2003年09月19日
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小規模事業者様や個人事業者様の特徴として、自己満足型経営(現状満足型経営)になっているケースがあります。

具体的にいうと、

   現状のままでも、それなりにお客さまもある。
   少しくらい苦しくても何とか生活できるくらいの売上もある。
    ↓
   まあ、今はしんどくても、そのうち良くなるだろう。
   あえて、何か手を打つこともないかな。

といった状況です。当然、経営コンサルタントに助けを求めることもありません。

これは、開業して間もない方や、うまくいっている人には意外かもしれませんが、多くの儲かっていない小さな会社に共通している病気です。



実際のところは、気がつかないうちに少しずつお客さまが離れていってしまっているという、恐ろしい病気です。身体の病気と同じように、悪ければ悪いほど治療には時間がかかりますし、最悪の場合なら、治らないというケースもあります。

よくある破綻のパターンはこんなカタチになります。
 1.少しずつ売上が減っていき、
 2.何とかなるだろう、という声が少しずつ弱気になり、
 3.何とかせねば、とあれこれやっても効果が出ず、
 4.そのうち資金繰りが苦しくなって、借入せざるをえなくなり、
 5.借入金で気分的に一息ついてしまい、
 6.数ヶ月で、また資金繰りが苦しくなって、また借入、
 7.いずれ借入も限界になり....破綻

僕にSOSを訴えてこられる相談でも、6や7の段階がとても多いのが実態です。もちろん最大限の努力はするのですが、限られた制約条件の下では、対処できる選択肢も限りがあります。この段階になると、たとえば資産を売却するとかといったような、大規模な痛手を伴う処理をせざるをえなくなりますし、もっと早くご相談いただけたら、と思うこともあります。

できれば1の段階で、最悪でも5の段階で手を打たなければ、盛り返す可能性は非常に小さくなってしまいます。



開業して間もない方や繁盛している方の場合、現状よりも高いところに目標があります。そして、その目標に届くようにと、ざまざまなことを考え実施しています。

一方、現状維持を基本に考える人、多くは、開業してから5年も10年も経過して、それなりに良い思いを経験したり、生活できている方達になりますが、目の前の状況を、自分自身で納得しようとします。

どっちが強いか、いうまでもありませんよね。

「変わらないと」
「行動しろよ」

いろいろと言い方は異なりますけれど、結局はこういうことなんです。

本来、経営コンサルタントの役割は、経営状況をさらに良くするためのお手伝いです。ダメになったときに助けてもらう存在ではなく、より上を目指すときに、活用するべき存在なのです。





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最終更新日  2003年09月19日 01時33分02秒
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