飛鷹千寿（反町隆史）は捜査一課長の加勢英雄（中村俊介）に呼び出され、かつて捜査中に犯人の仕掛けた爆弾によって殉職した結城真一（平山祐介）の遺体に銃で撃たれた痕があったと告げられると、「俺が現場に駆け付けた時、既に結城は撃たれていた」と飛鷹は説明。加勢は、飛鷹が強行犯係にいた当時の未解決事件（少女誘拐事件、橘東高校不審死事件、爆破テロ事件）が最近になって立て続けに解決したことを不審に思っていて、「何を隠しているのか?」と問います。

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不破利己（杉野遥亮）は飛鷹に相談も無く、二年前に白金のマンションで起きたホステス殺人事件の情報提供メール、「白金ホステス殺人事件の真相を明陵高校ボクシング部OBが知っている」という文面を警視庁に送付。――事件当時（二年前）、墨田署にいた不破は銀座高級クラブのホステス、不知火美佳（樋井明日香）と未婚の子の壮太（石塚陸翔）を守るよう署長に命じられていました。美佳は経済界の大物が訪れる銀座の高級クラブに勤務しており、脅迫電話やストーカー被害に逢っていたことで、不破は志熊亨（有澤樟太郎）とともに母子の警護に当たっていました。そんな時、不破が何者かに襲われて意識を失なっている間に美佳が殺害されました。朦朧状態で目を覚ました不破は包丁を持った美佳の元交際相手、壮太の父親になる新山博一（後藤剛範）が逃走するのを目撃。が、朦朧状態の目撃情報ということで、証拠不十分で不起訴。因みに、新山博一は明陵高校ボクシング部の出身です。で、明陵高校ボクシング部に向かうことになる二人。その途中、飛鷹は、情報提供メールの送付について、勝手をするなと不破を非難。が、不破は有力情報を掴んだとして、明陵高校ボクシング部ではなく、新山が働く川崎のリサイクル工場（関東エコロジー）へ向かいます。その頃、結城倫子（白石麻衣）らオクラのメンバーは、被害者の美佳は不破の大学の先輩であり、不破の元カノだと知ります。現在、不破は小学三年生の壮太を引き取り、一緒に暮らしています。

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飛鷹が作業員としてリサイクル工場に潜入。で、不破は凶器（包丁）の捏造を科捜研の井伏愁（観月ありさ）に依頼。――刑事と名乗って再訪した不破は、「私は現場から逃走するあなたを見ている。それに、美佳さんからあなたのことは聞いていた。働きもせず息子を虐待していた最低の男と聞いている。その後、無言電話とストーカー行為……」と、新山を追求。で、新山が逃走するのを見逃し、新山の家に凶器を仕込む不破。それをオクラメンバーに発見させて、新山を追い込みます。

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飛鷹が子供が好きそうなケーキを手に不破のマンションを訪れます。で、壮太の部屋で左利き用の野球グローブを発見。大人とキャチボールをしている絵もあります。――壮太を虐待し煙草の火を押し付けるなどして傷付けていたのは母の美佳でした。それを助けてくれたのが父の新山博一でした。新山は煙草を吸いませんし、左利きでした。「お父さんは、お母さんがいない時にキャッチボールなどして遊んでくれた。お母さんに虐待を止めるようお父さんは言ってくれたが、聞いて貰えなかった。それから、あの日が来た。お母さんの悲鳴が聞こえ、ドアが閉まる音。そして、怒鳴り声。その後、何回もドアが閉まる音。二階の部屋を出て階下を見た時、お父さんが血の付いた包丁を持って立っていた。お父さんは僕の為にお母さんを……。だから本当のことを言えなかった」と壮太が告白。

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飛鷹がドアの開閉音の数を壮太に聞きます。「母の悲鳴の前に一回、後で四回」と壮太。それを聞いた飛鷹は、「新山が入って一回、悲鳴が聞こえてから不破が飛び込んで二回目、新山が出て行ったことで三回目ということで、一回足りない。もう一人、誰かが先に家の中にいたとしたら、不破が気絶している間にそいつが出て行って三回目。そして、一旦外に出ていた新山が再び部屋に入って四回目。新山が来る前に別の人間が殺したのかも知れない」と推理。もう一人の謎の人物が浮上します。その後、オクラに戻り、テレビから流れる番組MCの声に耳を塞ぐ壮太。「この声、聞いたことがある」と壮太。母の美佳に向かって、「お前は俺のもんだ!」と叫ぶ男の声を思い出す壮太。

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新山に呼び出された不破。「虐待は母親だったと壮太君から聞いた。しかし、だからと言ってあなたに彼女の命を奪う権利はない」と言う不破に、「俺は殺していない。これが証拠だ。犯人が美佳を刺した包丁だ」と凶器の包丁を示す新山。その言葉を信じられない不破。その時、背後からフードを被った謎の男が不破に近付き鉄パイプで殴り付けます。鉄パイプを持つ手首の傷痕から、その男が美佳が殺害される直前に自分を襲い眠らせた男と同一であると不破は確信。

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