイことはよくわかりませんが、明日からガソリンが安くなるようです。当然ながら、私の車のガソリンタンクは空に近い状態です。 皆さんのお家はいかがでしょうか?暫定税率は断固維持すべきなので、あえて今日満タンしてきた。え~そんなことしらないし・・と今日満タンにしてしまった。という方以外は私と同じ状態の方が多いのではないでしょうか?明日のガソリンスタンドは・・・・・というわけで今月の書籍代です。14冊 6,663円 (14冊@475円)今月の大当たり 今月の当たり おしらせです。トラックバックについてここしばらく迷惑トラックバックが多いので、承認制とさせていただきました。反映するまでお時間をいただく場合もございます。 何卒、ご理解くださいませ。
2008.03.31
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チェックし忘れていましたが、『オール讀物』三月号に直木賞の選評が載っています。 詳しくは直木賞非公式サイト「直木賞のすべて」選評の概要をご覧ください。相変わらず渡辺センセイは辛口ですが、ルンルン真理子の過激なコメントには度肝を抜かれました。 ここまで貶してくれると逆に読みたくなるというのが人情というものです。(笑) さて、月曜日の胃カメラですが「胃潰瘍になりかけているけど薬で治療すれば大丈夫」だそうです。 ホッとしました。 コメントをくださったみなさんありがとうございました。胃カメラの感想ですが未体験の方も多いようなので差し控えます。 まぁ~たいしたコトないから・・・ というわけで、自分へのご褒美で・・・買いました。 冒頭から気合入ってますぜ
2008.03.27
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江戸時代に組織された瞽女集団の最後の一人、人間国宝・小林ハル。三味線ひとつで各地を渡り歩き、唄を披露して報酬を得た盲目の旅芸人である。1900年に生まれ、生後間もなく失明した彼女は、6歳で瞽女に弟子入りし、厳しい修業に耐え、不屈の精神で瞽女唄の第一人者となった―。光なき世界で極めた芸と20世紀の生き証人ともいえる生涯を綿密な取材をもとに描くノンフィクション。 <感想> ★★★★☆本書は、小林ハルというスゲェ婆さまを取材したノンフィクションです。作者は女性に関するエッセイ本を数多く手がける元NHKアナウンサーの下重暁子さん。さて、「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉があります。風が吹く→砂が舞い上がる→その砂が目に入り眼病になり失明する人が増える→失明する人が増えると三味線が売れる→三味線を作るために猫の皮が必要になり猫がいなくなる→猫がいなくなると天敵のいなくなったネズミが増える→ネズミが増えると桶を齧られる→桶屋が儲かる。 経済の波及効果を端的に言わしめているわけですが、なぜ失明する人が増えると三味線が売れるのか?とお思いの方もいらっしゃると思います。 中世以降の日本では、全盲の人たちが自立する手立てとして按摩や三味線の弾き語りを選ぶ事が多く、特に女性は後者になるパターンが多かったようです。三味線を片手に、諸国を旅しながら生計を立てていた女性達を瞽女(ごぜ)と呼びます。 江戸時代に組織化された瞽女ですが明治以降、特に第二次世界大戦後は急速に衰退していきます。 最後まで残っていたのが新潟の長岡瞽女と高田瞽女で、その中でも最後の瞽女と言われるのが本書で取り上げられている小林ハルです。 瞽女といえば水上勉の『はなれ瞽女おりん』をイメージされる方も多いと思いますが、本書では瞽女という言葉の裏に隠された悲哀や感傷を排除して、壮絶な人生をストイックに生きていく小林ハルの姿を淡々と描いています。 のちに人間国宝となる小林ハルですがそれはあくまで結果にすぎません。 彼女はなぜ強かったのか?なぜそこまで強く生きなくてはならなかったのか?それが本書の最大のテーマです。 1900年(明治33年)に生を享けた小林ハルは明治、大正、昭和、平成と4つの時代を生き抜き2005年(平成17年)にこの世を去っています。 法名は無量院春芳慈聲大姉。 享年105歳。
2008.03.25
