作: あべ弘士
講談社
寒い冬の夜、月明かりの下で、フクロウがモモンガたちに語ります
なぜ、エゾオオカミがいなくなってしまったのかを
そして、その後に何が起こったか、を
オオカミがシカを食べるのは当たり前
それはシカも承知の上
オオカミも、シカも、人間(アイヌの人たち)も、かつては互いに恐れ、尊敬し合いながら共に生きてきた
なのに、ある時、大雪で食べるものがなくなり、シカが大勢命を落とし、バランスが崩れた。
困ったオオカミは、開拓で北海道にきた内地の人たちの馬を襲った
人間はオオカミを害獣とみなして、一頭残らず殺してしまった
その後、シカが数を増やし、森や畑を食い荒らし、今度、人間はシカを害獣と考え始めている
フクロウは答えを言わない
誰が悪かったのか
どうすればよかったのか
私たちに考えさせる
人間には知恵がある
バランスが崩れたらどうなるか、この話を教訓として知るべきだと思う
当時は、人間も自分の生活を守ることでいっぱいだったのかもしれない
今の私たちは、自分たちの手で一つの種を絶滅させたことで、その後に何が起きたのかを学ばないといけない、そして、それを今後に活かさなければいけない
と、私は思う
このお話は、問題提起をしていますが、子どもに配慮して書かれていると思います
大人の方のために少し補足をすると
エゾオオカミが絶滅したのは、今から100年以上前の明治時代
しかも、1896年から1903年までのたった7年間で絶滅したようです
これは明らかに自然の力ではありませんよね
絶滅に至る1つめの大きな理由は
北海道の開拓
です
開拓によって、森がなくなり、エゾシカが減少。
オオカミたちは食べる物を失い、家畜に手を出すようになりました
結果、エゾオオカミは「害獣」と呼ばれ、駆除の対象となりました
2つめの理由は
"開拓使"と呼ばれる国の行政機関が、エゾオオカミの駆除に奨励金をかけたから
です
3つめの理由は
大雪
です
こうして、オオカミが絶滅したことで、天敵のいなくなったエゾシカは増え、農業や森林に被害を及ぼしていきます
こうなった今、人は次にエゾシカを絶滅させるのでしょうか
エゾシカを退治したとしても、また別の種が台頭するだけ
このループはずっとずっと続くことになるのではないでしょうか
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