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先ほどリンク先の方の日記を拝見して、ぶっくらコキました。村上春樹さんの『ノルウェイの森』が映画化されそうです。キャストは未定ですが、レイコさん役は永作ちゃんでお願いしたいものです。詳細はこちらをご覧ください。「ゆずりは文庫さん」情報ありがとうございました♪ というわけで7月の書籍代です。10冊 6,895円感想UPが大幅に遅れています。実際には10,000円以上使ったかも・・・8月は自粛する所存です。今月の大当たり 今月の当たり ロス・マクドナルドの『さむけ』↑は翻訳版の画像がないのでペーパーバック版を使いました。 私が読んだのは、小笠原豊樹訳の早川文庫版です。(念のため)TOPページにも載せましたが・・・・本日(31日)発売ですよ♪
2008.07.31
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・「変」て言われるとなんだかウレしい。・自分ルールがある。(本文より)。 自身B型であり、B型ゆえの自分の特徴を分析した著者は、B型人間を理解するためのマニュアルを書き上げた。行動パターンや他人とのつき合い方など数々の項目が、“基本操作"や“外部接続"といった機械のマニュアルのように分類され、当てはまる箇所にチェックマークを入れるようになっている。読めば読むほど「こんなとこ、あるある」と共感してしまう。B型の人はもちろん、それ以外の人にも楽しめる、新感覚のユニークな一冊。<感想> ★★★☆☆数年前、あるテレビ番組が血液型性格分類について分析した結果を放映しました。 あまりにも主観的な内容で、放映後クレームが来てモンダイになりましたが、友人との会話で「どうせ、テレビだしどうでもいいじゃん・・」と発言したところ「やっぱオマエB型だな!」と言われてしまいました。 そう、私はB型です。生れ落ちた瞬間から、B型という十字架を背負わされている私にとって、高校生の頃までは「血液型で性格が決まるか(怒)派」でしたがその後、寮生活を送っていた私は血液型性格分析の有用さを身に沁みて感じるようになります。 複数で暮らしていると「変人」と呼ばれる人が出てきます。 深夜、キュウリをボリボリ齧りながら「君もどう?」とすすめる「河童さん」 何ゆえか焼き鳥のカンズメを大量に保有していて毎朝食べる「ホテイ」 みんなで楽しく飲んでいるのに「浴場が閉まっちゃうから・・」と中座する「風呂屋」 当然ながら、部屋で楽しく談笑している脇で、空気を読まずに本を読んでいた私も変人の一人だったことは言うまでもありません。 そんなとき盛んに言われたのが「オマエ、もしかしてB型?」です。 「そんなコトこだわるオマエはA型か?」と私は切り替えしていましたが、神経質=A型。 自己チュー=B型。 おっとり=O型。 二重人格=AB型。 という大雑把かつ無責任な分類は相手のウィークポイントを受け容れるための余白になるのではないかと思うようになりました。 これ以降ピンチの際には「ゴメン、俺B型だから」と言って乗り切っています。 というか、その一言で乗り切った気になっているのがB型だったりするわけですが・・(汗) さて、余計なことを語りすぎてしまいましたが、本書はいろいろなチェック項目を「あるある」とか「え~ちょっと違うなぁ」などと思いながら読み進めるのが正しい楽しみ方です。 1000円の値段設定は高いと言わざるをえませんが、私のように家族全員B型とか、同じ血液型の友人と廻し読みすれば1000円のもとは取り返せます。 ・「変」て言われるとなんだかウレしい。もちろん○です。
2008.07.27
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刑事の妻が誘拐された。救出の期限は3日。樋口顕、42歳―。とびきり無骨で一途な男が突き止めた驚愕の真相とは…?不撓不屈の刑事魂を活写する迫真の書き下ろし本格警察小説。<感想> ★★★★☆今野敏さんの樋口警部補シリーズ二作目です。このシリーズは、手に汗握る展開とか張り詰めた緊張感は用意されていません。 警察官特有の男臭さや組織の弊害なども排除して、一人の刑事の仕事や家庭に対する心情が朴訥と語られています。 まぁ~オッサン好みといえばそれまでですが、特に山場のない作品でここまで読まれていると言うのは作家の力量なのかもしれません。正直言って『リオ』に比べると迫力不足は否めませんが、夫と妻の関係について語られているあたりはフムフムと読みました。
2008.07.26