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隣家の女の子を押しつけられたり、実家の金庫を盗みに行くはめになったり。人生には、そんな日がめぐってくるのだ。話題の芥川賞作家、待望の最新短篇集。 <感想> ★★★★☆最近、ハマっている長嶋有さんの作品集、短編四作が収められています。アパートの隣の部屋に住む女の子を預かることになった失業男の一夜を描く表題作。 実家の金庫の盗みに行く三姉弟のやりとりを描く「夜のあぐら」。姉と妻を連れてヨーロッパに行く「バルセロナの印象」。 パチンコ屋で働く元ピアノ講師の恋愛を描く「三十歳」。芥川賞受賞作の『猛スピードで母は』は女性小説と家族小説の中間のような作品でしたが、この作品集も同じような印象を受けました。 文庫版の解説で福永信さんが、どの作品も作者の顔が見えないというようなことを書いていてフムフムと思いました。 四作のうち男性主人公が二作で女性主人公が二作です。 純文学色はそれほど強くありませんがあたかも私小説を読んでいるような気にさせられます。 ちなみにこちらは「タンノイのウエストミンスター」タンノイはイギリスの音響メーカーでエジンバラはスピーカーの品名のようです。
2008.03.23
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昨日(金曜日)の朝、尋常ではない胃の痛みで目が覚めました。どうせスグ収まるだろうと思ってましたが、痛みは増すばかり・・・とりあえず仕事には行きましたが、我慢できずに職場の近くにある病院に行きました。お年寄りばかりでごった返す待合室で1時間、痛みに耐えた後に呼ばれました。採血をして診察。「どうしました」「朝から胃が痛くて・・・」「はい!胃の痛い人は胃カメラね」「えっ・・・」終了。というワケで月曜の朝イチで、胃カメラになりました。午後も胃カメラのことを考えると憂鬱で、さらに胃が痛くなりました。ところが今朝は、痛みも取れて快調そのものです。タバコも美味いし・・それでも、胃カメラ行かなきゃダメでせうか?
2008.03.22
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物語の力が弾ける傑作!!笑いと感動で胸が温かくなる傑作ぞろいの作品集。『ローマの休日』『太陽がいっぱい』など不朽の名作をモチーフに、映画がきっかけで出会った人々の友情や愛を描く。<感想> ★★★★★年末年始、あちこちで「年間ベスト本」の記事を拝見しましたが、その中で多くの方々が上位に挙げていたのが伊坂幸太郎さんの『ゴールデン・スランバー』と本書『映画篇』です。さて、みなさんにとって「いい小説」とはどのような作品のことでしょうか?その答えは百人百通りだと思いますが、個人的には7割の読者を納得させる力を持った作品のことだと思っています。 この7割の中には、普段あまり本を読まないけどベストセラーだけは読む人、そこそこ本を読むけどベストセラーだけは読まない人が混在しています。 前者は読み易さを、後者は読み応えを求めます。 極端な言い方をすれば、同じ箇所をAさんにはあっさり読ませるし、Bさんにはムムッと思わせる。 本書はそんな職人技がいかんなく発揮されている「いい小説」です。 映画を触媒にして、友情、夫婦、親子の物語が展開していきますが、映画といっても芸術性の高いマニアックなものではなく、誰しもがストーリーを知っているだろうと思われる娯楽モノです。 また、劇団ひとりさんの『陰日向に咲く』を思わせる連作短編の使い方もベタといえばベタですが展開が巧いので納得してしまいました。 個人的に気に入ったのは「ペイルライダー」 思いっきりB級アクション映画しているところがたまりませんでした。 ちなみにタイトルになっている映画は・・ 連作を繋げる役目は・・
2008.03.19
