フットボール(サッカー)戦術研究

2025.08.10
XML
2025年J1第25節​FC東京vs鹿島アントラーズの試合を味の素スタジアムで観戦。1-0で鹿島アントラーズの勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)

【戦術】
〈FC東京〉
攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ橋本と高との連携したビルドアップから、両サイド、右サイドは右SB長友、左サイドは左シャドー俵積田が高く張ったうえ、右サイドは長友と右シャドー佐藤が、左サイドは俵積田と左SB室屋がそれぞれ連携して両サイドを基点としつつ、(時に3-2-5的フォーメーションへの可変)、時にバイタルエリアやサイドに流れるFWヒアンや中シャドー長倉、佐藤への速いクサビのパスを利用しながら、サイドへの展開によるハーフスペースやポケットへの進出を狙って攻めていく。
守備では、プレス時は4-4-2基調、リトリート時は4-4-2または4-4-1-1にてブロックディフェンス対応をしていく。
(相手CK時はゾーン主体でマンツーマンを加味)

〈鹿島アントラーズ〉
攻撃では、植田とキム・テヒョンの両CBとボランチ三竿と舩橋との練習したビルドアップから、両サイドを基点として、右サイドは右SB小池、左サイドは左MFチャブリッチ(時に左SB小川)が高く張って基点となり、右サイドは小池と右MF荒木(後半はチャブリッチ)と、左サイドはチャブリッチと小川に、ボランチやFW鈴木が連携してパス交換して攻撃の基点となり、時にFWレオセアラのポストプレーを交えつつ、外→中→外に循環させつつ(時に3-2-5的フォーメーションへの可変)、ハーフスペース、更には両ポケットへの進出を狙って攻めていく。
守備では、プレス時は4-4-2基調で時に4-2-4、リトリート時は4-4-2基調でディフェンス対応していく。


【得点】
80分 田川(鹿島アントラーズ)

【退場】
なし

【警告】
      76分 キム・テヒョン(鹿島アントラーズ)
90+3分 鈴木(鹿島アントラーズ)

【試合の流れ】
(前半)
東京は4-2-3-1システム、アントラーズは4-4-2システムにて、前半開始。
最初にチャンスを作ったのは東京で、まず2分に、中央エリアでのカウンターから、スルーパスに反応したFWヒアンがシュートを放つも、ブロックされ、続く3分にも、敵陣左サイドでの展開から、左SB室屋のクロスに、ペナルティエリア内で反応したヒアンの左足のシュートは、アントラーズGK早川の好セーブに阻まれてしまう。

これに対して、アントラーズも、まず10分に、右サイドでの展開から、右SB小池からパスを受けた右MF荒木が右ハーフスペースからシュートを放つも、ゴール左に外れてしまい、続く15分にも、敵陣左サイドでの展開から、FW鈴木からパスを受けた左SB小川のクロスに、フォア側にて反応したFWレオセアラが頭で合わせるも、東京GKキム・スンギュの好セーブに阻まれてしまい、更に18分にも、ビルドアップでの展開から、敵左ハーフスペースに進出した左CBキム・テヒョンのミドルシュートもGKキム・スンギュの好セーブに阻まれてしまう。
アントラーズは、両サイドにて攻撃の基点を作ったうえ、バイタルエリアに落ちるレオセアラや鈴木のポストプレーを交えつつ、サイド→バイタル→サイドでのパス循環をベースに試合を組み立てようとする。
東京、アントラーズとも一進一退の展開が続く中、東京が25分に、ビルドアップでの展開から、右CBショルツから右サイドにてパスを受けた右SB長友が敵陣右サイド奥まで進出しながら出したクロスに、ゴールニア側にて反応した長倉の右足のシュートは、またもやGK早川の好セーブに阻まれてしまう。
その後は、東京は、アントラーズの前線からのプレスに対し、ボランチ高または橋本がディフェンスラインに落ちて、また室屋がハーフスペースに位置するなどにより数的優位を作って剥がして、更に右サイドを長友が、左サイドは左シャドー俵積田が高く張ったうえ、右シャドー佐藤、長倉、室屋がハーフスペースの有効活用を狙っていく。
アントラーズも、左MFシャブリッチが右サイドを、左サイドを小川がそれぞれ高く張ったうえ、右MF荒木が中に入ってレオセアラ、鈴木と連携する3-5-2的フォーメーションに可変し、裏のスペースやクサビのパスを利用することで試合の流れをつかもうとする。


