フットボール(サッカー)戦術研究

2024.09.14
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2024年J1第30節FC東京vs名古屋グランパスの試合を国立競技場で観戦。4-1でFC東京の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)

【戦術】
〈FC東京〉
攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ高と東(時に右SB小泉がハーフスペースに入って)の連携したビルドアップから、両サイドで右は右WG仲川、左は左WG俵積田が高い位置を狙い、右は右SB小泉と、左は左SB岡と連携して両サイドを基点とつつ、FWオリヴェイラの有効なポストプレーやトップ下の荒木の有効なバイタルエリアの利用を交えながら、両サイドを基点として、サイドチェンジを含む、外→中→外のパス交換を中心に、クロスやハーフスペースを利用しつつ攻めていく。
守備では、プレス時は4-2-3-1または4-4-2基調、リトリート時は4-4-2を基調として、バランスを重視したディフェンス対応をしていく。
(相手CK時はゾーン主体でマンマークを加味)

〈名古屋グランパス〉
攻撃では、3バックディフェンスラインとボランチ稲垣、椎橋とのビルドアップから、両サイド、右は右WB内田(前半途中から野上)、左は左WB山中が張ったうえ、右は右シャドー森島、左は左シャドー永井が関係して攻撃の基点とし、時にバイタルエリアに入るFWユンカーの有効なポストプレーを交えつつ、クロスやハーフスペースの利用、さらにはバイタルエリアや両ポケットへの侵入を狙って攻めていく。
後半途中から3-4-2-1から3-5-2へシステム変更。

(相手CK時はゾーン対応)

【得点】
13分 東(FC東京)
31分 オリヴェイラ(FC東京)PK
65分 高(FC東京)
81分 仲川(FC東京)
84分 稲垣(名古屋グランパス)

【退場】
なし

【警告】
7分 ユンカー(名古屋グランパス)

29分 内田(名古屋グランパス)
50分 トレヴィサン(FC東京)
87分 野沢大(FC東京)

【試合の流れ】
(前半)

まずチャンスを作ったのは東京で、1分に、敵陣左サイド奥の展開から、左WG俵積田を基点として、バスを受けたボランチ東が中に切れ込みながら放った右足のシュートはグランパスGKランゲラックの正面を突いてしまう。
一方、グランパスも、3分に、敵陣バイタルエリアにてクサビのパスを受けたFWユンカーが混戦の中放った右足のシュートは東京GK野澤大の正面を突いてしまう。
しかし、東京が両サイドに攻撃の基点を作ることに成功して先制に繋げる。
東京は、12分に、中央エリアでのカウンターから、右WG仲川がバイタルエリア中にドリブルにて突破して放った右足のシュートはGKランゲラックの好セーブに阻まれるものの、ゴール前に詰めていた東がゴールに押し込んで、東京が1-0と先制する。
その後も東京が両サイドを基点として攻撃を仕掛けて、21分には、右サイドからバイタルエリアへの展開から、バイタルエリアに進出した左SB岡が中に切れ込みながら放った右足のシュートはゴール右に外れてしまう。
東京の両サイドからの攻撃に対して、グランパスは、ユンカーら前線からのマンマーク気味のハイプレスにより打開を図ろうとするが、東京のスムーズなパス交換によるビルドアップによりプレスが剥がされてしまい、逆にリトリート対応によりディフェンスラインを下げさせられた上、中盤のディフェンスも前への最終ラインに吸収されるような対応を余儀なくされる。
東京は、28分に、CB森重からの敵陣右奥サイドを狙ったロングフィードにより、仲川がグランパスCBのヘディング対応に反応したボールを獲得して、そのままゴールに向かってドリブルで仕掛けて、それに対応した右WB内田が仲川にペナルティエリア内で倒してしまい、東京にPKが与えられる。
東京のキッカーはオリヴェイラで、フェイントに入れながら難なく右隅に流し込んで、東京が2-0と突き放す。
グランパスは、試合の流れを変えるために、右WB内田を右CBとして3バックの一角に、右CB野上に右WBに配置転換したうえ、野上と左WB山中を敵陣両サイド奥に深く晴らせて、両サイドを攻撃の基点作りを図る。
グランパスは、35分に得た山中の左CKに、フォアに野上が飛び込んで頭で合わせるも、バーを超えてしまう。
しかし、東京は、決定機を作れないまでも、安定したビルドアップからのボール保持により、グランパスに有効なチャンスを与えず、前半は東京が2-0とリードして終了。