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一九四五年八月十五日―東京、品川の軍需工場で女性の腐乱死体が発見された。そして一年後に発見される第二、第三の死体…敗戦を機に解き放たれた殺人鬼。そいつは何者なのか?それを追う警察もまた、その内部に大いなる秘密を隠し―実在の連続殺人鬼・小平義雄の事件をモチーフに現代イギリス文学の旗手デイヴィッド・ピースが描く日本の「占領」とその闇。戦慄の超大作“東京三部作”開幕。 <感想> ★★★☆☆本書は1945年(昭和20年)から翌年にわたって発生した小平事件をモチーフにしたミステリー仕立ての作品です。 著者は1967年生まれのイギリス人作家デイヴィッド・ピース。さて、本書は終戦直後の日本を、外国人作家が外国語で描いている異色作です。 日本を舞台にしたハリウッド映画を観ると、アメリカ人の価値観に基づいた日本に違和感を覚えることがあります。 しかし本書に関しては、翻訳段階のフォローもあると思いますが、アーサー・ゴールデンの『さゆり』(映画はビミョーらしいですが・・)の完成度に近いものがあり、違和感はまったくありませんでした。 小平事件の取材もカンペキ(たぶん)だし、ミステリー部分を支えるエピソードに関しても問題はありません。 なにより昭和21年の夏と、そこに存在していた人たちを見事に描ききっています。 ただ、唯一かつ最大の問題点は文体です。 英国人作家の作品を読むとしばしばクセのある文体につきあわされることがありますが、それを踏まえた上でもこの文体を読みこなすには人並みはずれた気合と根性が求められます。 凝った文体とか韻文的とか、そういう文学的な話ではなくて、正直言ってイヤガラセとしか思えないレベルです。 我ながら最後までよく頑張りました。小泉さんに誉めて欲しいくらいです。(笑)というワケでオススメはしませんが、この本は「このミス・海外部門」という帯がついて、あちこちの書店で平積みになっていたので、お買い求めになって中断されている方も多いと思います。 多少なりともアドバイスをさせていただけるなら・・・潔く、謎解きはあきらめて巻末の解説を先に読む。 太字の部分は容赦なく読み飛ばす。 この二つを実行すればそこそこ楽しめると思います。続編は「帝銀事件」「下山事件」がモチーフになっているようです。文藝春秋TOKYO YEAR ZERO公式サイト
2008.03.17
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ほとんど迷惑メールと化している「楽天」からのお手紙。 普段は中身をチェックせずにゴミ箱行きですが、件名をチェックしていたら・・お誕生月おめでとう!300ポイント進呈&特別SALEご招待!【楽天市場】 おぉ!!と思い開いてみると、ログインすると300ポイントをいただけるとのことでした。 5日に届いていたようで危うくフイにしちまうところでした。予期せぬポイント増で太っ腹になった私はさっそくショッピング 西加奈子さん新作出てますよ♪と思いましたが・・・以前から気になっているパソ のメモリーもチェックしてみました。本来1GBのメモリーを必要とされるVISTAですが、私のパソ は激安機種なので520MBしかありません。 当然ながらフリーズするし、立ち上がり時間はXPの倍以上かかります。 う~ん送料込みで8,000円・・当然ながらポイントはそんなにありません。 さらにチェックしていたらこんなものをみつけました 理屈はよく理解できませんが、VISTAにはready boost という機能があって、このフラッシュメモリーを使うと、メモリー増設と同じ効果が得られるというのです。 どうせポイントで買うんだし・・・ということでポチってみました。
2008.03.15
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ごめんねといってはいけないと思った。「ごめんね」でも、いってしまった。―埼玉郊外の下請け会社に、事務として中途入社した、澤野睦美。恋人・四郎と同棲する彼女に、不意に訪れた心変わりとは?話題の表題作ほか、「センスなし」を収録。恋をめぐる心のふしぎを描く魅力あふれる小説集。 <感想> ★★★★☆長嶋有さんを読むのは二冊目です。『猛スピードで母は』では子供の視点から見た母親が描かれていましたが、本書は独身女性が主人公の表題作と、離婚が秒読み段階の女性が主人公の「センスなし」の二作が収められています。 短編の名手という言葉がありますが、さしずめ長嶋有さんを評するなら中編の名手というところです。100頁ぐらいの長さを生かして、過不足なく描くというのは案外と難しいのではないかと思います。さて、本書でも長嶋有さんは女性を巧く描いています。 個人的にこの分野では角田光代さんがピカイチだと思いますが、この二人の最大の違いは女性が心の奥底に秘めているものを「抉る」のか「掬う」のかです。 具体的に言うなら、核心を突かれた時の痛みの違いです。 どちらを支持するかは読者次第ですが、キュンとする痛みを味わいたい方には長嶋有さんをオススメします。
