今日の気持ちを短歌におよび短歌鑑賞

今日の気持ちを短歌におよび短歌鑑賞

2026.05.23
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カテゴリ: 短歌

5月23日(土)

後藤瑞義入選歌(平成30年度)(3)

わが体作れるあまたの水たちよ水田のごと天を映せよ  

(読売新聞静岡版 よみうり文芸   六月二十七日    入選 梅内美華子 選)

自販機にのどのあたりをふるわせてぴったりカエルが貼りついている

(読売新聞静岡版 よみうり文芸   七月十一日      入選 梅内美華子 選)

極楽はかくのごとしかゆりの花山一面に色とりどりに

(読売新聞静岡版 よみうり文芸   七月二十五日    入選 梅内美華子 選)

透析の妻のノートに遺りおり心細さを訴える歌

(読売新聞静岡版 よみうり文芸   八月一日       入選 梅内美華子 選)

マチス作「夢」の女性は妻に似てアンモナイトのように眠れり

(読売新聞静岡版 よみうり文芸   八月八日       入選 梅内美華子 選)

機関銃の重さのごとき草刈機持ちて夏草薙ぎ倒しゆく

(読売新聞静岡版 よみうり文芸   八月二十二日    入選 梅内美華子 選)

舗装路の上に止れる揚羽蝶足踏みすれど動くともなし

(読売新聞静岡版 よみうり文芸   八月二十九日    入選 梅内美華子 選)

五百円硬貨握りて自販機へ釣銭の音好むこの子は

(読売新聞静岡版 よみうり文芸   九月五日       秀逸 梅内美華子 選)

(評)大人が忘れた楽しみ方を子供は持っている。五百円硬貨を入れて買った後の釣り銭が落ちる音。それを面白がる無邪気さに、あらためて気づく作者。

壊れたる農作業小屋カタカタと屋根のトタンがめくれ鳴りいる

(読売新聞静岡版 よみうり文芸   九月十二日     入選 梅内美華子 選)

速ければいいのだろうか怪物と化したる新幹線の風圧

(読売新聞静岡版 よみうり文芸   九月十九日     秀逸 梅内美華子 選)

(評)技術が進歩し利便性を追っている。その裏には危険や不安があることを気づかせる歌である。作者の率直な疑問は「風圧」を「怪物」と感受し怖れている。
                      (つづく)






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最終更新日  2026.05.23 05:59:56
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