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なんかへんだ。雪が積もりすぎているのである。視界は白く染まり、風に飛ばされそうになりながら、標高二三二〇メートルの小屋に駆けこんだ。―トレッキングをピクニックと取り違え、いつもの旅のつもりでイタリア・アルプスの雪山に挑んでしまった作家が見たものは?自然への深い感動を呼ぶ傑作紀行。 <感想> ★★★☆☆本書はNHK・BSで放映された「トレッキング・エッセイ紀行」という番組の内容を著者が書き下ろしたものです。 角田さんはこの番組の企画でイタリアのドロミテを訪れてトレッキングを体験しています。 旅のエッセイも多い角田さんですが、今回は勝手が違ったようで戸惑う様子が笑えます。 現地で出会った人たちの交流をメインに書いていますが、特に印象に残ったのは、アグリツーリズモ(簡単にいえば自給自足を実践している人)の人達の言動です。 消費生活を是とする社会において彼らの考え方は個性的だったりするわけですが、彼らは町へ出ればファストフードも食べるし、自分の選択が正しいと主張するために、他者の行動や価値観を否定することをしません。 よくメディア(ネットやブログも含めて)で、言ってることは正しいんだけどイマイチ受容れがたいなぁ~と感じてしまう時がありますが、その違和感の根源ってこのあたりにあるのではないかと思いました。 ちなみに、文庫版のあとがきを書いている三浦しをんさんも、この番組の企画で、バリの山に登っているようです。 スゴい番組があったものです。
2008.07.25
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こんな感じは、恋の始まりに似ている。しかし、きっと、実際は違う。カツラをかぶる店長・桂孝蔵の美容院を舞台に淳之介とエリ、梅田さんたちの交流を描く各紙絶賛の最新作。 <感想> ★★★★☆なんかスカスカ。 薄っぺらい。 稚拙である。 山崎ナオコーラさんのブックレビューを読んでいるとよく目にする言葉です。本書を含めて二作が芥川賞候補になっているのでイワユル勘違いレビューもあるわけですが、それにしても評判は芳しくありません。 私自身もコッテリ系が好みなのでそれを否定するつもりはありませんが、ここまでアッサリしていると、それはそれでアリなのではないかと思います。さて、本書で語られるのは男女の友情です。男女の間にも友情は湧く。 湧かないと思っている人は友情をきれいなものだと思い過ぎている。 友情というものは、親密感とやきもちとエロと依存心をミキサーにかけて作るものだ。 ドロリとしていて当然だ。 恋愛っぽさや、面倒さを乗り越えて、友情は続く。 走り出した友情は止まらない。古今東西、いろんな作家が手がけてきたテーマで、この「ドロリ」を角田光代さんなら女性主人公が空回りする痛い系に仕上げると思うし、高村薫さんなら得体のしれない複雑な感情に昇華してネチネチと描いてくれるはずです。 それをあえてアッサリ描くというのが著者の持ち味でもあり巧さでもあると思います。全然、関係ありませんが、関東では横浜を中心に広がった、醤油豚骨ラーメン(いわゆる家系ラーメン)というのがあります。 本来、醤油ラーメンは鶏ガラや魚介系スープが基本で、こってりした豚骨スープは合わないとされていたようですが、このマッチングが絶妙で人気を博しています。 この作品もそんな感じかなぁ~と思っていますが・・・ 意味不明ですね(汗)
2008.07.24
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文庫夏フェア三回目です。新潮、角川と来たので今回は集英社。集英社文庫ではナツイチ2008というフェアをやっています。文芸書を中心に読んでいると、文藝春秋、新潮、角川、講談社がお馴染みですが、直近のデータで売り上げTOPに躍り出た小学館と同じグループに属する集英社は、単体でも3位の売り上げを誇っています。 まさしく最大手の出版社と言っても過言ではありません。キャラクターは蒼井優さんで、HPにも相当お金を注ぎ込んでいます。その太っ腹ぶりはプレゼントにも反映しています。 なんと、一冊買うとその場(書店)で貰えます。 そんな集英社がセレクトした100冊は、二社に較べるとノンフィクションやエッセイが多いのが特徴です。気になったのは↓『星の王子さま』は岩波書店が独占翻訳権を持っていましたが、06年に著作権自体が切れてしまったので、現在では数社から出版されているようです。 集英社文庫版は池沢夏樹さんの訳です。
2008.07.23