2008.03.14
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15年ぶりに、しかも誕生日に、部屋に恋人未満の男を招くことになった36歳の由紀子。有休を取り、ベッドの到着を待ち、料理を作って待つが、肝心の山田伸夫が…来ない!表題作ほか、新入りが脱走した相撲部屋の一夜を描く「八十畳」。やもめ暮らしの大叔父が住む、木造平屋に残る家族の記憶をひもとく「私は彼らのやさしい声を聞く」など、“7つのへやのなか”を、卓越したユーモアで描く傑作短篇集。<感想> ★★★★☆以前、リンク先の方が中島京子さんの作品を年間ベストにあげていらっしゃったので、それ以来気になっていた作家さんです。 田山花袋の『蒲団』を現代風にアレンジした『FUTON』が好評のようですが、とりあえず短編集からチャレンジしてみました。さて、本書は部屋の中をテーマにした7作が収められています。 それぞれの主人公が暮らす部屋、そこにある物、そしてそこで暮らす人々を読み易い文体で暖かに描いています。 表題作はもちろんですが、築35年のアパートに暮らす若者と隣人の女の子を描く「ダイエットクィーン」。 古い家で大叔父と過ごす「私は彼らのやさしい声を聞く」は独特のコクを堪能することができました。200頁に七編収められているので作品自体は短かめですが、中編を読んでいるぐらいの読み応えがあります。 いわゆるベストセラー系の作品ではありませんが、もう少し多くの人々に読まれてもいいんじゃないかと思います。 長嶋有さんの作品がお好きな方であれば充分楽しめると思います。
2008.03.13
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終戦間近のフィリピン戦線。鳴神中尉がそこで見た“地獄”とは? 小隊は任務を遂行して生還することができるのか? ギリギリの極限状態で試される人間性を鋭く描く、衝撃の書き下ろし問題作! <感想> ★★★★☆著者の古処誠二さんは前回の直木賞で『敵影』という作品がノミネートされていました。 70年生まれのお若い作家さんですが、第二次世界大戦にこだわった作品が多いということでとりあえず一冊読んでみました。さて、作品の舞台は第二次世界大戦末期のフィリピンです。 補給路を断たれジャングルをひたすら敗走する旧日本軍。 その姿を小隊を全滅させてしまった指揮官、背中に彫物を背負う下士官、捕虜になった米軍パイロットそれぞれの視点で描いていきます。 ギリギリの極限状態の中で試される人間性、それが本書のタイトルである「ルール」の意味です。 ページから目を背けたくなるシーンが数多くありますが、その描写力、そして究極状態にある人間の心理描写は秀逸です。 かなり前に「ゆきゆきて神軍」という映画を観ました。 奥崎謙三という人物を追ったドキュメンタリーですが、何が彼を過激な行動に突き動かしていたのか?それを解くヒントがこの作品の中に隠されているような気がしました。
2008.03.12
