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July 15, 2008
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カテゴリ:
●読んだ本●

「イノセンス 女性刑事ぺトラ 上・下」 
ジョナサン・ケラーマン著
北澤和彦=著 講談社文庫














■あらすじ

母と2人でトレーラーに住んでいる
ウィリアム・ブラッドリー・ストレート(12歳)は

生活保護を受けながら


ボーイフレンドに虐待を受け
殺される危険を感じて家出をした。


あちこちの公園に基地を作り
路上生活を続けていたビリーは

ある夜公園で男性が
女性を無残に殺す所を目撃してしまった。

恐怖におののき、
逃げ出したビリーに次々に問題が降りかかる。



一方、
公園で殺されたリサの事件を担当する事になった
女性刑事ぺトラ・コナーは


食事の後を見つけて
目撃者がいたのではないかと考えた。

上司からの圧力や同僚の問題、
自身の思いを抱えつつ事件に当たるぺトラは

壁を少しずつ崩して行き




その間ビリーは
放浪を続けながら危険をかいくぐり
必死で生きていた。



ぺトラとビリーが交差する時
事件の真相が明らかになる。





■感想

中古店で見つけた50円の「イノセンス 下」は
とても面白そうだった。

「上」を探しても無いので
どうしても読みたくて
図書館で借りた「イノセンス 上」。



ビリーは小柄だが
賢くて知恵のある少年で

危険を察知しては
逃げ回って生きながらえた。

守ってくれない母をそれでも愛し、
誰にも救ってもらえない非情な事態でも

欲を言わずに必死で生き抜くその健気さと
誠実な性格に胸が痛んだ。



ぺトラにも事情があり、
癒されない思いを抱いて日々を生きている。


相棒のストゥーと家庭。
同僚のウィル。

リサの元夫の三流映画スターのラムジー。
ラムジーの幼馴染でマネジャーのバルチ。

ビリーが知り合うサム。
土産物売りのズカノフ。

母のボーイフレンドのモラン。


登場人物の生活や感情
その生き様や思いが丁寧に綴られている。


一人一人がしっかりと息づいており
とても奥行きのある
読み応えのある話だった。



最近、
読書に熱中できなかったのが嘘のように
この本を読み始めたら夢中になって読んだ。



面白かったです。
しっかりしたプロット。


騙された~~~と言う
うれしい悲鳴( ̄ー ̄)☆





ケラーマンの小説は「大きな枝が折れる時」と
「プライヴェート・アイ」を読んだだけだが、

この2冊ともアレックスシリーズで
私はアレックスより
ぺトラの方が面白いと感じた。


これはケラーマンが
作家として充実して来たからかもしれないし

私の感じ方が変ったのかもしれないけど、
ぺトラシリーズを是非読みたいと思った。



充実度満点だった。









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Last updated  July 16, 2008 02:27:22 AM
コメント(8) | コメントを書く


■コメント

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Re:「イノセンス 女性刑事ぺトラ」 ジョナサン・ケラーマン著 感想  
frogfisher さん
トレーラーに住んでいるんですね。
こちらは早くも夏バテで睡眠不足、食欲不振です。
トレーラーではまだ料理をしたことはないです。カップ麺ばかり。水回りが気になるというのが理由ですが情けないです。
(July 16, 2008 12:11:05 PM)

frogfisher様~★  
ふゆゆん  さん
アメリカではトレーラーで生活している人は
結構いますよね。

先日読みかけた本にも出ていました。

読書がキツイ情況になっていたので、
左折したんですが。

梅雨が開けていないのに、
関東は厳しい暑さですね。

山の中に避難したいところでしょうね!

