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湿気が人体に影響して、様々な病気・症状を生じるようになると「湿邪」という邪気に変化します。
ここで「湿邪」の性質を整理しましょう。
1.陰邪であり、人体の下部を襲いやすい。
おりものの増加、陰部湿疹や足のむくみ、水虫などが現れやすくなります。
また、陰の性質であることから冷えを受けやすい。
2.湿邪は、モワ~っとしているので、はっきりとしない「なんとなく・・・」といった症状を呈しやすい。
なんとなく身体や手足が重い・だるい、頭に雲がかかったようにボーっとしたりぼんやりとしてはっきりとしない、腰や関節に何かがへばりついているようで動かしにくい、何をするにも気分が乗らない・重い、などと言った症状が現れます。 うつ病などの精神疾患には、常見の邪気です。
3.ベトベトした粘性であり、胃腸機能を損ないやすい。
消化の過程では、固形物と水分を分ける必要があります。消化器の機能が損なわれると、痛みや不快症状に先行して、まず水分代謝の異常が現れます。東洋医学では、胃腸が行う水分代謝を、特に重要視します。このことは重要ですので、是非ともご記憶ください。
さて、胃腸の機能低下の現れとしては、軟便・泥状便~下痢、普通便であってもねっとりとして便器が汚れやすい、汗がべとつく、口の中が粘る、小便の量が少ないなどの些細な水分代謝異常から、食欲が無い・痞えやすい、消化不良、浮腫、胸が苦しく感じる、傷から滲出液が多い、湿疹やあせもができやすいなどのはっきりとした症状までが現れます。
その他、粘性であるため気の流れを阻みやすく、他の邪気と結び付きやすいのであらゆる病気に見られます。
当然、自然界に湿気が増えると、その影響を受けて上記のような「なんとなく、おかしい・・・」といった状態が現れます。
次回、対処方のまとめに続きます。