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小さなレコード店や製函工場で、時代の波に取り残されてなお、使い慣れた旧式の道具たちと血を通わすようにして生きる雪沼の人々。廃業の日、無人のボウリング場にひょっこり現れたカップルに、最後のゲームをプレゼントしようと思い立つ店主を描く佳品「スタンス・ドット」をはじめ、山あいの寂びた町の日々の移ろいのなかに、それぞれの人生の甘苦を映しだす川端賞・谷崎賞受賞の傑作連作小説。 <感想> ★★★★☆堀江敏行さんの本を読むのは二回目になります。本書は雪沼という町を舞台にした連作短編です。ブームが去った後も妻と立ち上げたボウリング場を細々と守ってきた老人、小さな店主いるちいさなレコード店・・・・。 そんな人々の静かな日常を独特の筆致で描いていきます。 それぞれの作品の登場人物は他の作品の人物と関わりを持っています。 密接とは言いがたい淡いながらも長年続いている人間関係。 そのあたりの微妙な距離感を巧く表現していると思います。後半の作品では舞台が日本だと認識できますが、前半の作品は田舎町を舞台にした翻訳小説を読んでいるような気分にさせられます。 特に一作目の「スタンス・ドット」はその傾向が強いように思います。 『いつか王子駅で』に比べると、著者独特の文章の堅さはなりをひそめていますが、エンターテイメントとして読むには無理があります。 ただ、文学としてのクオリティーの高さは賞賛に値します。 質のいい作品をお求めの方、ホッとした時間をお探しの方にオススメです。
2008.03.10
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東京でカメラマンとして活躍する弟。実家に残り、家業と父親の世話に明け暮れる兄。対照的な兄弟、だが二人は互いを尊敬していた、あの事件が起こるまでは…。監督デビュー作『蛇イチゴ』で映画賞を総ナメにした俊英・西川美和が4年ぶりに挑んだ完全オリジナル作品を、自らが小説化。<感想> ★★★★☆先日、この本を紹介したときに同名映画の原作としましたが、正しくは同名映画のノベライズでした。 著者の西川美和さんはこの映画の監督でもあります。さて、本書は昨年、書店で平積みになっているのをよく見かけましたが、いったいどういう系統の作品なんだろうか?と思っていました。 読んでみて文芸色の強い心理サスペンスという印象を受けました。 物語の核になる兄弟、そして彼らと複雑な関係にある女性。 三人で出掛けた渓谷の吊り橋で、その女性が転落死を遂げてしまいます。 その時、吊り橋にいたのは兄と女性。 果たしてその吊り橋の上で何が起きたのか・・・・?を兄弟をはじめたした周囲の人々の一人語りで構成しています。 言うまでもなく心理サスペンスを支配するのは張りつめた緊張感です。 本書の切れるか切れないかのギリギリまで伸ばされた細い糸は、最後まで弛緩することも切れることもありません。 映画のノベライズというと引いてしまいがちですが、本書は独立した小説としても超一級品です。 アマ○ンでチェックしたところ、映画を観ても原作は充分に楽しめるというカスタマレビューを数多く見かけました。 早速DVDを借りてきます。(笑)
2008.03.09
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突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮んだデスマスク、幽体離脱した少年…警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学。常識を超えた謎に天才科学者が挑む、連作ミステリーのシリーズ第一作。 <感想> ★★★☆☆東野圭吾さんの直木賞受賞作である『容疑者Xの献身』を前から読みたいと思っています。 シリーズモノなのでとりあえず第一作を読んでから・・というわけで本書を読んでみました。正直言ってストーリーを味わうという作品ではありませんが、ウソ!そんなコトってあるの?それってマジっすか?という科学工学を絡めた謎解きと、天才科学者・湯川学のキャラクターは充分に堪能することができました。 文庫版の解説は俳優の佐野史郎さんが書いています。 理由は東野圭吾さんが佐野史郎さんをモデルとして湯川学のキャラクターを造形したからだそうです。しかし、本書は昨年ドラマ化された際に福山雅治さんが湯川学を演じていました。 私も観ていたので、どうも福山雅治さんのイメージがこびりついてしまい困りました。 同性の私からみてもステキだわ♪(笑)と感じる福山さんか?個性派俳優の佐野さんか?本書では見極めることができなかったので『容疑者Xの献身』で見極めたいと思います。
2008.03.08