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叔母である川尻松子の惨殺死から四年。松子の甥・川尻笙は、大学は卒業したが就職をすることもなく、将来への不安を抱きながら、東京でその日暮らしの生活を送っていた。しかし偶然知り合ったユリとミックの舞台演劇に対する熱い思いに触れ、笙も芝居の魅力へ強く惹かれていく。一方、自らの夢だった医師への道を着実に歩んでいた笙の元恋人・明日香は、同級生であり恋人の輝樹からプロポーズされ、学生結婚への決意を固め始めていた。だが両者が人生の意味を考えた時、思わぬ出来事が二人の未来を変えていく…。<感想> ★★★★☆『嫌われ松子の一生』に続編があるらしい・・・と言う噂は前から聞いていました。 しかし、あれほど売れた(いい意味で)作品の続編にも関わらず、読書系ブログで話題にもなっていないのはオカシイことです。 読んでみてその謎が解けました。 主人公の二人は前作にも登場した松子の甥である笙(しょう)と恋人の明日香です。 しかし『嫌われ松子の一生』とはまったく別の話で、良くてもスピンオフという程度で「続」と銘打つ必然性を感じません。 ところが版元を見てなんとなく納得しました。 もう少し良心的な商売をしてくださいね幻○舎さん。 読者はそれほどお馬鹿ではありませんぜ。 さて、ちょいと辛口になりましたが、作品自体はよくできた青春小説です。笙と明日香のその後という設定で、別れてしまった二人をカットバック形式で描く構成です。 登場人物も絞り込んでいるせいもあって、ハードカバー400頁という長さにも関わらずイッキ読みしてしまいました。 このあたりは山田宗樹さんの読ませる力を感じます。 流れるように進む明日香の物語に対して、笙の物語はイイ具合にザラついています。 二つの物語が収斂していくあたりはありきたりの展開ですが、そこそこ泣けます。 続編として読むとムカつきますが、独立した青春小説として読めば満足できる一冊です。
2008.07.22
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実直そうな青年アレックスは、茫然自失の状態だった。 新婚旅行の初日に新妻のドリーが失踪したというのだ。アーチャーは見るに見かねて調査を開始した。 ほどなくドリーの居所はつかめたが、彼女は夫の許へ帰るつもりはないという。 数日後アレックスを訪ねたアーチャーが見たものは・・・・。 ハードボイルの新境地をひらいた巨匠畢生の大作。「さむけ」 ロス・マクドナルド<感想> ★★★★☆ロス・マクドナルドは、ダシール・ハメット、レイモンド・チャンドラーと並んでハードボイルド御三家と呼ばれる作家です。 ここから派生して、社会問題をテーマにしたネオ・ハードボイルドや女性ハードボイルドが生まれてくるわけですが、その中にあってリュウ・アーチャーを主人公にしたロス・マクドナルドの作品は地味な印象が否めません。 加えて、複雑すぎるプロットは読者を遠ざける一因だとも言われています。 しかし、本書を読んでみると、自らを語らず触媒に徹している探偵リュー・アーチャーと、複雑すぎるプロットこそがロス・マクドナルドの魅力だということに気がつきました。 本書の舞台は1964年のアメリカです。 当時のアメリカが抱えていた社会問題や家族問題などの社会的病理をさりげなく取り込んでいる点も見逃せません。ロス・マクドナルド?なんだかシブ過ぎないか?という先入観をお持ちのチャンドリアン(チャンドラーファン)にオススメです。
2008.07.21
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先日、新潮文庫の夏フェスを記事にしたので今日は角川文庫です。角川文庫の夏の100冊は、新潮のそれと比べるとエンターテイメント色が濃いように思います。 数年前に100冊入りして、気になっているのは・・・・・夢野久作『ドグラ・マグラ』 読みたいなぁ~と思っていますが、なかなか手が出ません。お読みになった方いらっしゃいますか?こちらのプレゼントはブックカバーです。 個人的には「目玉のオヤジ」がお気に入りです。応募条件は新潮文庫と同じですが、角川文庫はケータイサイトからも応募することができます。角川は、ケータイサイト応募の「松ケンの言葉を捜せ。」も実施中です。100名に松ケンオリジナルポスターが当たるそうです。松ケンと聞いて・・・・・颯爽と白馬に跨った暴れ○坊将軍が馬上で、角川文庫を開いているポスターなんていらない・・と思ったアナタ。まちがってますよ。
2008.07.16
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第139回(平成20年度上半期)芥川賞・直木賞受賞作が決定しました。★芥川賞受賞作★楊逸 『時が滲む朝』受賞者の略歴 文藝春秋・芥川賞受賞作の詳細 文藝春秋書誌ファイル芥川賞関連のサイト 芥川賞のすべて・のようなもの★直木賞受賞作★井上荒野 『切羽へ』受賞者の略歴 文藝春秋・直木賞受賞作の詳細 本よみうり堂・出版トピック直木賞関連のサイト 直木賞のすべて楊逸さん 井上荒野さん 受賞おめでとうございます。
2008.07.15
