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2013.01.29
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前回のblogに、トゥールミンの「論理モデル」について、「観察・実験後の考察場面において『このモデルに当てはめながら考えなさい(もしくは、書きなさい)』といった直接的な指導に使うものではない」とし、「まず、教師自身がこのトゥールミンモデルを『頭の片隅におく』ことが大切である」と書いたのだが、まだまだ説明が不十分のようである。

このblogでも何度か紹介したが、本校のHPにupしているこれまでの「附属小研究だより」のなかで、何度かこのトゥールミンの「論理モデル」について書いている。

まず、「論理科」カリキュラム開発の1年目、 平成22年1月「今、なぜ『論理科』なのか」 では、次のように書いている。

・・・・・

 本年度から移行措置が始まった新学習指導要領では、「言語活動の充実」について、次のように記されています。

 *****

 各教科等の指導に当たっては、児童の思考力、判断力、表現力等をはぐくむ観点から、基礎的・基本的な知識及び技能の活用を図る学習活動を重視するとともに、言語に対する関心や理解を深め、言語に関する能力の育成を図る上で必要な言語環境を整え、児童の言語活動を充実すること

 *****


 そこで、本校の「論理科」では、論理的に思考し表現するための「ことば」、そして、他者とわかり合うための「ことば」を子どもたちに育むことをめざしています。
 特に、次のようなモデルをもとに情報を読み取ったり他者の話を聴いたりすることや自分の考えを筋道立てて「語る」ことを大切にしています。(図省略)
 このモデルは、ステファン・トゥールミンという人が1950年代に提唱したものです。これまでの授業の中でも、事実と意見を分けることが大切だと言われてきました。しかし「論理科」では、それだけでなく、根拠となる事実や理由づけと主張との関係も、このモデルを使いながら子どもたちに検討させていこうと考えています。

・・・・・

「情報の読み取り」と「論理的な説明」の両方に有効であると考え、トゥールミンモデルを取り上げている。

しかし、2年目から少しずつ変化が見られるようになる。 平成23年1月「子どもの『論理』を見取り、言語活動を評価する」 では、次のように書いている。

・・・・・

 それでは、どのように子どもたちの言語活動を評価すればよいのでしょうか。単に発表や記述ができるかどうかではなく、「どのように考えたのか」という思考・判断した過程を評価しなければなりません。話し合いの場においても、活発に発言すればよいというものではないでしょう。
 そのためには、子どもたちの発言や記述の中にある「ことば」と「ことば」のつながりに着目する必要があります。(「理由と主張」や「原因と結果」、「情報と情報」など、この「ことば」と「ことば」のつながりのことを、私たちは「論理」と呼んでいます。)
 子どもがどのような「ことば」を使っているかということだけでなく、「ことば」と「ことば」をどのようにつないでいるかを意識し問い返すことによって、思考・判断した過程が明らかになっていきます。

 例えば、ある子どもが「昨日と今日の天気は雨だった。明日も雨が降るだろう。」と発言したとします。この子どもが、単に「二度あることは三度ある」と考えて言ったのならば、その思考・判断は十分だとは言えないでしょう。しかし、もしかしたら数ヶ月間の天気を調べたときの経験(雨は2、3日降り続くことが多い、など)をもとに判断しているのかもしれませんし、「梅雨の時期には雨の日が続きやすい」と学習したことを活かしながら考えていたのかもしれません。このことは、子どもに「根拠」や「理由づけ」を問い返したり、これまでのノートなどの学習記録を読み返したりすることによって明らかになるでしょう。
 このように、「論理」に着目することによって、子どもたちの言語活動を評価することができるとともに、次の指導に活かすことができます。

・・・・・

教師自身の評価に役立つと書いている。さらには、 平成23年9月「『論理科』で子どもたちの対話をはぐくむ」 でも、次のように書いている。



 しかし、このような子どもたちの「聴く」−「語る」関係をつくるためには、教師自身が子どもの声に耳を傾け、しっかりと「聴く」ことが大切です。教師がしっかりと「聴く」ことによって、子ども同士の考えをつなぎ、子どもと教材をつなぐことができます。また、そのときの「聴き方」が、子どもたちの「聴き方」のモデルになります。
 特に、「論理科」では、「理由と主張」や「原因と結果」、「情報と情報」などの「ことば」と「ことば」のつながりを「論理」ととらえ、「聴く」−「語る」関係の中で、この「ことば」と「ことば」のつながりに着目させていきます。
 そこで、トゥールミンという人が1950年代に提唱した次のようなモデルを使って、子どもたちの発言を「聴く」ようにしています。(図省略)
 例えば、子どもが自分の考えを発言した後に「どうしてそう考えたのか」ではなく「どこからそう考えたのか」と問い返すことにより、根拠を明らかにすることができます。
 本校の「論理科」を中心にした研究も、いよいよ3年目。これまで「論理科」の授業ではぐくんできた「対話」によって、子どもたちの「学び」がどんどん広がっています。

・・・・・

教師自身がトゥールミンモデルを「頭の片隅において」子どもたちの話を聴き、話し合いを深めていく。その姿が子どもたちの「聴き方」のモデルになるということであろう。

(つづく)





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最終更新日  2013.01.29 15:13:42
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