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女性や老人だけを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返し、自暴自棄な逃避行を続けていた伊豆見翔人は、宮崎県の山深い村で、老婆と出会った。翔人を彼女の孫と勘違いした村人たちは、あれこれと世話を焼き、山仕事や祭りの準備にもかり出すようになった。卑劣な狂犬、翔人の自堕落で猛り狂った心を村人たちは優しく包み込むのだが…。涙なくしては読めない心理サスペンス感動の傑作。 <感想> ★★★☆☆様々なジャンルのミステリーを手がける乃南アサさんですが、本書をひとことで言うなら感動系ミステリーと言ったところです。 自暴自棄なり、犯罪に手を染めるようになった若者が、ある山村でおばあさんと出会い徐々に再生していくという筋立てです。 瀬尾まいこさんの『天国はまだ遠く』に似ていますが、そこに犯罪や肉親間の葛藤など乃南さんお得意の味つけがなされています。 正直言って主人公の若者のキャラが中途半端だと感じましたが、彼と出会うお婆さんの描き方が秀逸で、こちらに重きを置いて読むとだいぶ印象が変わるように思います。 冒頭で読者をがっちり掴む手腕はいつもながら巧いなぁ~と思うし、泣かせテクもいかんなく発揮されています。 ただ、あらすじにある「心理サスペンス」の売り文句にはちょいと異議アリです。 他の作家であれば気にしませんが「乃南アサの心理サスペンス」というブランドを安売りする版元の姿勢はいかがなものでしょうか・・・・などとたまには辛口で(汗)
2008.03.07
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かつて、忽然と消息を絶った報和航空四〇二便YS‐11機が突如、羽田空港に帰還した。しかし六十八名の乗員乗客にとって、時計の針は十年前を指したまま…。戸惑いながらも再会を喜ぶ彼らと、その家族を待ち受けていた運命とは―。歳月を超えて実現した愛と奇跡の物語。 <感想> ★★★★☆この作品が上梓されたのは04年。 当時、『いま会いに行きます』『黄泉がえり』『椿山課長の七日間』など、死者が期限付きでよみがえるという作品がブームだったような気がします。本書も基本的にはその類の作品ですが、遭難した飛行機の乗客が・・というあたりが他の作品と比べると大掛かりです。 読み始めはこれをどのように結末まで持っていくのか?と不安になりましたが、思った以上に巧くまとまっていました。 さらに、死んだと思われていた人たちが10年後によみがえるという点もそれらの作品と異なっています。 自分が存在しないことを前提に築かれた10年後の未来に放り出される乗客、10年前の過去が目の前に現れた乗客の家族や友人。 それぞれの戸惑いが見事に描かれています。 94年→04年という時代もリアルに描かれています。 俗に「失われた十年」と呼ばれている時代をスキップしてしまった乗客達の価値観と、それを過ごしてきた家族達の価値観には微妙なズレがあります。 それは、この10年という月日が何を与えた(奪った)のか、そして我々はどのように変化したのか?ということを端的に示しているようにも思います。 イワユル「泣ける作品」ですが、本書はそこにとどまることのない作品です。もちろん泣きたい方には躊躇なくオススメいたします。
2008.03.06
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古代より日本人に信仰されている霊峰富士。いまを生きる青年や少女たちは、あの山を見上げたときに何を感じるのか?中学の卒業記念に自殺の名所「樹海」を探検する男の子三人の物語、ゴミの要塞のような家に住む孤独な老女の話「ジャミラ」など、せつなくも美しい光がこの世を照らし出す。魂の中篇小説集。<感想> ★★★★☆田口ランディさんといえば『アンテナ』『モザイク』『コンセント』が代表作とされています。 壊れてしまった人を斬新な表現やキレのある文体で描く手法は、ある意味で新しい方向性を示したと思いますが個人的にはこの三冊お腹いっぱいになってしまいました。 さて、本書は富士山をテーマにした四編が収められた短編集です。 まずは一作目の「青い峰」。 主人公のコンビに店員は精神的にも危うい状態に置かれています。 著者が得意とするキャラクターですが、今までの作品と異なり心地いい読後感を得ることができます。 それ以降の「樹海」「ジャミラ」「ひかりの子」も似たような作風です。 ひとことでいうなら「大人になったなぁ~」という感じです。 そのあたりをどのように感じるかは読者次第ですが新境地という言い方もできると思います。 田口ランディさんのトンガリ具合が苦手だと感じていた方にオススメです。
