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2013年04月23日
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テーマ: 診察室の窓(72)
カテゴリ: 病の背景
 抗てんかん薬を服用しているにも関わらず、癲癇発作が起きてしまうとのことで来院した当時小学5年生の女の子。脳波にも、はっきりと異常が現れているという。


 脳の異常(脳波の異常)は、結果であり原因ではない。 

 ここを履き違えて、結果だけに着眼して医療介入すると、解決しないばかりか薬を飲み続けることになり、体も人生も益々混乱するようになる。更年期障害などは、その最たるものだ。
 身体を診ると、背部の背骨が大きく右に側弯している。加えてみずおちのところが、大きく盛り上がっている。

 本人もまた、服を着ていてもそれと分かるので、コンプレックスに感じているという。

 以前、耳下腺炎で高熱と腫れ上がって痛む頬が、一度の鍼治療で良くなっている経緯があり、母子ともに信頼のまなざしを向けてくれるので、意志の疎通が取りやすいはず。 だがいまひとつ病の背景が見えてこない。

 背骨とみずおちについて、少し解説します。

 鍼灸医学では、最も重要な全身の陽気の通り道を督脉(とくみゃく)と称し、背骨は、ちょうどその督脉のルートにあたる。


 その背骨が、大きく側弯しているということは、何らかの事情によって気の流れを大きく堰き止める必要があると理解される。

 みずおちの部分は、心下と称してこの部分に邪気が詰まると、病の種類がなんであろうが意識障害を起こす。場合によっては、落命することもあるので鍼灸家にとっては一心の目の付けどころとなることが多い。武道の当身も、この部位である。

 主に感情・無意識領域の抑圧、食べ物の誤り、劣悪な生活環境、過度の疲労などによって生じることが多い。

 日常生活で変わったことがないか、母親に聞くと最近不登校気味だとのこと。

 いつものことながら、本人に何を聞いても分からないと反ってくる。

 毎週1回の通院。治療のたびに、たわいもない話をするのだが、僕には病の背景を掴みたい意図がある。

 治療を加えると、みぞおちの盛り上がりが次第に取れて来る。



 通院半年過ぎたあたりから、次第に分かってきたことの第一は、集団登校時に下級生の面倒を見ているのだが、誰もが好き勝手し放題。

 本人なりに苦労して学校までたどりついてやれやれとした思いでいるのに、誰からも感謝されない。このことに腹が立っていたこと。 そして学級内のグループのリーダー格の子から無視されていることなどが次第に分かってきた。

 その後、あることがきっかけで下級生に怒ることが出来るようになり、ほぼ同時期に無視されていたグループから別のグループにタイミング良く入ることができ、無視されることが苦痛でなくなったと話す。

 しかし、事は、それだけではなかった。

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最終更新日  2013年04月23日 14時22分21秒
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