ちょっと本を作っています

ちょっと本を作っています

Jan 27, 2008
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カテゴリ: 隠居のひとり言
自費出版・共同出版事業は成り立たない


「共同出版(自費出版)」で儲けようって考えがおかしい

出版社や印刷所が副業でやっていたのが自費出版です。

本来の仕事があって、その合間合間にやっていました。

新聞等で自費出版を募集すると宣伝費倒れが普通でした。

先に倒産した碧天舎、今回倒産した新風舎、そして文芸社。

著者から多額の金額をむしり取っても採算は合いません。

著者が払った金額の半分近くが次の著者を掴まえる宣伝費です。

それも規模が大きくなると、まさに自転車操業に陥ります。

常に新たな著者を掴まえ、過去の負債に充当し続けています。


JPS出版局の場合

まさに私の隠居仕事です。僅かですが年金が出るので生活費は何とかなります。



宣伝費を掛けたこともなければ、事務所経費を負担したこともありません。

著者には私の住まいまで出向いてもらうので交通費も掛からない。

せいぜいDTPで使うパソコンやソフトが掛かるぐらいです。後はコーヒー代と酒代ぐらいかな。

それでも仕事は順調だし、充分な採算が取れるのです。


固定経費ゼロの出版社

取次口座も2つ持っていたのですが返上しました。

出荷や返品の手間、計算書の作成などが面倒になったのです。

今では太陽出版始め幾つかの出版社に発売元を依頼しています。

これで固定経費はゼロです。売上に応じて経費を払うだけです。

昨年2度の入院を経験しました。1年で2ヶ月間のブランクです。

それでも取次との交渉や出荷・請求作業は一日も止まりません。

必要があれば発売元出版社から電話やメールが入ります。


DTPも、デザインも、印刷も



時間があれば出来た本の販売や宣伝方法をいろいろと考えています。

後は出来るだけ著者の人たちの相談に乗っています。

DTP・デザイン・印刷、さらに原価管理と進行管理。

すべて阿吽(あうん)の呼吸でやってくれる仲間がいます。

取次や書店や発売元出版社も電話一本で動いてくれます。




こんなに頂いているのですよ

「他の出版社の半額ですね」と著者の方たちに言われます。

「いいですよ、この金額で大丈夫です」とデザイナーさんたちに言われます。

からくりは簡単です。先ずは基本料金体系を作ったことです。

相手によって製作費を上げることもなければ、下げることもありません。

デザイナーさんやDTPオペレータさんには受注金額の70%の支払です。

印刷所などには受注金額の90~95%の支払です。その差額がJPS出版局の管理費と収益です。

固定経費は微々たるものだから、リスクも全くありません。


遊びをせんとぞ生まれ来ん

「良かったね、仕事が無くなって。遊んでられるね」とセトママさん。

仕事が途絶えて喜ぶ社長も珍しいと思います。

「儲けるって話はヤダネー。儲かんないけどやりたいって話なら乗るけど」

「ありがとうって言ってもらえたら、それでいいじゃん」

これもセトママさんの口ぐせです。で、私も調子に乗って遊び歩きます。

自費出版・個人出版を受ける側は商売にしてはいけないと思っています。

事業の拡大、収益の増大は、全て著者の負担になるのです。

自費出版・個人出版は、せめて個人事業か副業です。

その範囲に留めないと、今回の新風舎倒産のようなことが続きます。


いい本を作りたいね。










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Last updated  Jan 27, 2008 01:30:04 PM
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Re:遊びをせんとぞ生まれ来ん  
えむ さん
こんにちは。人の喜んでくれる顔が一番嬉しいですよね。           私の本が、送られ手にして感じたのは、こんなに薄いんだ、でした。70ページモノクロで定価が1000円込。 これ1000円で売っていいの?と 思いました。手元にきたぶんは全て、記念にとプレゼントしました。 でも 注文にて購入して下さった方もありました。 他社の本は 倍のページ数、全カラー、もちろんプロの方で、800円代の本もあります。そんな中、素人の私の本、しかも 薄くモノクロで1000円。その辺はどうだったのか気になりました。御隠居さんに もっとはやくに出会っていたら‥。それでは失礼致します。 (Jan 27, 2008 03:31:39 PM)

Re:遊びをせんとぞ生まれ来ん(01/27)  
りら88  さん
「儲けるって話はヤダネー。儲かんないけどやりたいって話なら乗るけど」

「ありがとうって言ってもらえたら、それでいいじゃん」

こういうことを堂々と語ってくださる方がいると思うと、わたしもご隠居さんといっしょに調子に乗ってしまいます。
いつも説得力100%。コメントを書かない時もそう思って読ませていただいています。 (Jan 27, 2008 04:51:32 PM)

コンバンワ  
マリ さん
見失ってはいけないこと、そして、自分がどうしたいのか。
今回の件で、改めて“冷静な自分”が必要だと感じました。
マイナスではなく、プラスにします。
(Jan 28, 2008 02:12:14 AM)

Re:コンバンワ(01/27)  
マリさん
-----
等身大の自分に向き合うのに私は60年も掛かりました。
今はただ、自分らしく生きたいって思っています。
(Jan 28, 2008 02:21:36 AM)

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38万円で本ができた


第一章 もっと手軽に自分の本を作れたら


第二章 協力出版と懸賞募集の甘い罠


第三章 自分の本を作りたい理由を考えよう


第四章 本にする原稿をまとめよう


第五章 自分の本を売ってみよう


第六章 安く本を作る方法を考えよう


第七章 物書き稼業と編集者稼業の裏表


第八章 昨今の出版業界のお寒い事情


第九章 いまどきの本屋さんと物流事情


第十章 出版業界こぼれ話


【出版後記】


負けてたまるか


その1


その2


その3


その4


その5


その6


舞台裏からの独白


すぐそこの田舎暮らし


第一章 先住民/黒猫の『タンゴ』


第二章 山里「コンタ」発見


第三章 知らないってことは


第四章 竹の子で仲間を釣り上げる


第五章 森の天使の小さな落し物


第六章 小悪魔『チビクロ』参上


第七章 チビクロ砦とチビクロ王国


第八章 まったくもう、田舎暮しってヤツは


第九章 チビクロ、チビコゲへ変身中


第十章 隠れビーチで日向ぼっこ


第十一章 チビクロ、何処へ行こうか


第十二章 何で、お前まで行ってしまうの


第十三章 ムジナに見送られ、街へ帰る


エピローグ みんなで遊ぼうよ


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第二話 ちょっぴり生意気だった理由


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第四話 土木から資格試験へ


第五話 工学書転じて実用書に 


第六話 なぜかスキー書


第七話 退職、そして創業


第八話 行け行けドンドンの始まり


第九話 原稿は役員専用車で届く


第十話 スパイにされちゃった


第十一話 ただ酒、ただ飯、お土産は仕事


第十二話 閃いた


第十三話 出版から映像へ


第十四話 ヒットチャートに載っかった


第十五話 思えば、いろいろやったもんだ


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第一章 身も心も捧げた女は飽きられる


第二章 したたか女はイイ女


第三章 女の勘違い


第四章 私の出会ったイイ女列伝


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第二話 やっぱり巻き込まれてしまった


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