2008.03.06
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三週連続の土曜会議でした。ここ数年、年度末度はそんな感じですが午後は眠くなるし、休みが減ってやる気なくすし・・・。ほとんどエラい人達の自己満足のような気がします。ただ、いろんな場所でやるので、あちこちの○ックオフ巡りができるのが唯一の慰めです・・・・。というわけで土曜日のお買い物。長嶋有さんの文庫最新刊です♪前回の直木賞にノミネートされていて気になっていた作家さんです。第二次世界大戦にこだわった作品が多いようです。最近映画化されて話題になった作品です。リンク先の方の感想を拝見して。こちらもリンク先の方の感想を拝見して気になっていた作品です。
2008.03.03
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札幌市内のアパートで、女性の変死体が発見された。遺体の女性は北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査と判明。容疑者となった交際相手は、同じ本部に所属する津久井巡査部長だった。やがて津久井に対する射殺命令がでてしまう。捜査から外された所轄署の佐伯警部補は、かつて、おとり捜査で組んだことのある津久井の潔白を証明するために有志たちとともに、極秘裡に捜査を始めたのだったが…。北海道道警を舞台に描く警察小説の金字塔、「うたう警官」の文庫化。 <感想> ★★★☆☆本書は『警官の血』がこのミス1位に選ばれ、直木賞候補にもなった佐々木譲さんの北海道警シリーズの中の一冊です。 ご存知の通り北海道警は2004年道警裏金問題が発覚して大騒ぎになりましたが、そのあたりのエピソードを交えてストーリーが展開していきます。 組織を守るために陥れられた同僚警官の無実を晴らすために、名もない現場の警察官が立ち上がり真実にたどり着くという筋立てで、あらかじめ設定されたタイムリミットに向けてテンポよく進行していきます。 ただ、事実をもとにストーリーを膨らませる場合、あまりにも突飛な結末を用意すると読者は置き去りにされてしまいますが、本書にもその傾向がなきにしもあらずだったような気がします。 ストーリーを牽引する役を担っている刑事達は、あまり捜査経験のない地域課の警察官(お巡りさん)出身というキャラクターですが、欲を言うならこのあたりをもう少し掘り下げて、佐々木さんお得意のヒューマンドラマ風に仕立てて欲しかったです。このシリーズでは、第一線の捜査官が異動により田舎町の駐在さんになり活躍する『制服捜査』という作品がありますが、そちらとあわせて読むのも面白いかもしれません。
2008.03.03
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今日から弥生三月。三月言えばお雛さまです。昨夜、寝る前に気がついて大急ぎで出しました。さて、イロイロあった二月でしたがなんといってもブックラこいたのは三浦さん(容疑者)です。おぉ~何で今頃 という感じです。 当時、中学生だった私は連日TVで情報をチェックしていました。今回のニュースがあった翌日、職場の若手にその話をしたところ「昨日からTVでやってるケド、そもそも三浦さんってナニモノすっか?」と言われてしまいました・・・・ というわけで2月の書籍代です。8冊 5,592円 (9冊@621円) 今月の大当たり 今月の当たり
2008.03.01
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