折角素適なトレーラーに寝泊りしてカップ麺は
悲しいですね。

でも水廻りは確かに厄介ですよねぇ。
アメリカはトレーラーで生活出来るような専用のところがあちこちにあるんですよね。

日本は無いですもんね。
そうか~、そう言う問題もあるんですね。

実際住んでみないと解らない事ってイッパイありますね。
(July 16, 2008 02:40:51 PM)

Re:「イノセンス 女性刑事ぺトラ」 ジョナサン・ケラーマン著 感想(07/15)  
Lake Moraine  さん
ジョナサン・ケラーマン 名前を知っているだけで作品は呼んだことがないです。 あらすじをよませてもらってグリシャムの依頼人を
思い出しましたが、こちらの方が苦難が大きそうです。

翻訳物は最近めっきり読まなくなってますが、、
メモしておきます。 (July 16, 2008 03:25:20 PM)

Re:「イノセンス 女性刑事ぺトラ」 ジョナサン・ケラーマン著 感想(07/15)  
ふゆゆんさんは結構、洋書読まれますね。

私も一時期読んでいたといえば、ハー○クイーン…笑

ゲド戦記テレビで入ったので観てみました。
消化不全です。。。これは原作読まないとな~と思いました。 (July 16, 2008 04:26:36 PM)

Lake Moraine様~★  
ふゆゆん  さん
ジョナサン・ケラーマンは臨床心理学者なので、人の生い立ちや生き方や遺伝的なものが人に及ぼす様々なことをよ~く知っているので、一人一人の人間をしっかり書いているので面白かったです。

このぺトラの前までずっと書いていた、小児臨床心理医アレックス・デラウェアでも子供が出て来て、いろんな問題を描いていますが、私はイノセントがすごく面白かったです。

「依頼人」では子供の味方をしてくれる人がいますが、12歳のビリーはずっと一人で知恵を働かせて、怯えつつも生きてるので健気なんです~~~(涙)

ぺトラも、同僚達も好感持てました。
さっき探したら、続編は見つけられなくてガッカリしました。

女性刑事ぺトラはすごく読み応えがあって、充実していたんです。
(July 16, 2008 11:35:41 PM)

あたまでっかち。様~★  
ふゆゆん  さん
私は小学生の頃から、何故か洋書と洋楽が好きでした。

日本の物も読みましたが、推理物は洋書が充実していて、人間をしっかり描いているものが多いと感じています。

考え方や表現の仕方なんかが、日本のものより私には合っているのかもしれないです。

暗過ぎずに、救いがあるのもありがたいです。
起承転結なのもありがたいです。


ゲド戦記は~~~~。
私は原作が大好きなので、複雑な思いがしました。

娘は原作を知らないので、それなりに面白かったそうです。

私は、原作者のアーシュラ・K・ル・グィンが大好きなんです。

SF作家の中で一番好きなんです。
もうかれこれ30年くらい好きなんです。

ゲド戦記はファンタジーですが、ゲドの成長記で、ゲドがとても好きです。

確か5冊あるんですが、機会があったら是非読んでみて下さい。

私がグィンの「ゲド戦記」から貰った愛や強さや勇気や生き様について、宮崎吾朗氏とは全く違った思いでいたのだと感じている事が解っていただけるかもしれません。

そしてアニメ映画の「ゲド戦記」であたまでっかち。さんが消化できなかった理由も見つかるかもしれないですね。

正直、宮崎駿氏が作ってくれれば問題なかったろうと、つくづくつくづく感じます。

この話題はどしても暗いっす。
すいましぇん(涙)

(July 17, 2008 12:01:25 AM)

Re:「イノセンス 女性刑事ぺトラ」 ジョナサン・ケラーマン著 感想(07/15)  
外国の話は よほど面白くないと 名前がごっちゃになって 訳がわからなくなります

ゲド戦記は ふゆゆんさんの文章で 読んでみたい
そう思いました

映画は気の毒だけど 駄作だと思います
(July 18, 2008 05:54:35 AM)

ちきんたった様~★  
ふゆゆん  さん
確かに沢山の登場人物が出て来ると
誰が誰か解らなくなりますが、

外国の推理物には必ず登場人物のリストが最初に載っているので、それでチェックしつつ名前を憶えます。

余りにも登場人物が多い本は、
自分で名前と立場とかをノートに書き付けたりします。

物語に厚みが出るので、
沢山の人が出るのも致し方なしですかねぇ~。

「ゲド戦記」
お陰様で色々調べてみました。

グィン本人の感想も見つけました!
ありがとうございますヽ(´▽`)ノ”
(July 18, 2008 09:47:37 PM)

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