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2013.02.03
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2月15日(金)の研究発表会に向けて、あらためて指導案を見直す。やはり、子どもたちが、どうやって複数の事実を根拠にするとともに、それらの事実を関係付けながら推論し、結論を導き出すかがポイントになりそうである。

どのような実験を準備するかということも重要だが、子どもたちの「ことばの力」にも期待したい。この「ことばの力」について、数年前、「子どもと授業」(新潟大学教育学部附属長岡小学校 2010.3)に原稿を書いた。今回、授業を公開する「流れる水のはたらき」についても触れているので、ここで紹介する。

・・・・・

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「ことば」の力に培う理科授業デザイン

1 何のために言語活動を充実させるのか

 本年度から移行措置が始まった新学習指導要領では、「言語活動」について、次のように記されています。

*****

 各教科等の指導に当たっては、児童の思考力、判断力、表現力等をはぐくむ観点から、基礎的・基本的な知識及び技能の活用を図る学習活動を重視するとともに、言語に対する関心や理解を深め、言語に関する能力の育成を図る上で必要な言語環境を整え、児童の言語活動を充実すること

*****


 理科においても、科学的な思考力や表現力の育成を図るため、新学習指導要領には、次のように記されています。

*****

 観察・実験の結果を整理し考察する学習や科学的な言葉や概念を使用して考えたり説明したりするなどの学習活動が充実するように配慮すること

*****

 理科の言語活動は、「考察」場面が中心になるということでしょう。理科における「考察」とは、観察・実験の結果から情報を読み取り、結論を導くことです。しかし、これまでの国際的な学力調査の結果から、理科においても日本の子どもたちの「情報を読み取り、論証し論述する力」が欠けていることが指摘されていることを考えると、これまでの理科学習の中で、結果から自分の考えを「ことば」にすることを軽視してきたことを反省しなければならないでしょう。
 「ことば」と思考には大きな関係があります。「ことば」は思考の「素材」であり、「形式」でもあります。何かを考えるとき、考えていることを表すためにぴったり合う「ことば」が見つからないと思考は深まりません。また、私たちの思考は直感的、断片的なものが多く、それを「ことば」にしようとするときに「つながり」を意識しなければならなくなり、考えの不十分さや矛盾に気付くことになります。
 つまり、何かをじっくりと考えようとするとき「道具」としての「ことば」が必要になるのです。そこで、今回、子どもたち同士の「対話」と「書くこと」に着目して実践を振り返り、「ことば」と理科学習の関係を考えてみたいと思います。

2 「対話」の中で「なぜ」が生まれる

 まず、5年生の単元「植物の発芽」での実践を紹介します。インゲンマメは、発芽後しばらくすると、葉が大きくなるにつれて、子葉がしおれ落ちてしまいます。そこで、「どうして子葉が落ちたのか」と問うと、一人の子どもが次のように答えました。

「葉に日光があたって、養分をつくることを光合成というんでしょ?本当は、子葉にデンプンがあるんだけど。デンプンっていうのは、養分の一種でしょ。葉が大きくなるにつれて、日光にあたる面積が大きくなって、光合成をやりやすくなって、子葉がいらなくなってすてたんだと思う。」

 この子どもは、子葉の中に養分があると発言しているものの、何かで光合成について知り、「葉で養分をつくることができるようになったから子葉がいらなくなった」と考えたのでしょう。しかし、他の子どもに次のように指摘されます。



 すると、はじめ発言した子どもは、次のように、たどたどしく発言を続けました。

「葉が成長するにつれて、葉の日光があたる面積がだんだん大きくなっているから、でも、この子葉が何のために使われたかというと、光合成がやりやすくなるから・・・、光合成がやりやすくなるから・・・やりやすくなるから・・・、この子葉がいらなくなるので・・・。葉が小さいうちは、光合成する割合が低いので、根を伸ばす力と葉を大きくするために使われたんだと思う。」

 光合成にこだわりながらも、自分の考えを語る中で、子葉(種子)の中にあった養分を意識しはじめたことが分かります。おそらく「もったいない」という友達の指摘により、もともと子葉(種子)にあった養分の行方が問題になっていったのでしょう。
 このように、「対話」の中で子どもたちが自分の考えを「ことば」にして語る「きっかけ」と、そして、一人では気付かなかった「なぜ」が生まれてくることが分かります。友達の指摘や質問、異なる視点での発言などが、自分の「わかったつもり」に気付かさせてくれるのです。この「なぜ」が、より深く、論理的に考えるスタートになります。

(つづく)





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最終更新日  2013.02.03 21:58:58
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