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NPO法人KHJ香川県オリーブの会
『法人化3周年記念講演会』受付は午後1時から。西淡三原インターに乗っかったのは午前11時半だったから、まずまずの出来かな。橋の上は40km/h制限だったし。。。実は、神戸でも日本福祉カウンセラー協会総会とホットラックパーティがあり、どちらに参加しようかと迷い、大学の学長には申し訳なかったけど、高松へ行くことを決めたのは、KHJの前代表が3月に他界され、新しい代表となられた池田佳世氏が第一部の講演を担当されたということが大きい。
とても73歳には見えない風貌。ご自身もアメリカ暮らしの経験がおありで、お子さんたちが米国帰りということで学校では苛めにも遭い、登校拒否を経験されたこと。ご本人は学習院大学哲学科心理を卒業され、アメリカでカウンセリングを学ばれたこともあり、スクールカウンセラーとしての経歴をお持ちだとのこと。KHJ東東京「楽の会」代表世話人でもいらっしゃる。
著書のタイトルが『新「困った子」ほどすばらしい』で、受付で見つけたのを早速購入した。全国に広がるKHJの数は全部で42だったかな。それをこれから束ねて行かれることになるのだから、本当に大変だとは思う。勿論震災で被害に遭った地域にもKHJの仲間が沢山いらっしゃるということで、会場内を義援金袋が回った。
前代表奥山氏の働き掛けで、例えば香川県にはひきこもり地域支援センターが設立されたこと。随分年数はかかったけれど、ここにきてようやくひきこもり支援への第一歩が踏み出せたのではないかな。
池田氏の著書の中から、とても参考になる事柄がありましたので、そのまま紹介させていただきます。
『引きこもりからの快復3つの作戦 作戦その1 親の無条件の肯定的関心 作戦その2 本人の自己表現能力をつける 作戦その3 本人の対人恐怖を少なくする(他人との関わり)そして、その過程として、快復過程1 否定的関心から脱出 子供への無条件の肯定的関心に変わる。
断絶している35歳の我が子に対して、
「毎日なんで寝てばかりいるのだろう。早くハローワークにでも行ってくれたら、なまけるのも引きこもってから10年にもなる。部屋の中で何やっているんだろう、いつ外へ出て行くのだろうか。まだ行く気がない」
という親の否定的関心から肯定的関心へと変化します。
「今やすんで、ゆっくり自分づくりをしてほしい。よく寝ている。どんなに疲れていたのだろう、寝ているのも楽ではないはず。ずーと寝ていたと言っているのは、将来への希望がないのだろうか」
息子の気持ちが、少し理解できたように感じます。
以下、快復過程2~12へと続きます。』
ひきこもるに至った原因というのは本当に人さまざま。精神疾患が原因の場合もあるだろうし、発達障害ということもあるようだ。なので、当然対応の仕方も、これが良い、あれが悪いとは断定できないところがあって、本人が苦しんでいるのを、まるで火に油を注ぐようなこちらからの言動は絶対にしてはいけないことだと思う。
3カ月ひきこもったなら、快復には3年を要するとのこと。それでも命さえあれば何とかなる。そして、『だれもが無縁ではない』ということ。『人間関係の根幹である家族関係を見直す』ことの重要さを池田氏は説いていらっしゃる。
本人が一番苦しんでいるということ、だから、こちらからの本人へのはたらきかけの仕方も考えなくてはいけないということを改めて学ぶ機会となった。
第二部は『国のひきこもり支援』について、徳島大学准教授境氏による講演。ただ、一番肝心の部分で私は帰路に就くことになってしまった。
来賓の方々の挨拶などがあり、第一部にずれ込んでしまったことで、ずんずんと後に響いてしまったため、残念だけど仕方が無い。明るいうちには大鳴門橋を渡っておきたかったから。帰りもやはり橋の上は40km/h制限のままだった。
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