「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

世界遺産や世界の美術館を20年間で61カ国訪問しながらブログは18年ほぼ毎日続けていますが〜コロナ禍からの旅は国内旅行と美しい日本庭園訪問！東京下町歩きを楽しんでいます〜忘れていた日本の伝統芸能や相撲へも興味を広げています。

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2020.09.13

クロード・モネ　2人の妻　カミーユ・モネ　アリス・オシュデ　その複雑な関係・・・とは？　散歩・日傘をさす女性　ヴェトウィユのモネの庭　死の床のカミーユ・モネ

テーマ：美術館・展覧会・ギャラリー(8217)

カテゴリ：美術館・博物館

クロード・モネの妻について知っておきますか？最初の妻カミーユ。２度目の妻アリス・オシュデについてどんな関係だったのでしょうか

クロード・モネを知りたい・・・その22

クロード・モネ

Claude Monet

1840年11月14日〜1926年12月5日（86歳没）

フランス人の画家である。

代表作：散歩・日傘をさす女性

（妻カミーユと長男ジャンを父モネが描いた）

モネの最初の妻「カミーユ・モネ」1847年〜1879年は、

旧姓「ドンシュー」。

モネのモデルをしており

『カミーユ（緑衣の女性）』

のためにポーズをとった時には19歳であった。

1867年に長男ジャンを産み

1870年、モネと正式に結婚。

カミーユは、２度目の妊娠以来体調を崩し

1878年3月、次男ミシェルを出産以後

徐々に衰えていった。

飾られているのは（カミーユと長男ジャンと次男ミシェル）

当時5歳だったオシュデ家の

４女ジェルメーヌ（1873年〜1968年）の回想によれば

家族と散歩をともにしていたが

やがて道端のベンチに横になり

子どもたちの遊ぶ姿を眺めるだけになってしまったという。

5月中旬、エルネスト・オシュデは、母に宛てた手紙で

「カミーユは、あと数日ももたないだろう」と書いている。

教会で結婚式を挙げていなかったため

熱心なカトリック教徒だったアリス・オシュデの勧めを受け

8月30日、カミーユの病床に

ヴェトウィユの司祭、アモリー師を招いた。

カトリックの教義の下での婚姻を認められた後、

臨終の秘跡を受けたカミーユは、9月5日に亡くなった。

Camille Monet sur son lit de monet

『死の床のカミーユ・モネ』1879年

モネにとってカミーユは、

妻であると同時に若い時からの絵のモデルだあった。

そのカミーユの死は、

家庭生活の面でも

幸福に満ちたひとつの時代の終焉を意味していた。

カミーユの死骸を見ながら

無意識のうちに筆を執っていた

と後年のモネは、その瞬間を振り返っている。

1879年9月、カミーユは32歳で亡くなった。

「かつてあれほどいとおしんだ女性の死の床で

（・・・）私は、もはや動かなくなった彼女の顔に

　死が加え続ける色の変化を

　機械的に写し取っている

　自分に気づいた」

ークレマンソーによる引用、クロード・モネの言葉

一方、アリス・オシュデ（1844年〜1911年）は・・・

裕福なブルジョワのランゴ家に生まれた。

実業家：エルネスト・オシュデと

1863年4月に結婚。

1877年にエルネストが破産すると

アリスは、6人の子を連れて

モネと同居し始める。

カミーユの臨終を看取ったのも

アリスその人であった。

その後も、彼女はモネ家と生活をともにし

自分の子どもに加えてモネの2人の子どもを育て

エルネスト・オシュデの死後にモネと再婚している。

カミーユは、亡くなるまで頻繁に画布の前に立ったが

対照的にアリスは、ほとんどモネの絵には登場していない。

かつてカミーユが務めた身近なモデルの役割は、

カミーユの死後、アリスの娘たちが代わりに担っている。

妻の死後始まった新生活その象徴として咲く向日葵

Le jardin de Monet a Vetheuil(1881)

 『ヴェトウィユのモネの庭』 1881年

150.0cmx120.0cm 油彩・カンヴァス

描かれているのは、ヴェトウィユのモネの庭である。

細かい筆致で描写された向日葵が咲く

階段の手前に立つのは・・・

アリス・オシュデの次男ジャン＝ピエール
（もしかしてモネの子かも？）

階段の途中にいるのは・・・

モネの次男ミシェルと

その後ろは、乳母と思われる。

（写真撮影：ほしのきらり）
（資料：東京美術・もっと知りたいモネより）