(後半)
何とか試合の流れを掴みたいグランパスは、後半開始から、内田から中山に替えて右WBに配置し、右シャドー森島から和泉に替える2枚替えの選手交代策に出る。
(東京は選手交代やシステム変更なし)
最初にチャンスを作ったのはグランパスで、48分に、右サイドでの展開から、和泉がペナルティエリア右からシュートを放つも、バーを超えてしまい、さらに51分には、敵陣左サイド奥から左ポケットに進出した左シャドー永井のゴールに向かうアーリークロスに対して、GK野澤大の好セーブに阻まれてしまう。
グランパスは、両サイドを基点として、バイタルエリアに入るユンカーや永井へのクサビのパスを狙ってチャンスをうかがうが、東京は4-4-2のブロックディフェンスにより対応して、グランパスに決定機を与えない。
グランパスが試合の流れを変えようとする中、東京は、 60分に選手交代作に出て、左WG俵積田から遠藤に、CBトレヴィサンから木本に替えて(森重とCBの配置を変え)、ボランチ東から土肥に替えて、試合の流れを変えようとし、さらに追加点を加える。
東京は、65分に、敵陣バイタルエリアに進出したトップ下の荒木がパスを受けた後に左に展開して、パスを受けた遠藤のグラウンダーのアーリークロスに、フォア側から飛び込んだボランチ高がマーカーを振り切って冷静に右足で合わせてゴールに流し込んで、東京が3-0とさらに突き放す。
リードを広げられたグランパスは、67分に、永井からパトリックに替えて、ユンカーとの2トップを構成し、左WB山中から菊池に替えたうえ、(右から)稲垣、椎橋、和泉のIHで構成する3-5-2システル(守備時は5-3-2システム)に変更して、ユンカー、バトリックへのクサビのパスやクロスを攻撃の中心にして反撃を試みる。
そして、グランパスは、75分に、敵陣右サイドでの展開から、右WB中山が右ポケットに進出しながら出したクロスは、左ポケットに流れてしまうが、こぼれ球を拾ったユンガーのシュートはGK野澤大の好セーブに阻まれてしまう。
グランパスは、さらに75分には、ボランチ椎橋から倍井に替えて左WBに配置して、左WBだった菊池をアンカーを配置して、前がかりになって攻撃を試みる一方、東京は4-4-2ブロックからのカウンターを狙い、その狙いが功を奏して、更なる得点により試合を決定づける。
東京は、81分に、敵陣左サイドでのパスカットから、遠藤のスルーパスに、バイタルエリア中で反応した仲川がGKランゲラックの1対1になって、冷静にゴール左上に決めて、東京が4-0とさらに突き放す。
一方、グランパスは、86分に、敵陣左サイド奥での展開から、倍井からパスを受けた和泉が左ポケットに進出してマイナス状のグラウンダーのクロスを出して、ペナルティエリア中央に進出した稲垣がそのクロスに左足で合わせてゴール右隅に流し込んで1点を返して一矢を報いるものの、その後決定機を作ることができず、東京が4ー1とそのまま逃げ切って勝利。

【システム】
(FC東京)4-2-1-3(右から)
GK  野澤大
DF  小泉、森重、トレヴィサン(60分 木本)、岡
ボランチ 東(60分 土肥)、高
トップ下 荒木(78野澤零)
FW  仲川(86分 山下)、オリヴェイラ、俵積田(60分 遠藤)
(守備時はプレス時は4-2-3-1または4-4-2基調、リトリート時は4-4-2)

(名古屋グランパス)3-4-2-1(右から)
GK  ランゲラック
DF  野上、三國、川面
MF 内田(45分中山)、稲垣、椎橋(75分 倍井)、山中(67分 菊池)
シャドー 森島(45分 和泉)、永井(67分 パトリック)
FW  ユンカー
(守備時はプレス時は5-2-3基調、リトリート時は5-4-1)

【勝負の分かれ目】
東京が両サイドに基点を作って攻撃を展開して、グランパスのディフェンスラインを下げさせることに成功することにより有効なスペースを作れたこと。

【まとめ】
東京は、序盤から両サイドを基点として、オリヴェイラのポストプレーや荒木の有効なスペース活用もあり、数多くのチャンスを作って、大量得点による圧勝に繋がった。
攻守とも、ほぼ全てがうまくいった試合となり、終盤戦に勢いづけられるか?

グランパスは、東京に両サイドを執拗に攻められてプレスがかからず、また中盤のディフェンスも押し込められた上、ユンカーに有効なパスが出ない悪循環に陥ってしまった。
なんとか一矢を報いたものの、特に前半が悪くペースを作れなかった。今日は完敗。




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最終更新日  2024.09.15 07:06:55


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