(後半)
アントラーズが右MF荒木から松村に、ボランチ舩橋から知念に替えて、松村が左MF、左MFシャブリッチが右MFに配置替えして後半に臨む。
(東京は開始時点での選手交代はなし)
まずチャンスを作ったのはアントラーズで、50分に、左サイドでの展開から、松村からパスを受けた小川画ペナルティエリア中に切れ込みながら放った右足のシュートは、橋本ブロックされたうえ、GKキム・スンギュの正面を突いてしまう。その後、アントラーズは4-4-2システムのままレオセアラとシャブリッチの2トップ、鈴木を左MFに、左MF松村を右MFに配置替えして、攻撃を仕掛けようとする。
一方で、東京も59分に、敵陣右サイドでの展開から、右ハーフスペースにいた佐藤のスルーパスを反応したヒアンが右ポケットまで進出しながら放った右足のシュートは、GK早川の好セーブに阻まれてしまう。
前半同様、両チームとも一進一退の中、アントラーズが61分に、シャブリッチから田川に替えて、レオセアラと田川の2トップにして、両サイドから2トップおよび鈴木へのクサビのパスを突破口にしようとする。
しかし、東京も66分に、敵陣左サイドでの展開から、俵積田がペナルティエリア中に切れ込みながら放った右足のシュートはアントラーズのディフェンスにブロックされ、そのこぼれ球にペナルティエリア付近で反応した佐藤のシュートはゴール右に外れてしまう。
東京は右サイドは長友が、左サイドは俵積田がそれぞれ高く張ったうえ、54分に左SB室屋に替わって投入されたバングーナガンテや佐藤、長倉がハーフスペースを狙って攻撃を仕掛けようとする。
その後も一進一退の展開が続き、両チームとも試合の流れをつかもうと、まずアントラーズが75分に、FWレオセアラから樋口に、79分に、ボランチ三竿から溝口に替えて、田川、鈴木の2トップ、知念、樋口のボランチ、右MF松村、左MF溝口を配置する一方、東京も77分に、FWヒアンから仲川に、左シャドー俵積田から野澤に替えて、長倉、仲川の2トップ、右MFを佐藤、左MFを野澤を配置する4-4-2システムに変更して、共に先制点を狙う一方、堅いブロックディフェンスにて対応する。
しかし、チャンスをモノにしたのはアントラーズで、80分に、右サイドでの展開から、ボランチ樋口から敵陣右サイド奥でパスを受けた鈴木のグラウンダーのクロスに、ゴールニア側にて、東京ディフェンスのマーカーを一瞬にして外してフリーで反応した田川が左足で合わせてゴール右隅に流し込んで、アントラーズが待望の先制点をゲットして、1-0とリードする。
これに対して、東京は、長友とバングーナガンテの両SBをサイドの高い位置に張らせて、両サイドを基点として、攻撃を試みる。
東京は、88分に、敵陣左サイドでの展開から、ボランチ高からパスを受けたバングーナガンテのクロスに、バイタルエリアにて反応した長倉のシュートはバーを超えてしまう。
東京の攻撃に対して、アントラーズは、4-4-2のブロックディフェンスにて粘り強い対応を継続していき、東京の両サイドからのクロスに対しても、ことごとく跳ね返すなど、東京に決定機を与えず。
アントラーズが1-0と逃げ切って勝利。

【システム】
(FC東京)4-2-3-1(右から)
GK  キム・スンギュ
DF  長友、ショルツ、岡、室屋(54分 バングーナガンテ)
ボランチ 高、橋本(89分 東)
シャドー 佐藤(89分 ガウディーノ)、長倉、俵積田(77分 野澤)
FW  ヒアン(77分 仲川)
(守備時はプレス時は4-4-2基調、リトリート時は4-4-2または4-4-1-1)

(鹿島アントラーズ)4-4-2(右から)
GK  早川
DF  小池、植田、キム・テヒョン、小川
ボランチ 三竿(79分 溝口)、舩橋(45分 知念)
MF  荒木(45分 松村)、チャブリッチ(61分 田川)
FW  レオセアラ(75分 樋口)、鈴木
(守備時は前半はプレス時は4-4-2基調、リトリート時は4-4-2)

【勝負の分かれ目】
拮抗した試合展開の中、アントラーズが粘り強く両サイドからの攻撃を継続しつつ、数少ないチャンスを確実にモノにしたことと、4-4-2基調のブロックディフェンスを粘り強く継続できたこと。

【まとめ】 
アントラーズは東京の両サイド攻撃に手を焼きながらも、数々の配置変更等を駆使して、東京の堅いブロックディフェンスを、一瞬のチャンスにより崩すことができた。
先制後も、粘り強いブロックディフェンスにより東京の両サイド攻撃を封じた。
アントラーズらしい戦い方で、この勝利で首位浮上。

東京は序盤から速い縦パスを軸に試合の流れを掴んだかにも見えたが、最終の崩しの場面でアントラーズの堅いディフェンス網を崩しきれなかった。
また、ディフェンスでも粘り強い対応をしていたものの、アントラーズを一瞬の隙を突かれてしまった。
両サイドからの攻撃が機能していただけに、悔しい敗戦。



#antlers
#fctokyo
#FC東京
#鹿島アントラーズ
#FC東京vs鹿島アントラーズ
#Jリーグ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2025.08.10 23:31:16


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: