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保険適応になって、安価に服用ができるようになった半面、その弊害も無視できないものがある。
一つには、西洋医学的感覚で漢方処方を出すことによるものだ。
風邪の予防のためにと、葛根湯を処方。花粉症治療のためにと言っては、小青竜湯を処方。
結果、冷えっぽい体になり、病気にかかりやすくなる。 患者も医師も気がつかない。
誠に嘆くべき状況だ。 これはほんの一例・・・数え上げればキリがない。
もう一つは、腕のある実費治療の漢方薬局が激減したこと。
効果がないと、高価なお薬を服用しませんでしょう?
東洋医学をしっかりと学ばれている医師もいらっしゃるが、まだまだ少数。
かつて小柴胡湯を投与したことで間質性肺炎で8名の死亡者が出たが、新聞では漢方の副作用との報道がなされた。
東洋医学には、西洋医学のような副作用は無い。
莫大な費用を投じて、原因を様々な角度から研究しているが、実に馬鹿げたことだ。
問題の本質的な原因は、医療原理の違う漢方を、西洋医学的に用いたことによって生じた事故であるということだ。
実に、簡単なことだ。 解決には、一銭も費用はかからない。
東洋医学的に、身体が表現しているものを、的確に捉え処方すれば、副作用は一切ない。
もう一度言う。 あるのは誤治のみ。
その点は、鍼も漢方も同じ。
継承とは 2013年10月14日
鍼はなぜ効くか(2) 2013年10月10日