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今日は、先日亡くなられた阿久悠さんを偲んで、風たんの唄をつくってみた。(『時代遅れの男になりたい』の替え歌で)
― 「撫でておくれぇ」のオヤジになりたい ―
一日5回の飯を喰い (※注1)
魚はアジとエビ以外
(※注2)
とっとと皿を譲るだけ
私に笑顔を見せないで
爪切りさえもさせないで
オヤジの臭いは ムチャ好きで
男の跡をついて行く
こちらでゴロリン あちらでコロリン
腹を広げて甘えん坊
父ちゃんの手元 見つめつづける
「モンプチをくれぇ♪」の男になりたい
~ 間奏 ~
不器用だけれど知りたがり
慎重だけど ドン臭く
上手なおねだり 度が過ぎて
一年一度叱られる
甘える後足 やさしくて
器用な前足 太い脚
あちこち探索 ひと仕事
扉を開けて後にする
こちらでカリカリ あちらでガリガリ
叱られることも気にとめず
好きなクロスで爪研ぎつづける
テンポ遅れのひょうきん者です
毛玉気にせず 風呂は入らず
嫌いなことは無理をせず
父ちゃんのすること見つめつづける
「撫でておくれぇ」のオヤジになりたい
<解説>
根っからのお父さんっ子で、いつまで経っても自分に懐かないわが子が、
モンプチをもらう時だけ、甘えん坊になって後ろ足で愛想する。
その都合の良さを心憎く思いながらも、ソフトなタッチに、ついつい口元が緩んでしまう。
いっそのこと、オヤジにでもなったら「撫でておくれぇ」と、誘ってもらえるのだろうか。
(いや、なりはしない)
(※注1)正しくは、ご飯2回+おやつ3回
(※注2)アジは、青みの魚があまり好きではないことから、代表して。
またエビは好きなのだが、体質に合わないのか、食べると必ず吐くことから。
<寸評>
追い求めていくという切なくも哀しい心情を、吐露した見事な詩である。
いささか自らの不遇に酔いしれている観はあるものの、
どんな野良猫ともすぐに心が通じ合う特技をお持ちの作者が、飼い猫だけになぜか懐かれない
という、惨めな気持ちを恥も外聞もかなぐり捨てて、詠み切った勇気には拍手を送りたい。
また、毛玉だらけの姿を披露してくださった飼い猫さんにも拍手。