照千一隅(保守の精神)

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「照千一隅(しょうせんいちぐう)」(一隅を守り、千里を照らす)は伝教大師・最澄の言葉。本を読み、考えたことをこのブログに書いて参ります。ご意見、ご感想など御座いましたら是非お寄せください。

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2007.08.24
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カテゴリ: 時事問題
安倍晋三首相がインド訪問中に国会で行った演説が中国で波紋を広げている。日本,米国,オーストラリア,インドの連携強化を呼びかけ,拡大アジアを強調した首相の言葉を,中国のメディアは「中国を孤立させるメッセージだ」と決めつけ,「時代遅れ」「支持を得られない」などと猛反発している。

安倍首相はまた試練を自ら背負ったのかもしれない。確かに安倍首相は,自著『美しい国へ』の中でも,「日,印,豪,そして米国との連携」を謳っていた。が,物事にはタイミングというものが重要である。

 私は,安倍首相が主張していることに大して問題があるとは思わないが,日本国内でこれほど求心力を失っているときに,わざわざ海外で揉め事を起こすことに首をかしげるだけである。

 中国を外して中国を包囲する列強国との連携強化を訴えれば,中国が反発するのは当たり前である。それを承知の上でこのような提言を行うには,それなりの意図がなければならない。もし大した意図もなくこのような発言をしたとすれば,単なるトラブルメーカーと成り下がってしまうだろう。

 公の場で発言した安倍首相はもう後には引けないし,また引きべきでもないだろう。このように言ってしまった以上,中国が一定機嫌を損ねる(あるいは損ねた振りをする)のは仕方のないことであって,それも外交の駆け引きの一つと考えるべきであろう。実際,中国はロシアと手を組んで「上海協力機構」なるものを立ち上げ,日本にプレッシャーをかけてもいるのである。

 が,安倍首相が強い姿勢で外交に臨み,アジア外交の主導権を握るためには,国内における基盤を盤石のものとしておくことが不可欠である。今のように,自身の去就すら危ぶまれている時に,果たして中国とタフな駆け引きを行うことが可能なのか。

 私は,このあたりの読みが安倍首相は非常に甘いと思う。これまで日本が避けてきたタフな外交を行うためにも,まず国内政治を安定化させることが必要だったのではないか。安倍政権内の閣僚ですら,今中国とタフな外交を行おうと誰が思っているというのだろうか。こんな調子では,閣内不一致が今後ますます露呈することになりかねないのである。

 靖国参拝問題をあいまい戦術で乗り切ることにしたことと日米豪印の連携強化を訴えるということは,つじつまが合わなくはないか。安倍首相のやっていることは,一面的には良く見えても,全体的には「ちぐはぐ」なように思えてならないのである。





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Last updated  2007.08.25 10:37:36 コメントを書く


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