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新潮文庫・角川文庫・集英社文庫で夏の文庫フェアがはじまりました。各社とも「100冊」を中心としたプレゼントキャンペーンを実施しています。独自色のうかがえる「100冊」ですが、三社ともチョイスしているのは。。。太宰治『人間失格』 夏目漱石『こころ』 芥川龍之介は短編が二冊づつ入っています。 まずは老舗中の老舗である新潮文庫から・・夏のプレゼントは「新潮文庫の100冊」特製エコバック今年はWEBで「100冊検定」なるものを実施しています。クイズに答えると「初級・中級・上級」の認定書が発行されます。この認定書をブログに貼り付けることができます。ただし「楽天ブログ」は諸般の事情で貼り付けができません・・・(涙)他のブログサービスをお使いの方は大丈夫だと思います。(たぶん)ちなみに私は「中級」に進めず「初級」でした。(汗)
2008.07.14
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ぼくの名はエイジ。東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンにある中学の二年生。その夏、町には連続通り魔事件が発生して、犯行は次第にエスカレートし、ついに捕まった犯人は、同級生だった―。その日から、何かがわからなくなった。ぼくもいつか「キレて」しまうんだろうか?…家族や友だち、好きになった女子への思いに揺られながら成長する少年のリアルな日常。山本周五郎賞受賞作。 <感想> ★★★★☆今や飛ぶ鳥を落とす勢いの桜庭一樹さん、同じく直木賞作家の森絵都さん。 ちょいとぶっ飛んでいる姫野カオルコさん。 いずれも出世作は中学生の女の子の内面を描いた作品です。一方で、フツーの男子中学生のそれを描いた作品と言えば石田衣良さんの『14』ぐらいしか思いつきません。 スポーツを交えた作品となれば幅も広がってきますが、男子中学生の内面を描いた作品は少ないように思います。 需要の関係なのか?中学男子は単純で小説の題材になりにくいのか?まぁ~そのあたりの事情は良くわかりませんが、小説の世界において男子中学生は軽視されているように思います。 悲しいかなノンフィクションのジャンルではしばしば主役になってしまうわけですが・・・。さて、本書はノンフィクションのジャンルにおいて脇役の男子中学生を主役にした小説です。 通り魔の正体がクラスメイトだったという事実。 それがきっかけで、自らが抱えている爆弾(のようなもの)に気がついてしまう主人公。 ネットを徘徊していると、しばしば中二病という言葉に突き当たりますが、その正体を垣間見たような気にさせられます。 内なる爆弾(のようなもの)とどう折り合いをつけていくのか? シリアスになりすぎるわけでもなく、コミカルにもなり過ぎない文章で綴られたそれは、絶妙のバランス感覚の上に成り立っています。 四半世紀前にフツーの男子中学生だったオッサンも、現役の中学生もそれぞれの登場人物に自己投影をしやすいのではないかと思います。 『疾走』はちょっと過激すぎだと感じた方に強くオススメします。
2008.07.14
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きっかけは隣家で起こった幼児殺人事件だった。その偶然が、どこにでもいそうな若夫婦が抱えるとてつもない秘密を暴き出す。取材に訪れた記者が探り当てた、15年前の“ある事件”。長い歳月を経て、“被害者”と“加害者”を結びつけた残酷すぎる真実とは―。 <感想> ★★★★☆本書は吉田修一さんの最新刊です。あらすじをごらんいただくと、お判りいただけると思いますが『悪人』を踏襲したミステリー仕立ての作品です。 さて、冒頭は実際に秋田で起きた事件を思わせますが、それはあくまで本筋にいたるきっかけに過ぎません。 15年前に起きた事件の被害者と加害者の奇妙な関係を描きながら人間の業を炙り出すのが、本書のメインテーマです。ネタばれするので詳しくは書きませんが、この二人の関係性についてリアリティーがあるのかと問われればNOです。 しかし、最後まで読むとストンと心に落ちてきます。 エンターテイメント性を重視した『悪人』と比較するなら敢えてそれを抑制して、深みを重視しているように感じました。事件によって、追い詰められた被害者の怒りと悲しみ、追い詰めた加害者の罪と罰。 そして、それぞれが抱える深い闇と孤独・・・・。真空状態が保たれた舞台装置の上で、それぞれの感情が絡み合い、放電するさまは圧巻としか言いようがありません。 とにかく、重いテーマなので「女性の皆さんにオススメです♪」と言うつもりはありませんが、最後にこみ上げてくるせつなさで、読者の86%は泣いちゃうと思います。
2008.07.11
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第139回(平成20年度上期)直木賞候補作が発表になりました。井上荒野 「切羽へ」荻原 浩 「愛しの座敷わらし」 新野剛志 「あぽやん」 三崎亜記 「鼓笛隊の襲来」山本兼一 「千両花嫁 とびきり屋見立て帖」 和田 竜 「のぼうの城」 発表は7月14日(火)です。 詳細は文藝春秋
2008.07.10
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第139回(平成20年度上期)芥川賞候補作品が発表になりました。磯崎憲一郎 「眼と太陽」 (文藝夏号) 岡崎祥久 「ctの深い川の町」 (群像6月号) 小野正嗣 「マイクロバス」 (新潮4月号) 木村紅美 「月食の日」 (文學界5月号) 津村記久子 「婚礼、葬礼、その他」 (文學界3月号) 羽田圭介 「走ル」 (文藝春号) 楊 逸 「時が滲む朝」 (文學界6月号) 楊 逸 「時が滲む朝」に50,000点(汗)発表は7月14日(火)です。 詳細は文藝春秋
2008.07.10
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付き合うのは問題のある年上男(「問題のある男」)ばかり。幽霊が見えるダンサーの母(「幽霊VS.母の話」)を反面教師に、恋愛の相性が完璧な弟(「弟コンプレックス」)を可愛がってみたり、引きこもる“ゲーマー”の彼と同棲(「オタク(?)の生態」)してみたり。まともなのは島本さんだけなのか、それとも…?『ナラタージュ』の切なさはどこに?恋愛小説の名手・島本理生のリアルワールド。 <感想> ★★★★☆本書は、ファッション誌ViViに03年から06年まで連載されていた「CHICA生活」を一冊にまとめたもので、島本理生さんの初エッセイ集になります。『ナラタージュ』を筆頭にしたオーソドックスな恋愛小説は10代にもかかわらず老成した文体という評価を受け、幅広い読者に受け入れられています。 しかし、平成文壇三人娘の一人である島本さんは25歳。 加えて初出誌が赤文字系となれば読者層は限られるのでは・・と危惧していましたが、思ったほどではありませんでした。 子供時代のこと、家族のこと、昨年結婚した佐藤友哉さんのことなど・・・ファンなら十分満足できる内容です。 中でも子供のころ住んでいたアパートが銭形金太郎で取り上げられていたというエピソードにはびっくりしました。
2008.07.07
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すげぇ~暑っちいです 昨日も炎天下、仕事をしていたらすっかり日焼けしてしまいました。なにやら最近、食欲が落ちてきて半年前に買ったジーンズがブカブカになっちまいました。 ここ、数週間仕事が忙しくて、まったく本が読めないので自分へのご褒美に新刊を二冊買いました。 そういえば、今月の初めからタスポ(←どうやらタバコパスポートの略らしい)が本格導入され、自販機でタバコが買えなくて困っています。カードを作ってもいいんだけど、個人情報を出すのは抵抗があるんですよね・・・思い切って、やめるという手もありますが、たぶんと言うか絶対無理。
2008.07.06
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1982年秋、専業作家としての生活を開始したとき、彼は心を決めて路上を走り始めた。それ以来25年にわたって世界各地で、フル・マラソンや、100キロ・マラソンや、トライアスロン・レースを休むことなく走り続けてきた。旅行バッグの中にはいつもランニング・シューズがあった。走ることは彼自身の生き方をどのように変え、彼の書く小説をどのように変えてきたのだろう?日々路上に流された汗は、何をもたらしてくれたのか?村上春樹が書き下ろす、走る小説家としての、そして小説を書くランナーとしての、必読のメモワール。 <感想> ★★★★☆私がはじめて村上春樹さんの作品を読んだのは10代の最後の年でした。 作品は『ノルウェイの森』。 ブームだったせいもありますが、主人公と同年代だった私は貪るように読み、次回作の『ダンス・ダンス・ダンス』で村上ワールドにハマってしまい、いつのまにか40歳を過ぎてしまいました。20年以上、村上作品を読み続けているわけですが、村上春樹さんの年齢について考えたことはありませんでした。 クオリティーの高い小説を手がける一方で、エッセイではしっかり読者サービスをする村上春樹さんですが、自身のことについて触れることはそれほど多くはなかったように思います。 本書では作家活動と並行してきた市民ランナー村上春樹の視点で、自身を語っています。 レースに向けての体力つくりの一方で、日々弱ってくる身体機能。60歳になる村上春樹さんにとっての走ること、そして書くことが余すことなく書かれています。 同時代を生きている作家、村上春樹を知りたい方にオススメします。
2008.07.06
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